本日、食したカップラーメンはこちら!
だぁぁぁぁぁぁ!
松明が消えた廊下は真っ暗だった。
目を開いているのか閉じているのかすらわからない。
はたして、今立っている廊下の広さはどれぐらいだっただろうか?
ゆっくりと伸ばしたコウセンの指先が廊下の石壁の冷たい感覚を捕らえた。
その石壁にコウセンは背中を預けるかのようにピタリとくっつける。
これで背後を気にすることなく左右前方にのみに意識を集中すればいい。
だが、集中するコウセンはかすかな変化を感じた。
というのも、先ほどから鼻先を何かの香りがかすめるのである。
香水?
いや、そんな高尚なものではない。
分かりやすく表現すればめちゃくちゃケバイおばちゃんと一緒にエレベーターの中にのった時のように鼻の曲がりそうな香りなのだ。
意識すればするほどその香りがどんどんと強くなっていくような気がする。
もはや吐き気を催しそうなほどの香気。
――なんで俺は、いままでこの香りに気づかなかったんだ?
だが、この暗闇だ。
あのオカマもコウセン同様に周りの様子が分からないはずなのだ。
なら、見えない者同士、お互いに打つ手はなし……
となれば、誰かが松明に火をともした瞬間が勝負と言ったところか……
――しかし、なぜ……奴は松明を消したのだ?
一抹の不安がよぎる。
――やつだって、見えなくなるのは分かっていたはず……
もしかして、狂ったようすのオレテガはすでに思考することすらできなかったのであろうか。
いや違う。
一瞬、すれ違いざまに見えたオレテガの表情は余裕すら浮かべ舌なめずりをしていた。
そんな時である。
――何かが動いていやがる!
コウセンの肌、いや、わずかに伸びる体毛の先が何かを感じとったのだ。
これは寒気? いや……本能的な嫌悪感といったところか。
しかし、耳を澄ましても何も聞こえない。
わずかに聞こえるのは建物の外から伝わるかすかな喧騒のみだった。
わずかな喧騒?
なぜだ……確か……この道は一本道のはず……
この場所が外の広場から離れているとはいえ、建物の入り口は常に開口されている。
しかも、いまは長兄コウケンがガイヤと戦っているはずなのだ。
なら、もう少し大きな音が入ってきてもおかしくない。
それなのに音が聞こえない……というより、先ほどから感じ方が妙におかしい……
だが、見えなくとも、聞こえなくともコウセンには、それが暗い闇の中で動いているのが分かった。
先ほどからいっさい音を立てることもなく伺うようにコウセンの周りをいったり来たりしているのだ。
――この気配……
暗闇の中で研ぎ澄まされたコウセンの感覚が、わずかにおこる空気の流れ、その中に混ざるオレテガの気を捕らえていた。
おそらく、それは目が見えていた普段であれば、きっと他の情報でかき消されてしまうようなわずかな気配であった。
――もしかして、あのオカマか!
緊張するコウセン。
ドクドクと脈打つ血流が、いやがおうでも体温を上げていく。
額にじわりとにじむ汗が、ついに頬をつたってポトリと落ちた。
それを合図にするかのように、コウセンの背後で石壁を穿つ音が響いた。
そこはコウセンの額があった場所。
わずかな差で頭をずらしたコウセンは、かろうじてその刺突をかわしていた。
――ちっ! オカマには俺が見えているのか⁉
おそらく石壁を穿った一撃はオレテガの伸びた舌なのだろう。
だが、コウセンには相変わらずオレテガの姿が見えない。
打つ手なし……
追い込まれたコウセンは、再び壁を背にして暗闇の中で打開策を模索する。
そもそもオレテガは第三世代の融合体である。
すなわち、魔物の感覚器をその体内に埋め込んでいるのだ。
暗闇の中でも見える何か特殊な力を持っているのに違いなかった。
だが、いまさらそれを考えたところでいかんともしがたい。
生身のコウセンは、暗闇の中ではほぼ無力なのだ。
いまや、どこから攻撃が来るのか分かりはしないのである。
だがしかし、その特殊な力が何であるかが分かれば打開策も見いだせるかもしれない。
暗闇の中で考えつづけるコウセン。
先ほどから、その耳の奥では己が体内を流れる血流の脈打つ音が大きく響いていた。
だが、これが末弟のコウテンであれば、その音が気になって仕方がないのかもしれないが、今、ココにいるのは次兄のコウセン。
――四の五の考えるのはやめだ! 俺はコウケン兄貴のように頭はよくない!
万命拳の腕だけで言えば、長兄のコウケンをも超える。
そんなコウセンの息が長く吐き出されていくと、静かに構えが変わった。
再び暗闇からコウセンの額に向けて鋭い刺突が撃ち込まれた。
ドゴォン!
今度は先ほどよりも大きな音が石壁から響いた。
「オギョギョギョギョ!」
遅れて暗闇の中でオレテガのわめき声とのたうち回る音が続いた。
どうやら、オレテガの後頭部が反対側の石壁に思いっきり叩きつけられたようなのである。
どうしてこんな状況になったのか、全く理解できないオレテガは頭を抱えて悩んでいた。
まぁ、おそらく今のオレテガには、そもそも思考することなどできないかもしれないのだが……
暗闇の中のコウセンには、相も変わらず、今のオレテガの様子を確認することはできなかった。
ただただ、のたうち回る音に対して静かに構えを向けるだけだったのである。
「オギョギョ……アンタ……なぜ感覚が残っているんのヨ……」
そう言い終わるか終わらないかのうちに、発せられた言葉の真下にある石床が蹴られるような音がした。
――来る!
コウセンの体が流れるようにスライドしていく。
その動きは、まるで前方から襲い来るオレテガのプレッシャーに素直に従い流れていく柳の葉のよう。
至恭至順しきょうしじゅん!
それは相手が作る気の流れに逆らわず、その流れにのって身をかわす技。
またもやオレテガの舌が紙一重のところをかすめていった。
そして、次の瞬間!
「光芒一閃こうぼういっせん!」
カウンターパンチがオレテガ顎に再びクリーンヒットしていたのだ。
吹き飛ぶオレテガの体は、またもや石壁に直撃する。
先ほど同様に大きな音をたてながらもがき苦しんでいた。
「オギョギョギョギョ!」
まったくオレテガが見えないコウセン。
だが、オレテガが動くときに発するそのわずかな気配を感じ取ることはできた。
その気配は、コウセンが最も嫌うオカマの気配。
体の感覚がなくなったといえども、コウセンの硬派な本能が拒否るのである。
俺に近寄るな! この軟弱野郎がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
そのオカマから発せられる気配に逆らわず突き出される舌の刺突から身をかわす。
だが、暗闇の中ではオカマの正確な場所が見えやしない。
しかし、今までの状況から推測すると、奴の攻撃は馬鹿の一つ覚えのように額を狙っていた。
おそらく今回もそうであろう。
ならば、奴の急所は暗闇の中でも容易に想像することができるではないか。
この世から消滅しろ! このオカマァァァァッァァァ!
鋭いカウンターパンチがオレテガの顎めがけて繰り出されたのである。
そのパンチは互いの踏み込みのスピードが相乗された強烈な一撃である。
普通であれば脳震とうをおこして動くことすらままならない。
それほどの一撃!
なのだが
なぜか……奴はまだ動く。動いている……
――って、マジかよ!
もしかしてバカだから脳みそがなかったのだろうか?
いやいや、そんなことあるわけないやろ……
暗闇の中でコウセンはマジで焦っていた。
――もしかして……オカマって……マジで強いとか?
まぁ、確かにピンクのオッサンも地下闘技場では無敗を誇っていましたし……
意外とオカマって……性を超越した最強種だったりするのでは?
うぅ……
誰も評価してくれないのです。
誰もフォローしてくれないのです。
そんなに面白くないのでしょうか……マジでへこんでおります。
現在進行中のお話!
推敲に推敲を重ね、下ネタに磨きをかけている一品でございます。
取り違えられた愛!
その愛の行方はどうなるのか?
えっ? そんな感じの話ではない? いや、そうなんだって! これは!
タダノ物語~本社から追放された課長が、旧友の仇をココで打つ!ざまぁ見さらせ!クソ部長!
星評価もらえるとモチベーションが上がります。
最初のページの★を押して星を付けるだけでいいんです。別にレビューは書かなくても大丈夫です。評価されますので。
これで、作者ヘのエサやりは完了です。
あすから、馬車馬の如く、バシバシ小説書いていると思います。
レベル上げなんてかったるい!異世界の担当女神は配達員!スマホ片手にブリーフパンツの変態勇者(自称)と無双する!なぜか幼女がゾンビになっちゃったのでテイムしたら保険金目的で殺されそうなんだって!復讐よ!
★をくれぇぇぇぇぇぇえ!
だれか星をくれぇぇぇぇぇぇえ!
星をくれたらこの小説がカクヨムのTOPページに、ほんのわずか! 本当にほんのわずかな時間だけのることができるんですぅぅぅ
もうね……それぐらいしか希望がないのよ……私。
だからね、笑ってないで星をくだちゃい……
題名はこんなのだけど、エロは全くないからね! 全く!
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すぐに、こちらも読者登録させていただきます。
当然、それ以外の方も書き込んでいただいてOKです。
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ただ、コメントはしっかりと読ませていただいています。
そのうち、本文中で、勝手に引用させていただくかもしれません。
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