本日、食したカップラーメンはこちら!
明星
一平ちゃん
「夜店の焼そば 焼とうもろこし 焦がし醤油味」
旨さ鉄板!ジュワーっと香ばしい醤油の風味
香ばしい焼とうもろこし入り
だぁぁぁぁぁぁ!
ググの鋭い爪が火花を散らしていた。
それを受けるカリ頭の巨棍の下でカリアはニヤっと笑う。
「せっかちな男は嫌われるよ」
そして、力いっぱいにググの体を押し返すと、巨棍ごとググの体をと振りまわした。
「おりゃぁぁぁぁぁぁ!」
その勢いで後方へと飛び下がるググ。
振りぬかれるカリ頭の棍先を、まるで子供の相手でもするかのように余裕でかわし体勢を整える。
そして、次の瞬間、ググの足が再び強く踏み込まれたのだ。
鋭い爪が矢継ぎ早にカリアを襲ってくる。
その攻撃をカリアは幅広の巨棍を体の前にかざし盾のようにして受けきっていく。
しかし、いかに細身のカリアであったとしても、その巨棍で体全部を覆うことはまずもって不可能。
徐々に小麦色のカリアの肌に赤き刺繡が刻まれていく。
だが、カリアも意地を張る。
「あんた激しいね。なんなら、アタイをイカしてみなよ」
ググの激しい攻撃を受け流しながらも悪態をつくのだ。
しかし、相手は神民魔人。
魔装騎兵でないカリアにとって、この時点で生きているだけでも奇跡に近い。
それほどまでにこのカリ頭の巨棍が強固なのである。
ググの鋭い攻撃にびくともしないその強度。
権蔵が融合加工した盾ですら瞬殺だったググの斬撃を耐えぬいているのである。
ググを倒すことなんて叶わない。
カリア自身もそんなことは分かっていた。
だが、ここで引き下がれば、駐屯地内に魔物の群れがなだれ込む。
さすれば、この駐屯地はあっという間に全滅だ。
せっかく手に入れた、人としての人生。
ささやかながらも、人として生きられる場所。
この場所を失ったら、アタイはどこで生きていけばいいんだ。
もう、あんなゴキブリ以下の生活は嫌だ……
人として生きたい……
一瞬でいい、あの時みたいに人として笑っていたい……
そう……あの時みたいに……
――タカト……君……
スラム街のゴミ捨て場。
すでに時は夜半過ぎを回っていた。
しんと静まり返る夜空の下、タカト達が野営する焚火が赤い小さな炎を燃やし続けていた。
そんな炎に照らされる三人の影が、まるで踊りでも踊るかのようにゴミの山に映っては揺れている。
カリアは初めて笑っていた。
そう、生まれて初めて大きく笑ったのだ。
この時、笑うと目頭から涙があふれてくるものなのだと初めて知った。
焚火越しに話してくれるタカトの話。
それは、どこか抜けているのだが、奥底にはしっかりとした優しさを感じられた。
そして、カリアは驚いた。
生まれて初めて暴力には優しい暴力もあるのだと知ったのだ。
焚火の炎を揺らすビン子のハリセン。
くだらないタカトの話にいちいちツッコむのであるが、タカト自身もそれを心待ちにしている様子なのだ。
この二人は温かい……
この焚火のように温かい……
そして、カリアは嫉妬した……
この二人の深い絆に……嫉妬した……
――もし……アタイの髪が緑では無かったなら……アタイもこの二人の中に入って笑っていたのだろうか?
そして、タカトも思った。
カリアを何とか笑わそうとすればするほど自分の心が悲鳴を上げて泣いているのである。
緑女という存在は、なんと不条理なのであろう……
だが、その不条理によってバランスをとっているこの世界……
おそらく小説の主人公なら、そんな世界にあらがってでも、この不条理に立ち向かうべきなのだろう……
だが、そこまで自分が何かできるとは思わない……
自分自身の生活だってやっとなのだ……
これでは、蘭華や蘭菊に手を貸さなかった町の人たちと同じではないか……
分かっている。
そんなことは分かっている。
だが、事が大きすぎるのだ……
この世界の理を書き換える……そんなことは、土台無理な話なのである。
そんなことができるのはこの世界を作ったという最初の神ぐらい。
今の自分がどんなに頑張ったとしても、緑女たちに何かしてあげることなど何もないのである。
だが、カリアは言っていた。
「駐屯地に行けば……奴隷兵として雇ってもらえるんだ……」
奴隷兵という言葉……それは、最も死ぬ危険の高い兵士ということである。
なのに、カリアは笑っていた。
人として雇ってもらえる奴隷兵に緑女としての希望を抱いているのである。
何という絶望……
奴隷兵ですら希望の光に見えるとは……どれほどの色のない世界なのだろう……
――今の俺は……カリアちゃんに何をしてあげられるのだろう……
悩むタカトは一つの重大な決断をした。
時が変わって……カリアもまた重大な決断をしていた。
――ならば! 一撃! 一撃でも!
カリアとの間を取るググに、カリ頭の巨棍を引きずりながら一気に詰めよったのである。
そして、そのググの足元で巨棍を思いっきり勢いよくはね上げたのだ。
地面から立ち上がる一直線の打撃!
それは今までの中で一番鋭い打撃であった。
そんな一撃がググの股間を狙うのだ!
しかし、ググは、そんなカリアの一撃をクルリと体を回転させるとなんなく身をかわす。
掠ることなく天に打ちあがるカリアの巨棍。
そんな残影の中、ググが余裕の笑みを浮かべていた。
今や、カリアの大振りの一撃は腕を上げ天を指している。
そして、ガラ空きとなった腹部では、無防備な小麦色の肌が丸見えになっていた。
そんなカリアの脇腹をググの右爪が振り向きざまに貫いていたのである。
「ガハッ!」
口から血をはくカリア。
バカにするかのようにいやらしく口角を上げているググが、ゆっくりと、まるでいたぶるかのように爪を抜き出そうとし始めると、その傷口から抑えらえていた血が一気にあふれ出してきた。
「少し、濡れたじゃないかい……」
カリアは口につく血をそのままに苦笑い。
しかし、次の瞬間、ググの表情が驚きに変わっていた。
そう、カリアの脇腹に突き立てていた右腕が動かないのである。
カリアはこの瞬間を待っていた。
神民魔人にかなわぬカリア。
棍棒を振りまわしても簡単にかわされ続けるだけなのだ。
ならば、近距離からの一撃にかけるのみ。
しかし、確実に奴に当てるためには動きを封じないといけないのである……
そんなカリアの左手がググの右手をしっかりとつかんでいた。
必死に爪を抜こうとあがくググ。
だが、カリアはつかんだ左手で、その爪をさらに腹の奥へと押し込むのである。
奥歯に強い鉄の味が広がる。
だが、歯を食いしばるカリアの目は強い光を放っていた。
おそらくこの手を離してしまえば、二度と棍先はググへと届くまい。
そう、これが最後のチャンスなのだ!
ならば! ここで決める!
その強い決意が、わき腹の痛みを鈍化させる。
自分の命一つで神民魔人の首一つ!
十分おつりがくるじゃないか。
アタイが死んだとしても、緑女の仲間たちは胸を張って生きていける。
神民魔人を倒したのは緑女なんだぞ! と!
この駐屯地を守ったのは、お前たちが忌み嫌う緑女なんだぞ! と!
そう思うカリアの目は実に誇らしげに微笑んでいた。
そして、カリアは大きく叫ぶのだ!
「真の力を解放せよ! イマラッチョォォォォ!」
次いで、心の中で懺悔する。
――ごめんね……タカト君……
「多段開血解放! ガちんこ
――あの時の約束……守れなかったよ……ごめんね……
あれほど暗かったスラムのゴミ捨て場。
そんなゴミの山の隙間から朝日のまぶしい光が差し込んでいた。
色とりどりの光を反射する五味の肌
あれだけ鬱屈してくすんでいたゴミの数々が、まるで宝石のように輝き自らを主張するのである。
そんな日の光の差し込まぬゴミの影。
ビン子とカリアが段ボールにくるまり眠っていた。
昨晩、夜遅くまで談笑していたために、どうやら寝付くのが遅かったようなのだ。
まぁ、女子中学生の就学旅行ではアルアルのイベントである。
だが、一人足りない……
そう、男のタカトがいないのだ……
女子の寝込みを襲おうと、抜き足……差しあし……忍びあし……
いや、もしかして、すでに先生に見つかりミノムシのようにロープに巻かれ隔離されているのであろうか。
というのも、少し離れた場所で、なにやら一つの塊がモゾモゾと動いていたのである。
だが、それはロープでぐるぐる巻きにされたミノムシではない。
どちらかというと、あぐらをかいて、己が股間を覗き見るかのようにうつむき何かをゴソゴソとしていたのである。
こ! これは! もしかして!
男の子特有の朝の生理現象!
そう! 毎朝起こる生死をかける先生とのバトルなのである。
キーン♪コーン♪カーン♪コーン♪
黒くあれた教室の中で硬派の息子が仁王立つ!
硬派の息子:「起立! 起立! 起立! 起立!」
先生:「いいから座れ! この馬鹿チンが!」
硬派の息子:「先生! それは無理っすよ! 俺たちギンギンですから!」
先生:「ならば、頭を撫でてやろう……こっちに来い」
シコシコ……
先生:「よし! 先生の胸に向かって駆けてこい!」
硬派の息子:「先生ぇぇぇぇぇぇぇえ! ウッ! どぴゅっ!」
先生:「でたぁぁあぁ♡」
ちなみにこの先生、金八先生で想像するか金髪のイリーナ・ビッチ先生で想像するかは、あなたの自由ですwww
って……もう、タカト君たら男の子なんだからwwwwぽっ!
ということで、どうやら感極まったタカト君。
天を仰ぎながら大声を上げていた。
「できたぁぁあぁ♡」
その声で目を覚ますビン子とカリアは瞼をこすりながらタカトを探した。
「えっ? なにが出たの?」
「もしかして……エッチなお汁?」
って、なんで二人ともそんなことを知っているんですかwww
もう、最近の女子中学生はマセている!
だが、それを聞くタカトはポカンとしていた。
もしかして、これが賢者モードというものだろうか?
いや違うwww
明らかに二人を馬鹿にするかのような目で見ているのだ。
「でたんじゃなくて! できたんだよ!」
そんなタカトに手にはでっかなチ〇コが握られていたのだったwwww
朝からチ〇コ!
「タカトの馬鹿ァァアァ! なにチ〇コ握ってんのよ!」
寝起きなのにもかかわらず、跳ね飛ぶビン子はタカトの頭をハリセンでシバキあげていた。
ビシっ!
その動きの速い事! 風のごとし!