本日、食したカップラーメンはこちら!
NISSIN
日清デカうま
「油そば」
豚うま醤油だれがうまさの決め手!
大盛
早速! いただきます!
ほうほう、デカうまシリーズとはこういうモノなのか!
このまえ、豚キムチのパッケージでエースコックと似ていると揶揄してしまった。
だが、これは、もしかしたら私の早とちりなのかもしれない。
と言うのも、デカうまシリーズには一つの定型フォーマットがるようなのだ。
このブログで「デカうま」と検索してほしい。
ずらずらとデカうまシリーズのパッケージが表示されたことだろう。
何か気づかないだろうか。
そう、デカうまシリーズのパッケージはすべて麺を箸で持ち上げているのだ。
すなわち、豚キムチのパッケージもこのフォーマットに準じているということなのだ。
なるほど。
ということで、今日は「マット」つながりのお話を!
タカトたちが歌の稽古を始めた広場のはずれでは、へんちくりんなステージができあがりつつあった。
このいびつに傾くステージは、ちょっと叩けば今すぐにでも壊れそうなぐらい揺れていた。
そう、これはガイヤとマッシュ、オレテガの三人によって作り上げられていたのだった。
揺れるステージの上でガイヤが大声を上げた。
「おい! マッシュ! ここを洗剤のザムで磨いてくれや!」
「了解しゅ!」
地面の上に転がる洗剤のザムをステージの上から降りることなくのぞき込み、手を伸ばしてとろうとするマッシュ。
しかし、あとちょっとで届きそうで届かない。
うーん!
必死に手を伸ばすが、やっぱり!どっこい届かない。
うーん!
マッシュの顔がどんどんと赤くなっていく。
「オホホホ……なにしてるの? マッシュ?」
そんなマッシュを面白そうにオレテガのぞき込んだ。
だが、ステージの脇でケツを突きあげるマッシュが面白かったのだろう。
オレテガは、急にノリノリで応援し始めた。
「マッシュ! あと少しよ! あと少し! オホホホ!」
オレテガの声援にガイヤも何かを察したようで、自分の作業を放り出してすぐさまマッシュの元に駆けつけてきた。
ステージの脇であと少しで落ちそうで落ちないマッシュ。
そんなマッシュの後ろでオレテガとガイヤがそわそわしている。
マッシュを押すべきか?
押さざるべきか?
イヤイヤこれは、マッシュが自分で落ちるのを待つのがおもしろい!
という事で、ガイヤもオレテガ同様にノリノリで応援し始めた。
「マッシュ! もう少しや!」
洗剤のザムに手を伸ばすマッシュは、ステージから落ちまいと必死に片方の手の爪をひっかける。
うーん!
手をさらに伸ばす!
しかし、届かない!
「とれん! とれんザム!」
マッシュが勢いよく腕を三倍速で振りだした。
ブンブン!
マッシュの後ろで、さらにニヤニヤとするオレテガとガイヤ。
あと少しで、顔面から落ちそうなのに、なかなか落ちない……
屁でも一発出ればその反動で落っこちること確実なのに!
「オホホホホ! マッシュ! 今こそあの技を!」
「そうや! 高濃度圧縮粒子を全面開放するんや!」
う~ん!
焦れる二人!
あと少し!
ホント! あと少しやねん!
ということで、オレテガのおちょぼ口とガイヤの大きな顔面が突き上げられたマッシュのケツにそっと近づき息を吹きかけ始めた。
フーフー
そんなガイヤたちの声援にマッシュが何か気が付いた。
――高濃度圧縮粒子?
しかも、先ほどからやけにケツがスースーするではないか。
――そうしゅか!
これはこいつらの策略!
――なら! 策略予報士としてとる策は!
「いや! もう‼ とらん!ザム!」
ブりゅりゅりゅりゅ……
拡
散
N
G 粒 子 砲 発 出!
「……高濃度粒子ではなくて、NG(エヌジー)粒子がでてしもたっしゅ……」
どうやらマッシュのケツからNG粒子、それは、ここに正式名称を書くことすらNGである粒子が放出されたようである。
じわっとマッシュのズボンに黒いしみが広がっていく。
それどころか、裾からはNG粒子の茶色い一筋のビームが垂れ落ちていくではないか。
「オ―――NO!」
ガイヤとオルティガが悲鳴上げた。
共鳴する二つのダブルオー!
さきほどまで二人は至近距離でマッシュのケツに息を吹きかけていたのだ。
しかも、さらに強く息を吹きかけようと大きく深呼吸をしたところ。
そんな二人の顔面にNG(エヌジー)粒子砲の香りが直撃したのだ。
全システムシャットダウン!
シグナルオールレッド!
反応しません!
泣き叫ぶオペレーター!
今まさに、オレテガとガイヤが苦悶の表情を浮かべながらステージの上へとひっくり返っていった。
ドシン!
大きな音と振動とともに二人の体が傾くステージの上に沈んだ。
ピクつく二人は動かない。いや、もう、動けない……
その様子を見たマッシュはにやりと笑う。
そしてすかさず頭を起こすと、すぐさまステージに四つん這いになり力強くマットをたたいた!
パン!
ツー!
スリー!
カン! カン! カン!
「ダブルケーオー! 俺のかちぃぃぃぃぃしゅ!」
そんな様子を、ステージの脇で歌の特訓をしながらタカトは白けた目で見ていた。
――マジでこいつらステージを完成させる気はあるんか?
そんなタカトの想いとは裏腹に、揺れるステージは度重なる衝撃に限界を迎えた。
ついに大きな音を立てて崩れ落ちる。
がしゃーん!
散らばったがれきの下でキメれン組の三人が目をクルクルとまわしていた。
タカトは思う。
――こいつら……マジで使えん……