ぺんぺん草のすけのブログ

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令和8年10月28日の昼飯

 

 

本日、食したカップラーメンはこちら!

マルちゃん
「ごつ盛りソース焼きそば」
キューピーからしマヨネーズ付

だぁぁぁぁぁぁ!

 



早速! いただきます!

天気は晴れ。
今日は気持ちのいい青空が広がっている。
ところが、またしても週末は天気が下り坂になるらしい。
……なんで週末ばかり狙って雨が降るんだ?
平日は仕事、休日は雨。
これではせっかくの休みも、家でゴロゴロするしかないではないか。
まあ、晴れていてもゴロゴロしている可能性は高いのだが(笑)。
それでも、選択肢くらいは残しておいてほしいものだ。

そんな週末の空模様に文句を言いながら湯を沸かし、手に取ったのは

マルちゃん
「ごつ盛りソース焼きそば」
キューピーからしマヨネーズ付。

湯を切ってソースを絡めれば、食欲をそそる濃厚な香りが広がる。
ひと口食べれば、甘辛いソースの旨みが口いっぱいに。
そこへ付属のからしマヨネーズをかければ、まろやかなコクとツンとした刺激が加わり、さらに箸が進む。
麺もたっぷりで、相変わらずの食べ応え。
安定のごつ盛りである。

──まさに好事多魔。

好事多魔(こうじたま):よいことには、とかく邪魔や障害が入りやすいということ。

せっかくの休日に限って天気が崩れる。
これも一種の好事多魔なのだろうか。
まあ、雨なら雨で家でのんびり過ごせばいい。
……とはいえ、たまには週末にも青空を分けてほしいものだ。

今日のこれは満腹度9/10級。週末の天気は下り坂でも、ソースとからしマヨの組み合わせは相変わらず絶好調でした。

 

ということで、今日は「ゴロゴロ」つながりお話を。

 

kakuyomu.jp

 

 そのころ――。

「アダム様ぁぁぁぁぁぁ!」

 同じ神民病院。

 別の廊下では、マジルダが必死になってタカトを探し回っていた。

「どこですかぁぁぁぁぁぁ!」

 右を見る。

 いない。

 左を見る。

 いない。

 病室を覗く。

 いない。

「アダム様ぁぁぁ!」

 タタタタタッ!

 階段まで走る。

 そこで止まり――。

 スンスン!

「こっち!」

 ダダダダダッ!

 走る。

 スンスン。

「…………こっち?」

 戻る。

 スンスンスンスン!

「どっちですかぁぁぁぁぁぁぁ!」

 頭を抱えた。

 匂いがする。

 どこへ行っても――する。

 アダムの香り。

 ずっと探し求めていた、愛しい男の香り。

 マジルダは、その香りを追って街中を飛び回っていた。

 右へ。

 左へ。

 屋根から屋根へ。

 そして、ようやく突き止めた。

 この神民病院。

 間違いない。

 街中に漂っていたアダムの香りは、この病院から流れ出していた。

 さらに院内へ入り、その中でもひときわ香りの濃い場所を探し――。

 辿り着いたのが、四階の病室。

 そして、そこにいた少年。

 タカト。

 あの少年こそアダムではないか。

 マジルダは、そう考えた。

 だが――。

「アダム様ぁぁぁぁぁ!」

 スンスン!

「…………?」

 分からない。

 なにしろ――。

 臭すぎるのだ。

 アダムの匂いが。

 廊下にも。

 壁にも。

 病室の中にも。

 どこに行っても、アダムの香りが漂っていたのだ。

 その発生源である四階に至っては、なおさらだった。

 あまりにも濃いアダムの香りに包まれているため、目の前のタカト本人から同じ香りがしているのかどうか、マジルダにすら判別できなかったのである。

 マジルダにとって――。

 アダムの香りは特別だった。

 何十年経とうと忘れない。

 他の男のものなどと間違えるはずがない。

 だからこそ。

 周囲のすべてが、その特別な香りで埋め尽くされてしまえば――。

 どれが本人なのか分からない。

 そこで。

 マジルダは考えた。

 自分で分からないなら――。

 他人に嗅がせればいい。

 そして。

 フジコに確かめさせた。

『しましたよ。同じ匂い』

「…………♡」

 思い出しただけで、マジルダの頬が緩む。

 そう。

 同じだった。

 間違いない。

 フジコが、そう言ったのだ。

 あの少年から――。

 自分の左手に七十年以上残り続けている、アダムと同じ香りがしたと!

「やっぱり……」

 両頬を押さえる。

「あの方がアダム様ぁぁぁぁぁ♡」

 確定である。

 マジルダの中では。

 ちなみに。

 その鑑定を担当したフジコは――。

『――多分だけど』

 と思っていた。

 さらに。

『まぁ、イカの種類なんて、大体どれも一緒でしょう』

 とも思っていた。

 七十年探し続けた最愛の男。

 その本人確認。

 判定基準――。

 どっちもイカ臭かったからwwww。

 以上。

 そして――。

 恐ろしいことに。

 合っていたwwww。

 世の中、そんなことも、たまにある。

「アダム様ぁぁぁぁぁぁ♡」

 マジルダは走る。

 フジコの鑑定結果を一片たりとも疑っちゃいない。

 ただし。

 肝心のタカトがいない。

 でも、少し前まで、確かに病室にいたのだ。確実に!

 それなのに――。

「なんでいなくなったんですかぁぁぁぁぁ!」

 窓際で。

 ようやく見つけたアダムのことを想い。

 胸がいっぱいになって。

 身体までいっぱいになって。

 ほんの少しだけ。

 本当にほんの少しだけ、自分を慰めている間に――。

 いなくなってしまった!

「なんであのとき我慢できなかったんですかぁぁぁぁ! 私ぃぃぃぃぃぃ!」

 知らんがな。

「アダム様ぁぁぁ!」

 再び走り出す。

 そして。

 角を曲がった、その瞬間――。

「――見つけたぞ」

「はい?」

 ピタッ。

 マジルダの足が止まった。

 聞き覚えのある声。

 いや。

 忘れるはずがない。

 その声だけは。

 ゆっくり。

 恐る恐る。

 マジルダが顔を上げる。

 廊下の向こう。

 金色の長い髪。

 金色の瞳。

 男物の白いワイシャツ一枚。

 胸元は、その豊満すぎる身体によって内側から押し広げられ、ボタンとボタンの間から白い肌が覗いている。



 マジルダの口が開いた。

「…………え?」

 イブが一歩近づく。

「え?」

 さらに一歩。

「えぇ……?」

 マジルダの顔から、見る見る血の気が引いていく。

「イ……」

 ガタガタ。

 膝が震える。

「イブ様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

「うるさい!」

「なんでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」

 病院中に絶叫が響いた。

「どこから出てきたんですかぁぁぁぁぁ! さっきまでいなかったじゃないですかぁぁぁぁぁ!」

「誰が出てきたじゃ!」

「だって! いませんでした! 絶対いませんでしたよ! 私、ちゃんと確認したんですから! イブ様の気配なんて、どこにも――」

 そのとき。

 スッ。

 イブの右手が上がった。

「…………!」

 マジルダの目が見開かれた。

 人差し指。

 中指。

 二本の指!

「ひっ!」

 脳裏に蘇る。

 遠い昔。

 何度も。

 何度も。

 何度も。

 鼻の穴へ突っ込まれた――二本の指!

 ズボッ!

 グイグイ!

 グイグイグイ!

「ひぃぃぃぃぃぃぃぃ!」

 身体が勝手に動いた。

 イブの指が迫る!

「――ハッ!」

 バッ!

 マジルダは両手を顔へ持っていくと――。

 むぎゅっ!

 自分の指で、左右の鼻の穴を押し潰した。



 そして。

 イブの二本指が――。

 スカッ。

「…………」

「…………」

 静寂。

「…………」

 イブは、何もなかった空間へ突き出された自分の二本指を見る。

「…………」

 マジルダも見る。

 イブの指。

 自分で塞いだ鼻。

 そして、もう一度――イブ。

「…………」

「…………」

 やがて。

「ふっ……」

 マジルダの口元が上がった。

「防ぎましたよ!」

「…………だからなんじゃ。」

「ふ……ふふふ……!」

 マジルダの肩が震える。

「やった……」

「…………」

「やりました! ついに私は!」

 長かった。

 本当に長かった。

 何度、あの二本指に鼻の穴を蹂躙されてきたことか。

 逃げても無駄。

 抵抗しても無駄。

 気づいたときにはズボッ!

 そして――。

 グイグイ。

 グイグイグイ。

 だが。

 今――。

「防いだ……!」

 マジルダの目に自信が宿った。

「私は……イブ様の二本の指を防いだぞぉぉぉぉ!」

「うるさいわ!」

 そのとき。

「…………あれ?」

 マジルダの表情が変わった。

 イブを見る。

 自分の鼻を見る。

 もう一度――イブ。

「…………」

 おかしい。

 昔なら。

 こんな方法で防げるはずがなかった。

 鼻を塞ごうが。

 顔を背けようが。

 逃げようが。

 最後には必ず――。

 ズボッ!

 だった。

 なのに……どうして?

「イブ様……」

「なんじゃ」

「もしかして……」

 マジルダの目が細くなる。

「弱くなってません?」

「…………」

 ピクッ。

 イブのこめかみが動いた。

 それを見たマジルダの背筋が――。

 すっ。

 伸びた。

「ふふ……」

「…………」

「ふふふふふ……」

 さっきまで震えていた膝が止まる。

 自分の鼻を塞いでいた指を離し。

 胸を張る。

「なぁ~んだ」

「…………」

「そういうことですかぁ」

 ニヤァァァ。

 マジルダの口元が吊り上がった。

「もう、あなたの居場所は〝どこにもない〟んですよ!」

「…………なんじゃと?」

「この年増!」

 ブチッ!

 イブの中で、何かが切れた。

「アダム様のお相手は、このマジルダがちゃんとやりますからぁ♡」

「…………」

「あなたはそのまま――」

 ニコッ♡

「永久に眠っておいてください! ふふっ♡」

「…………殺す」

「今のイブ様にできますかぁ?」

「このクソ使徒ぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 バシィィィィン!

 イブの平手がマジルダの頬へ炸裂した。

「痛ぁぁぁぁぁ!」

「誰が年増じゃ!」

「年増だから年増って言ったんですぅぅぅぅ!」

 バシィィィィン!

「ぶっ!」

 今度はマジルダの平手がイブの頬へ炸裂。

「貴様ぁぁぁぁぁ!」

「やりましたねぇぇぇぇぇ!」

 ガシッ!

 互いの手が、互いの髪を掴んだ。

「離せ! この泥棒猫!」

「そっちが離してくださいよ! この年増!」

「またワラワの男に手ぇ出しやがって!」

「アダム様はあなたのものじゃありませぇぇぇん!」

「ワラワの男じゃぁぁぁぁぁ!」

「私のアダム様ですぅぅぅぅぅ!」

 グイィィィ!

「痛い痛い痛い! 髪を引っ張るなぁ!」

「イブ様こそ離してくださいぃぃぃ!」

「離すか!」

「だったら私も離しません!」

「痛っ! 噛むな!」

「そっちこそ耳を引っ張らないでくださいよぉぉぉ!」

 神と。

 その使徒。

 遥かな時を超え、アダムを巡って再び相まみえた二人。

 その戦いは――。

「このぉぉぉぉ!」

「痛ぁぁぁぁ! ほっぺた抓らないでくださいぃぃぃ!」

 実に――。

 見苦しかった。

「ワラワのアダムじゃぁぁぁ!」

「私のアダム様ですぅぅぅ!」

「ワラワのじゃ!」

「私のです!」

「ワラワの!」

「私の!」

「ワラワのぉぉぉぉ!」

「私のぉぉぉぉぉ!」

 グイィィィィ!

「痛ぁぁぁぁぁ! 髪! 髪抜けますってぇぇぇ!」

「抜けろ! 全部抜けてしまえ!」

「イブ様こそ離してくださいよぉぉぉ!」

「誰が離すか!」

 バシッ!

 ベシッ!

 グイグイグイッ!



「痛いぃぃぃぃ!」

「年増言うた口はどれじゃぁぁぁ!」

「そこですぅぅぅぅ!」

「分かっとるわ!」

 そして――。

「このぉぉぉぉぉ!」

 ドゴンッ!

「きぃやぁぁぁぁぁぁぁ!」

 ついにマジルダが吹っ飛んだ。

 廊下をゴロゴロと転がり、壁際でようやく止まる。

「うぅぅぅ……」

 涙目で顔を上げる。

 その向こうでは、髪をボサボサにしたイブが肩で息をしながら立っていた。

「ハァ……ハァ……二度と……」

 ギロリ!

「ワラワの男に手ぇ出すなぁぁぁぁ!」

「ひぃぃぃぃぃぃ!」

 ダダダダダダダッ!

 マジルダは泣きながら逃げていった。

 それを見送るイブはペッと唾を吐いた。

「ふん……身の程を知れ……淫乱女が!」

 そのとき。

 イブの指から――。

 ふっ。

 力が抜けた。

「…………っ」

 壁へ手をつく。

 遅れて、膝が震えた。

「チッ……もうか……」

 分かっていた。

 最初から。

 今回の復活は、本来のものではない。

 マジルダの力によって〝魔〟を暴走させられ、これまで蓄えてきた生気を無理やり吐き出しただけ。

 まだ――足りない。

 この程度では。

 本来の自分を維持するには、まるで足りない。

 イブは目を閉じた。

 ならば――。

 仕方がない。

「…………面倒な」

 小さく呟く。

 イブが持つ、神の恩恵。

 〝再生〟。

 かつて。

 一度死んだアダムを、この世へ再び呼び戻した力。

 あのときは、肉体も。

 命も。

 すべてを失ったアダムを無理やり再生させた。

 その代償はあまりにも大きく――イブは膨大な生気を失った。

 そして、本来の自分を維持することすらできなくなってしまった。

 だから――。

 イブは作った。

 自分が再び完全な姿へ戻れる、その日まで。

 この身体を生かし。

 守り。

 動かし続けるための――。

 仮初めの精神を。

 イブの金色の瞳が細くなる。

 しかし、先ほど、その精神は――完全に消えた。

 イブが表へ戻った、その瞬間に。

 身体を動かすための仮初めの精神は、その役目を終えたのである。

 どこかに眠っているわけではない。

 奥に隠れているわけでもない。

 存在すらしていない。

 だが――。

 今回の復活は、本来のものではなかった。

 今のイブには。

 まだ、その仮初めの精神が必要だった。

「仕方あるまい……」

 アダムの時のように、肉体も命も失った者を死から再生するわけではない。

 今回、再生するのは――失われた仮初めの精神体だけ。

 それならば、必要な生気はさほど多くない。

 イブは、残された力を使った。

 イブの身体が揺れた。

 金色の髪が――。

 ゆっくりと黒へ戻り始めている。

 身体も縮む。

 肩が。

 腕が。

 脚が。

 そして、あれほど内側から押し広げられていたワイシャツの胸元からも、急速に張りが失われていく。

 もう一度。

 失われた精神体を――。

 〝再生〟する。

「ワラワが完全に戻るまで……」

 金色の瞳が閉じていく。

「もう少しだけ――お前に任せてやる……」

 そして、光が消えた。

令和8年10月27日の昼飯

 

本日、食したカップラーメンはこちら!

明星 中華三昧
「豆乳担々麺」

だぁぁぁぁぁぁ!

 

 

早速! いただきます!

天気は曇り。
最近、何かと情報漏洩の話を耳にする。
どこから個人情報が流れているのか分かったものではない。
そこで私なりの対策は、未登録の電話番号には出ないこと!
もちろん、大事な連絡を逃す可能性もあるのだが、まあ、大抵のことは何とかなる。
何より、知らない番号に振り回されなくなるだけで心が休まる。
……おや、また知らない番号から着信が。
あれ? これ、もしかして上司かも……。
よし、見なかったことにしようwww

そんな平穏な昼休みを守りながら湯を沸かし、手に取ったのは

明星 中華三昧
「豆乳担々麺」。

湯を注いで数分。
フタを開ければ、ごまの香ばしさと担々麺らしい食欲をそそる香りがふわり。
スープをひと口飲むと、豆乳のまろやかなコクにごまの旨みが重なり、後からピリッとした辛さが追いかけてくる。
麺にも濃厚なスープがよく絡み、辛さとまろやかさのバランスがなかなかいい。
刺激はあるのに、どこかやさしい味わいだ。

──まさに明哲保身。

明哲保身(めいてつほしん):物事の道理をわきまえ、賢く立ち回って自分の身を守ること。

怪しい電話には出ない。必要な連絡は折り返す。
これも立派な自己防衛。
……ただし、上司からの電話まで防衛対象にしていいのかは、また別の話である(笑)。

今日のこれはまろやか度9/10級。担々麺の辛さは豆乳が和らげてくれるけれど、上司の怒りまで和らげてくれるかは分かりませんwww

 

ということで、今日は「防衛」つながりのお話を。

 

kakuyomu.jp

 

 そこは清潔に整った空間だった。

 地面に敷き詰められた白い煉瓦は、どこにも欠けることなく整然と並んで道を成していた。

 その両脇に立つ白い建物が、陽光を反射してさらに眩しく輝いて見える。

 ここは神民病院。城壁の内側、神民街の一角にそびえる、いわゆる神民専用の病院である。

 当然、ルリ子がいるツョッカー病院とは比べものにならない。

 あちらは城壁の外側――つまり、一般国民以下の身分の者たちが使う病院なのだ。

 そのため、医療の質も、医者やナースの数も雲泥の差。

 ツョッカー病院のナースなんて……ルリ子さん一人。

 あの女一人で全ての入院患者の看護をこなしているのである。

 そう思うと、書類を運ぶ暇などないというのは、確かにうなずける話だった。

 タカトとビン子は物珍しそうにキョロキョロとあたりを見回しながら、神民病院の外庭を歩いていた。

 見るからに不審者。

 というか――その小汚い格好で、よく神民街に入れたものだ。

 なに! 心配召されるな!

 ちゃんとルリ子さんから神民街の通行許可書をもらってきたのである。

『コイツら、アホそうに見えるけど、私のパシリだから! 夜露死苦!』

 ……って、コレのどこが通行許可証やねんwww

 いやいや、これでちゃんと城門は通れるのだ!

 ああ見えてもルリ子さん、各門の兵舎には顔が利く!

 というのも、兵士たちの多くは一般国民以下の出身で、神民なんてほんの一握り。

 だから彼らが負傷すれば、すぐツョッカー病院へ即入院!

 そして待ち受けるのが――ルリ子の手厚い(?)看護である。

「体温測るぞ!」

 横たわる兵士の体に、ルリ子の体が覆いかぶさる。

 白いナース服の上から、褐色の谷間のシルエットがはっきりと見える。

 もしかして……ノーブラ?

 目の前で、たっぷんたっぷんと揺れるものだから――体温はみるみる急上昇!

「四十八度か……とりあえず、これでも頭に貼っとけ!」

 そう言って胸の谷間から取り出したのは、冷却ジェルシート――ではなく、万命寺の万札。

 それをキョンシーのお札のように、兵士の額へベチッと貼りつけるのだ。

 そして……その夜。

 “キョンシー”たちはむくりと起き上がると、ベッドからピョンピョンと抜け出していく。

 万札に残るルリ子の残り香を頼りにさまよい歩き、

 ついには棺桶のようなトイレの個室に身を沈める……。



「いぐぅぅぅぅう!」

 真っ暗な廊下にこだまする異形の叫び声。

 今にも死に絶えそうだったキョンシーの口から、精魂がドピュッとほとばしり――夜は更けていく。

 それは、ツョッカー病院の七不思議のひとつ「夜汁よじるキョンシー」として語り継がれていた。

 <夜汁よじるキョンシー>

 イカ……いや、以下、林民明書房刊『異界妖怪全書・病院怪異編』より抜粋

 中国南部の山岳地帯に伝わる、男性のみが変じるとされるキョンシーの一種。

 昼間は人と変わらぬ姿で生活しているが、夜半になると突如として厠へ集まり、壁や柱にすがりながら一心不乱に腰を震わせるという奇怪な習性を持つ。

 やがて全身を激しく痙攣させ、

「で、出る……!」

 などと呻きながら、その身より白く濁った謎の汁を排出する。

 この異様な姿から、古くは現地で「夜汁屍」と呼ばれ、日本へ伝来する過程で「夜汁るキョンシー」の名が定着したとされる。

 また、夜汁るキョンシーの傍らには、なぜか若い女が付き添っている例が多く報告されている。

 女が何をしているのか。

 そして、男たちが流す白濁の汁が何なのか。

 現在に至るまで、その正体は明らかになっていない。

 

 そして、その翌朝。

 トイレの白濁で汚れたタイルを磨きながら、ルリ子さんが怒鳴り声をあげる。

「いい加減にしろよ! アイツら! せめて便器の中に出せよ! ボケ! さんざん夜中に相手させておいて! まじでコッチは疲れてんだよ! これからは深夜割増料金3倍にしてやるからな!」

 そんなことを何度も繰り返すうち、傷だらけの兵士たちはみるみる活力を取り戻し、あっという間に現役復帰!

 このように、ルリ子さんにさんざん“お世話”になった兵士たちは、数知れずなのであるwww

 え? ルリ子さんってHなことしてるのかって?

 んなわけあるかい! ここは病院だぞ!

 皆さんも経験あるだろう。胃のバリウム検査のあと、下剤を飲めと言われたのに出ないやつ。

 そう、あれだ。兵士たちも出なかったんだ!

 夜中にナースコール。

「マジで出ないんですぅ! ウ○コが!」

 仕方なしに、眠たい目をこすりながらルリ子が浣腸液3リットルを、お尻のすぼんだ口にぶち込む!

 さて、どうなるか……

 とたんに、進撃のブリブリざえもんたちが直腸に向かって大行進を始めた!

 あわてた兵士たちはお尻のすぼんだ口を押さえながらピョンピョンとジャンプ。

 だって、歩いたら漏れそうなんだものwww

 しかし、そこまで必死に耐えたのに……残念!

 便器を前にして、ブリブリざえもんの進撃が最後の防衛線を突破してしまったのであるwww

 タイルの床に広がるバリウム液……

 これ、実は比重が重くて意外と流れにくいwww

 それをせっせと棒たわしでこするルリ子さん……彼女が怒るのも無理はないw

 そう、「夜汁よじるキョンシー」とは、実は「夜治よじるキョンシー」のことだったのだwww

 ……って、あれ? 何の話だったっけ?

 ああ、そうそう、タカトとビン子の話だったwwww

 神民病院のナースセンターの前で、ビン子ちゃんが深々と頭を下げていた。

「失礼します」

 そして、ルリ子から預かってきた受け入れ許可証を婦長へと手渡す。

 だが、その婦長の不機嫌そうな顔ときたら、この上ない。

 鼻をつまみながら、あからさまににらみつけてくる。

 ――まぁ、それも仕方ない。

 清潔感あふれる神民病院の中を、ドブネズミみたいな二人が歩いているのだ。

 病原体でも運んできたのではないかと疑われても無理はない。

 そのうえ、ドアの外ではタカトが何かを探すように、きょろきょろと落ち着きなく視線を動かしていた。

 そして、婦長に向かって声をかける。

「なあ、おばさん!」

「おばさんじゃありません! 私はまだ三十です!」

 その返答にビン子は目を丸くした。

 ――ど、どう見ても六十は過ぎてるわよね……

 顔に刻まれた深いしわは、まるで戦場の勲章。

 その堂々たる風格は、長年の看護経験を物語っていた。

 というか……ゾンビとかキョンシーの類に近い、と言ったほうが正しいかもしれない。

 ――サバ読みすぎというか、生きてるのが不思議でしょが!

 そう突っ込みたいのに、声が出ない。

 というのも――婦長の指先には、どこから持ってきたのか知らないが「ゴキブリ用殺虫剤」がつままれていたのだ。

 その目は、「これをお前に噴霧するぞ」と言わんばかり。

 ――やっぱり怒ってるわよ! タカト!



令和8年10月23日の昼飯

 

本日、食したカップラーメンはこちら!

マルちゃん
「麺づくり 鶏ガラ醤油」
ノンフライ細麺
麺づくりは小麦が香る

だぁぁぁぁぁぁ!

 

 

早速! いただきます!

天気は曇り。
今日は午後から雨になるらしい。
どうやら台風が近づいてきているようだ。
もう10月も終わろうとしているのに、まだ台風の心配をしなければならないとは……。
まあ、自然相手では文句を言っても仕方ない。
せめて大きな被害もなく、静かに通り過ぎてくれればいいのだが。
……できれば仕事が終わって家に帰るまでは、雨も待ってほしい(笑)。

そんな空模様を気にしながら湯を沸かし、手に取ったのは

マルちゃん
「麺づくり 鶏ガラ醤油」
ノンフライ細麺。
麺づくりは小麦が香る。

湯を注いで数分。
フタを開ければ、鶏ガラ醤油の香ばしい香りがふわり。
スープをひと口飲むと、鶏の旨みと醤油のコクがじんわり広がる。
そこへ、小麦の風味を感じるノンフライ細麺。
つるっとした喉越しでスープとの相性もよく、飽きのこない王道の味わいだ。

──まさに備えあれば憂いなし。
……と言いたいところだが、これは四字熟語ではない(笑)。
ならば、**用意周到**。
用意周到(よういしゅうとう):準備や心配りが隅々まで行き届いていること。

台風への備えは、何事も起きなければそれでよし。
むしろ、準備が無駄になったと笑えるくらいがちょうどいい。

今日のこれは安定感9/10級。鶏ガラ醤油のやさしい旨みは大歓迎だが、台風の刺激だけは遠慮しておきたいものです。

 

ということで、今日は「つるっ」つながりのお話を。

kakuyomu.jp

 

 それは白色のグレア!

 まばゆいばかりの強い光がタカトの目を幻惑していた。

 (もしかして、ビン子の足元に何か爆発物でもあったのか?)

 タカトは降り注ぐ強い光から目を守るかのように手を動かそうとした。

 だが、手は動かない。

 意識はあるのに体が動かないのだ。

 (もしかして、俺……死んだとかwww まさかなwww)

 タカトの視界が徐々に光に慣れていく。

 浮かび上がってくる世界の片りん。

 うっそうと茂る森の影がタカトの目の前に姿を現しはじめた。

 だが、そこは先ほどまでいた森ではないようだ。

 木々の間からこぼれ落ちていた日の光がまるでない。それどころか、見える世界は暗いのだ。

 (俺……長い間、気を失っていたとか……)

 いや違う! 明らかに違う!

 そこは暗い世界の中にまぶしい光が照り付けられた世界だったのだ。

 (もしかして……夜なのか……)

 煌々と輝く光の世界の外側には見慣れた月が浮かぶ夜空が広がっていた。

 今、タカトが見ている光景は先ほどまでいた森とは違う。下草が生え、まさに「The 森の中」といった感じなどはない。それどころか、森の中に開けた場所といっていいぐらいなのだ。

 ここは明らかに人の手によって整地された場所。

 投光器によって浮かび上がるのは公園のグランドのようであった。

 そんな光の中を先ほどから多くの人間たちがあわただしく行き来すしている。

「総員! 機上!」

 突如、タカトの背後で女の大きな声が響いた。

 慌てて振り向くタカトの体。

 その視線の先には3体の大きな塊がうずくまる。

 (ゴーレム?)

 タカトは咄嗟に思う。

 そう、タカトの知っているゴーレムとは中型から大型の人形をした魔物の一種。その表皮はとにかく硬いことで知られていた。

 だが、何か違う……

 確かに目の前のそれは人の形が膝をついていた。

 しかし、魔物たちのように生き物が本来もつ躍動感がまるで感じられないのだ。

 どちらかというと……無機質……

 その表面から放たれる鈍い金属光が、それが生物でないことを如実に物語っている。



「人型装甲騎兵白虎! 起動!」

 女の号令とともに三つの起動音が鳴り響く。

 キュウィーン!

 順次立ち上がっていく三体の影は人の3倍ほどの大きさ……。

 動作を確認するかのように手のひらをクルクルと動かす。

 それを見たタカトの反応は……当然……

 (すげぇぇぇぇぇぇえぇぇ!)

 と、目を輝かしていた。

 (あれはいったい何なんだよ! というか! 近くに行って、もっとよく見たい!)

 などと、技術者魂に火が付いたようである。

 だが、なぜかタカトの視界は後ろを向く。

 タカトの意思とは反対に『人型装甲騎兵白虎』と呼ばれたものから遠ざかっていきはじめたのだ。

 (なんでだよ! クソ!)

 だが、いくらタカトが戻ろうとあがいても、体はちっとも言うことを聞かない。

 

 そんなタカトを女の声が制止する。

「どこに行く! 高斗タカト3曹!」

「あん?」

 と顎をしゃくり背後に振り返る高斗タカト3曹。

 そこには長い黒髪を携えた美しい女が、きつい瞳でにらみつけていた。

「高斗タカト3曹! 作戦中だ! 持ち場を離れるな!」

「あのな……敏子としこ……俺は、いま、誰かさんのせいで!民間に出向中なわけ。だ・か・ら!民間人なの! その民間人様がココまで手伝ってやったんだ! 感謝こそされ、これ以上命令される筋合いはねえ!」

 どうやら、この黒髪の女、名を敏子というらしい。

「高斗タカト君! あなたはいつもそうやって!自分の好きなことばかり! 責任感はないの!」

「ああ、そんなものは無いなwww」

「このままだと、また犠牲者が出るのよ! その前に地球外生命体extraterrestrial biological entity(EBE)を駆除しないと! あなただって分かっているでしょ!」

「だから、俺は俺のやり方で何とかする」

 言い終わると再びタカトは歩き始めた。

「ちょっと待ちなさいよ! 高斗タカト君! いつも!いつも!私のことをなんだと思っているの! これでもあなたの上官なのよ!」

 と、少々涙目になった敏子が高斗タカトに詰め寄ろうとした。

 ちょうどその時、一つの声が敏子の行動を制止しした。

「まぁまぁ、敏子としこちゃんいいじゃないかwww 高斗タカト3曹には何か考えがあるじゃないのかなwwww」

 その声の主は男。焦げた肌に白い口髭を蓄えていた。

 だが、頭の方は気持ちいほどつるっぱげ。

 しかし、ハゲているからと言って年寄りというわけではなさそうだ。

 その体つきはとても大柄で身長が高かった。ここにいる男たちと比べても頭一つ二つ分ほど飛びぬけている。

「茂武もぶ陸将補! しかし!」

 振り返る敏子は、その茂武もぶという男に抗議しようとした。

 茂武もぶはニコニコと笑いながら高斗タカトに声をかける。

「なぁwww高斗タカトくん! きみもこの女子大生連続殺人事件、なにか気づいているんじゃないのかなwww」

 女子大生連続殺人事件、ここ最近、新宿中央公園近郊で起きている殺人事件である。

 道に転がるのは裸体の女子大生。

 身にまとっていた服が溶けおち死んでいた。

 だが、その死体がおかしいのだ……

 その体から脳と心臓だけがすっぽりと抜け落ちているのである。

 そんな現場がすでに3つ。

 共通するのは髪を七色に染めていることだけだった……

「別に……」

 高斗タカトは一瞬、茂武もぶへと振り返ったが、すぐさま薄暗い公園の出口へと目を向けた。

「いやいいんだけどねwww でも、これ……明らかに犯人は人間じゃないよねwww」

 そんな茂武もぶの言葉に高斗タカトの足はピタリと止まる。

「茂武もぶさん……だから、アンタ……隊を動かしたんだろ……」

「人間相手だったら警察の仕事なんだろうけどねwwwでも、相手がEBE地球外生命体ってなら話は別だからねwww」

 タカトは鼻で笑う。

「まだ、EBE地球外生命体の仕業と決まったわけじゃないだろ」

 だが、茂武もぶの眼はギラリと光る。それは今までのオチャラケた言動が嘘のように冷たく。

「それからじゃ遅いような気がするんだよ……いや……もう……すでに、遅すぎたのかもしれないが……」

 高斗タカトはチラリと茂武もぶの様子を伺う。

「まぁ、『人型装甲騎兵白虎』まで出してるんだ……実は勘違いでしたってなわけにはいかないよな……」

 それがツボに入ったのか、またもや茂武もぶは大笑い。

 ホントよく笑う男だwww

「そうなんだよwwwwよく分かってるねwwww高斗タカトくんはwww」

「だけど、茂武もぶさん……おそらく、今のやり方ではEBE地球外生命体は見つからないと思うよ」

「高斗タカトくんwwwどういうこと?」

「おそらく、こんな人気の多いところで誰にも気づかれずに犯行ができるということは、人間に擬態する能力があるということにちがいないはずなんだ」

「やっぱりwww高斗タカトくん、君もEBE地球外生命体の線を疑っているわけだねwwwでもまぁ、それは想定済みなわけだよwww」

「いや、だから、赤外線カメラだけではヤツラは見つけられないってことだよ……」

「EBE地球外生命体だよwww人間と見た目はそっくりでも体温は明らかに違うでしょwww」

「そうだといいんだがな……」

 その高斗タカトの言葉を聞いた茂武もぶは大きく深呼吸する。

「ならば……高斗タカトくん、君にはなにか考えがあるって言う訳かな」

 またもや真剣な顔になっている茂武もぶ。

「ああ……だが、まだ、実証テストすらできていない代物なんで……さすがに、茂武もぶさんの立場的に失敗でしたではすまないでしょwww」

「そうか……なら、これを持っていきなさい」

 と、妙に納得した様子の茂武もぶは一本の短剣を投げ渡した。

「これは……」

 鞘から抜かれた青チタンの刃は冷たく……そして、青白く輝いていた。

「超振動チタンブレード……」

 茂武もぶはニヤリと笑う。

「高斗タカトくんwww君、これ欲しがっていただろwww」

「くれるのか!」

 高斗タカトの顔がパッと明るくなった。

「もちろんwww」

 だが、そんな時に限って敏子が邪魔をする。

「茂武もぶさん! もちろんじゃありません! 隊の装備品を勝手にあげたりしないでください!」

 公園を出たタカトは公園通りを北へと進む。

 周りにそびえる高いビルが、まるで壁のように連なり夜空に輝く星の光をさえぎっていた。

 だが、かといってド田舎のように真っ暗闇という訳ではない。

 いたるところからあふれだす人工光によって、夜だというのにほのかに明るいのだ。

 道を行きかう人々。

 夜であったとしても人がうごめいている……

 こんな状況……殺人現場がいかに路地裏であったとしても、女の叫び声は届くはず。

 いや、周りの人間に無関心になった東京だからこそ聞こえなかったのだろうか……

 違う……ここは日本だ……

 腐っても日本だ……

 人が悲鳴を上げていれば、おそらく誰かが駆けつける。

 できる限りの救いの手を差し伸ばすため……

 そして、いま風で言えば、SNSにあげるため……

 路地を歩く高斗タカトは思うのだ。

 ――ならば、殺人現場が別の場所なのか?

 当初は、その可能性も考えられていた。

 だが、無造作に倒れた体に浮かんでいる死斑が、その場で犯行が行われたと示していたのだ。

 いや……そうは言っても死斑が出始めるまでには30分はかかる。

 それまでに移動させればいいだけなのではないだろうか?

 ――それは、あり得ない……

 女たちの死体からは脳と心臓のみがなくなっていたのだ。しかも、切り裂いた痕跡もなくである。

 それが、死斑が浮かび上がるまでの短時間の間にできるだろうか?

 おそらく無理だろう……

 ――そもそも、切らずに脳と心臓のみを取り出すことなんてできるのか?

 たしかに、内視鏡など現代医術を使えばできないこともないのだろう。

 だが、ココは町中、オペ室とは違う。

 電源は確保できたとしても、人の目は避けられない。

 こんなところで、脳の摘出手術などしようものなら、スマホ片手にやじ馬たちが集まってくること間違いないのだ。

『衛生管理ができてない!』『非常識!』『殺人医師!』

 などと、正義を振りかざしたネット民たちが当該医師の顔を晒し、ネット上で大騒ぎすることは確実だった。

 

 だが、インターネット上にはそれらしい情報は何も上がってこなかった。

 防犯カメラの映像、捜査機関の内部情報、事件の真相につながるものが全て。

 ネット上に書き散らかされるのは噂の類だけ。

 青白き幽霊を見た……

 七色の髪の女の怨念……

 パラレル世界の呪い……

 はたまた、宇宙から来たエイリアンの仕業という突拍子のないものばかり。

 ――だが、あながち間違いとは言い切れない…… 

 そう、犯人を人間だと確定するから思考がループするのだ。

 ――人間以外の何か……の仕業……

 仮に、その存在を宇宙から来たエイリアンとでも仮定すれば推理は可能となるのだ。

 だが、さすがにその仮説に行きつくのは突拍子もないのではwwwwと、推理小説ファンの方なら思うことだろう。

 確かに、こんな思考をすれば小説の結末が夢オチだった時ぐらいチープなものになりかねない。

 しかし、高斗タカトには思い当たる節があったのだ。

 それは、ほんの数か月前……

 空間にわずかな揺らぎが観測されたあの日もまた月が明るく輝いていた……

 その日、高斗タカトはビルの屋上で一人何をするわけでもなく月を見上げていた。

 東京の摩天楼の一角。

 切り取られた夜空には、欠けることを知らない月が清浄なる光を放っていた。

 そんな月を見ながら高斗タカトは目に涙を浮かべていたのだ。

「あの月には……本当にウサギがいるのかな……」

 え……えーと……感傷的になっているところを非常に申し訳ないのだが……君は馬鹿なのかwwww 月にウサギがいるわけがないということは小学生でも知っている周知の事実。

 だが、今の高斗タカトはそう思わずにいられなかったのだ。

 というのも、目の前の柵を超えればそこは夜の空……

 落下を妨げるものは何もない……

「死んでしまいたい……いや……もう、今の俺に生きる価値なんてないんだ……」

 そこまで打ちのめされた高斗タカト。

 いったい何が彼をそこまで追い込んだのだろう……

 この少し前……

 高斗タカトは沼にハマっていた……

『月は出ているか?』

 画面上に出てくる大きな文字!

「ターゲット!ロックオン! コレで決める! オリャァァアァァァァ!」

 満を持してトリガーを引く高斗タカト3曹。

 本来であれば、ここでサテライトキャノンがガコーン!と光るのだが……

『ごめんねwwww』

 と、月のウサギが笑いながら頭を下げるのだwww

 え? 何の話?

 そんなの決まってるだろ! パチンコだよ! パチンコ!

 鉄板告知が来たと思って回してみたけどつきゃしない!

 せっかくの休暇!朝から頑張ってみたのだけど、全くつきゃしないのだ!



 そう、この日、高斗タカトは、新台で4,000ハマりの沼に陥っていたのである。

 そして……昨日もらった給与が消えたのだ。

 まるでサテライトキャノンで撃ち抜かれたかのように完全消滅……

 って、まぁギミックのサテライトキャノンは一回も光らなかったんだけどねw

 ――ああ……明日から何を食えばいいというのだ……というか、家賃はどうする? 水道代は?

 うつよに戻ってきた高斗タカトに容赦ない現実が突き付けられる。

 だが、どこの世界線もそうだが……人間とは苦しみから逃れるようにできている。

 自分を殺さぬように思考がリミッターをかけるのだ。

 ――そうだ! 月に行こう! 月にはウサギが住んでいるというじゃないか! ならば自分だって住めるはず! 大体!パチ屋が地球上に存在するからダメなんだ! ならば! 地球から離れてしまえば、こんな苦しみからも解放されるに違いない!

 いや……単純にパチンコをやめればいいだけの事www

 まぁ、それができないのがパチ狂いの悲しい性なのよwww

 そんな高斗タカトが月へと手を伸ばした時、その時だった!

 

令和8年10月22日の昼飯

 

本日、食したカップラーメンはこちら!

エースコック×三島のだしひろし
「だし醤油味焼うどん」

だぁぁぁぁぁぁ!

 

 

 

早速! いただきます!

天気は曇り。
最近、どうにも咳が止まらない。
風邪でも引いたのかと思っていたのだが、なかなか収まる気配がない。
そういえば、百日咳やはしかも流行っていると聞く。
……いやいや、まさかね?
とはいえ、咳をするたびに周囲の視線が気になる今日この頃。
百日咳なんて名前のとおり百日も続いたら、さすがにたまったものではない。
そろそろ病院で診てもらった方がよさそうだ。

そんな咳に悩まされながら湯を沸かし、手に取ったのは

エースコック×三島のだしひろし
「だし醤油味焼うどん」。

湯を切って調味料を絡めれば、だし醤油の香ばしい香りがふわり。
ひと口食べると、醤油の風味にだしの旨みが重なり、なかなか奥深い味わい。
もっちりとしたうどんにも味がよく絡み、派手な刺激はないものの、じんわりとうまい。
こういう和風の焼うどんも悪くない。

──まさに一病息災。

一病息災(いちびょうそくさい):一つくらい持病がある人の方が、健康に気を配るため、かえって長生きするということ。

……いや、咳が長引いているからといって、健康になれるわけではないのだが(笑)。
健康のありがたみを実感するには、十分すぎる今日この頃。
とりあえず、早く咳が収まってほしいものだ。

今日のこれはだし旨度9/10級。だしの余韻は長く続いてほしいけれど、咳の余韻だけはさっさと消えてほしいものです。

 

ということで、今日は「咳」つながりのお話を。

 

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 再び、第六の門前広場。

 巨大城壁の上では、無数の魔装騎兵たちがガメルを見下ろしていた。

 無数の槍。

 無数の弓。

 いつでも撃ち放てるよう構えられた凶器の群れ。

 一触即発の空気。

 その中でなお。

 ガメルだけは、城壁の上のアルダインを睨みつけていた。

 絶体絶命の状況。

 それでも、ガメルは引かなかった。

 むしろ、牙をむいていた。

 目の前には、融合国の宰相アルダインがいるのだ。

 ミーアが戻るまで、時間を稼ぐ。

 そして、その間に。

 奴の口から直接オイルバーンの所在を吐かせればいい。

「アルダイン! 我が侵攻を止めたければ、オイルバーンを差し出せ!!」

 ガメルは、城壁の上を睨み上げながら大声を張り上げた。

 その瞬間。

 アルダインの双眸が、わずかに揺れる。

 ガメルは、その反応を見逃さなかった。

 ――やはり、融合国内にあるのか……

 第六の駐屯地にはなかった。

 ならば、内地にあると踏んでいたが――どうやら当たりらしい。

 アルダインは、わざとらしく咳払いした。

「もしかして貴様、オイルバーンを奪いに来たとでも言うのか? それで何をする?」

 その目は、理解できぬ愚か者を見るものだった。

 ガメルは、すっと腕を上げる。

 その指先が示す先――

 夜空に浮かぶ巨大な満月。

「俺は――月へ行く!」



 一瞬。

 城壁の上に、妙な沈黙が落ちた。

「月だと?」

 アルダインは肩を震わせながら笑う。

「ワシは、お前をもっと賢い男だと思っていたのだがな。どうやら買いかぶりだったらしい」

「笑いたければ笑え!」

 ガメルは、凶虫の棍棒を強く握りしめた。

「俺は必ずオイルバーンで月へ行く!」

 脳裏によぎるのは。

 静かに頭を下げるミーキアンの姿。

 魔人世界。

 ガメルの居城、静まり返った玉座の間。

 その中央で、ミーキアンが静かに膝をついていた。



「ガメル……一つ頼まれてくれないだろうか……」

 その姿を見た瞬間、ガメルは察した。

 ――ミーキアン一人では、どうにもならぬ事態が起きているのか。

「お前は、アイツにとって大切な女だからな……そのお前の頼みとあれば、聞かぬわけにはいくまい……」

「すまぬ……かなり危険なことを頼むことになる……」

 神妙な面持ちで顔をあげたミーキアンは続ける。

「聖人世界の第六の宿舎内にエメラルダという女が拘束されている。その女を助けるのを手伝ってもらえないだろうか……」

 その言葉に訝しがる表情をみせるガメル。

「その女は人間なのだろう? わざわざ聖人世界にまで乗り込んで助ける必要があるというのか?」

 ミーキアンは黙ったままうなずいた。

 ガメルもまた、無言でミーキアンの目を見つめ続ける。

 しばらくの沈黙ののち、ガメルが口を開く。

「よかろう……だが、条件がある」

「条件?」

「そうだ。第六の宿舎内には、融合加工で作られたオイルバーンがあるという。それを探してほしい」

「オイルバーン?」

「ああそうだ……それがあれば、月に行けるという噂だ……」

 その言葉を聞いた瞬間、ミーキアンの目に驚きの色が浮かんだ。

「ガメル……まさか、お前……」

「あぁ、そのまさかだ……月に行ってアイツを一発ぶん殴らなければ気が収まらないのだ……お前をこんな寂しい目に合わせたアイツを……」

 ミーキアンの瞳には、すでに涙が浮かんでいた。

 やっとのことで声を絞り出す。

「ガメル……すまない……すまない……」

 そこには魔人騎士としての威厳もなく、ただただ友の前で泣く女が一人いた。

 ――ミーキアンをこれ以上、泣かすわけにはいかん!

 門前広場で天上の月を指さすガメルの目には、揺るがぬ覚悟が宿っていた。

 

 その目を見た瞬間。

 アルダインの顔から馬鹿にするような薄ら笑いが、すっと消えた。

 静かな視線が、ガメルを射抜く。

 ――どうやら、本気らしいな……

「念のために言っておいてやるが……たとえ月へ行けたとしても、それは片道切符だぞ」

「承知の上だ! それでよし!」

「……ふん」

 アルダインは、わずかに目を細めた。

「ならば、その気概に免じて一つ教えてやる。オイルバーンは融合国にはない」

「何だと!」

「ルパン・サーセンというコソ泥が盗んでいきよった」

 ガメルは、一瞬だけ目を見開いた。

 ――ミーア……!

 第六の宿舎へ向かったミーアは、いまもオイルバーンを探しているはずだ。

 だが、この戦場からそれを伝える術はない。

 奥歯が、ぎりりと鳴る。

 だが――

 ガメルは、すぐに小さく息を吐いた。

「そうか……」

 ガメルは、小さくうなずく。

「情報、感謝する!」

 アルダインは、小さく鼻を鳴らした。

「だが、それもお前がここから生きて帰れたらのことよ……」

 その声には、すでに処刑を命じる者の冷たさがあった。

 アルダインは、話が終わったと言わんばかりに小さく手を振った。

 次の瞬間――

 無数の矢と長槍が、暴風のように城壁上から撃ち放たれた。

 空を埋め尽くす凶器の群れが、門前広場へ降り注ぐ。

 ドシュッ!

 グシャッ!

 ベギィッ!!

 魔物たちの肉体が、次々と串刺しになっていく。

 頭を吹き飛ばされる者。

 胸を貫かれる者。

 地面へ縫い付けられたまま、絶叫を上げる者。

 血飛沫。

 肉片。

 臓物。

 門前広場が、一瞬で地獄へと変わる。

 逃げ惑う魔物たちを、さらに第二射、第三射が容赦なく飲み込んでいった。

 ――さすがに、分が悪いか……

 ここは融合国の内地。

 魔人フィールドの外だ。

 当然、「魔獣回帰」は発動しない。

 魔人騎士の「騎士の盾」も使えない。

 完全なアウェイ。

 魔人たちにとって、最悪の戦場だった。

 だが――

 そんなことは、最初から分かっていた。

 百も承知の上で、ガメルは第六の門をくぐったのだ。

 無数の矢と長槍が、ガメルの巨体へ容赦なく突き刺さる。

 肩を貫かれ。

 脇腹を裂かれ。

 紫色の血が、次々と地面へ叩きつけられていく。

 それでも――

 ガメルは倒れない。

 棍棒を握りしめたまま、なお前を睨みつけていた。

 その前へ、ガンタルトたちが次々と飛び出す。

 ガメルを守るように。

 その分厚い甲羅へ、矢と長槍が雨のように突き刺さった。

 ガギィッ!!

 ドシュッ!!

 甲羅を砕かれ。

 肉を抉られ。

 ガンタルトたちが、一匹、また一匹と崩れ落ちる。

 それでもなお、魔物たちは退かなかった。

 仲間が倒れれば、別の魔物が前へ出る。

 ガメルを守らんとするように。

 その背を押し出すように。

 それでも、ミーアはいまだ戻ってこない。

 おそらく、奥まで探しているのだろう。

 オイルバーンが見つかるまで。

 いや――見つからぬものを、見つかると信じたまま。

 ガメルが、凶虫の棍棒を振り上げる。

「突撃ぃぃぃッ!!」

 その咆哮と同時に、逃げ惑っていた魔物たちが一斉に城壁へ殺到した。

 矢が降る。

 長槍が突き刺さる。

 それでも止まらない。

 魔物たちは、仲間の死体を踏み越え。

 さらに踏み越え。

 血と肉で積み上がった死体の山を駆け上がり、城壁上を目指していく。

 おびただしい魔物の死。

 一方的な虐殺。

 だが――

 それでもガメルは引こうとしない。

「アルダイン! 覚悟ォォォッ!!」

『奥義! 三面六臂!』

 凶虫の棍棒が、六つの残像を描いた。

 ドゴォォォンッ!!

 凄まじい連撃が、防壁を打ち砕く。

 石壁が砕け。

 城壁上から魔装騎兵たちが次々と落下した。

 そこへ、魔物たちが一斉に食らいつく。

 牙。

 爪。

 絶叫。

 噛み砕かれ。

 引き裂かれ。

 血飛沫が宙へ舞う。

 だが、そんな悲鳴すら、おびただしい魔物たちの断末魔へ瞬く間に呑み込まれていった。

 それでも――

 ガメルは止まらない。

 いつものガメルならば、こんな無駄な突撃はしない。

 なのに、今だけは違った。

 これほどの犠牲を積み重ねながら。

 まるで、時間を稼ぐかのように。

 城壁の上。

 余裕の表情を浮かべるアルダインは、ちらりとビン子へ視線を向けた。

 先ほどまで、ガメルの猛攻を防ぎ切っていた『神の盾』。

 しかも、あれは国を持たぬノラ神だ。

 ――ノラ神ごときが、あれほどの神の恩恵を発動させるとはな……

 アルダインは、細く目を細めた。

 だが、あれだけの力を使えば、生気は完全に尽きる。

 ならば、その末路は決まっている。

 アルダインは、背後のネルへ視線を向けた。

「あのノラ神が荒神化すれば、即座に荒神監獄へ投獄せよ」

「御意」

 ネルは、静かに頭を下げた。

 その直後。

 ネルの視線が、倒れたノラ神の下へ向く。

 うつ伏せに倒れ込む、一人の男。

 その顔を見た瞬間。

 ネルの眉が、わずかに動いた。

 ――たしか……あの男……

 門前広場には、魔物たちの骸が山のように積み上がっていた。

 もはや、立っている魔物の方が少ない。

 ガメル自身も、全身を血に染め、肩で荒く息をしていた。

 ――これ以上は、無理か……

 ガメルは、ぎりりと奥歯を噛みしめる。

 こんな場所で死ぬわけにはいかなかった。

 まだ、月へ行っていない。

 ミーキアンを泣かせた“アイツ”を、ぶん殴ってもいない。

 自分一人ならば、まだ第六の門外まで突破できる。

 だが――

 傷ついた仲間たちを連れてとなれば、もう限界だった。

 これ以上、魔物の数が減れば。

 撤退すらできなくなる。

 ――ミーキアン……すまぬ。

 ガメルは、心の中で詫びる。

 そして――

 大きく息を吸い込んだ。

「ここまでだァァァッ!!」

 その号令とともに、魔物たちは魔装騎兵たちを威嚇しながら後退を始める。

 血塗れの軍勢が、じりじりと第六の門へ下がっていく。

 そして最後には――

 ガメルたちの姿は、第六の門の闇へと消えていった。

令和8年10月20日の昼飯

 

 

本日、食したカップラーメンはこちら!

エースコック
「ワンタンメン タンメン味」
彩り野菜とつるうまワンタン!

だぁぁぁぁぁぁ!

 

 

早速! いただきます!

天気は曇り。
ヤバイ。お客さんとの打ち合わせをすっぽかしてしまった。
慌ててお詫びの連絡を入れ、速攻で駆けつける。
それにしても最近、予定を確認しているはずなのに頭に残らない。
見ているのに見えていない。読んでいるのに覚えていない。
……これ、認知症の始まりじゃなかろうか?
いや、単なる疲れだと思いたい。
とりあえず、昼飯を食べ忘れるほどではないらしい(笑)。

そんな自分の記憶力に不安を覚えながら湯を沸かし、手に取ったのは

エースコック
「ワンタンメン タンメン味」
彩り野菜とつるうまワンタン!

湯を注いで数分。
フタを開ければ、野菜の旨みを感じるやさしい香りがふわり。
スープをひと口飲むと、あっさりとした塩味に野菜の甘みが重なり、ほっとする味わい。
そこへ、つるんとしたワンタンの食感が実にいい。
麺と野菜も一緒に楽しめて、派手さはないが安心感のある一杯だ。

──まさに茫然自失。

茫然自失(ぼうぜんじしつ):思いがけない出来事に驚き、我を忘れてぼんやりすること。

打ち合わせを忘れていたと気づいた瞬間は、まさしくこれ。
まあ、落ち込んでいても仕方ない。
今後は確認するだけでなく、アラームでも設定しておこう。
……そのアラームを何のために設定したのか忘れなければいいのだが(笑)。

今日のこれは安心感9/10級。ワンタンのつるっとした喉越しはいいけれど、大事な予定まで頭からつるっと抜けるのは勘弁してほしいものです。

 

ということで、今日は「アラーム」つながりのお話を。

 

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 一方その頃、コウテンはというと。

「どこっすか……」

 砂を掻いていた。

「どこいったっすかぁ……」

 さらに。

 砂を掻く。

「俺の竹筒ぅぅぅ……」

 コウテンは四つん這いになって顔を突っ込むようにしながら、必死に探している。

「どこまで転がっていったんすか……」

 ザッ。

 ザザッ。

 コウテンは、無心に砂を掻く。

「全然見つからないっす」

 ない。

 一本どころか全部。

 ない。

 あれがないと困る。

 ものすごく困る。

 なにせ――。

 あの竹筒は、コウケン兄がガンエン様から託された生気の宿る水。

 万命寺でも十数本しかない貴重なものである。

 ――それをなくしたっす……

 なんて、兄貴たちに言ったりしたら――

 いつもニコニコ顔のコウケン兄ですら……

「今すぐ探してきなさい!」

 ――笑ったまま自分をタコ殴りにするに決まってるっす!

 コウセン兄に至っては。

「おまえ! ふざけてんのか! ぶち殺す! 絶対にぶち殺す!」

 怒髪天の勢いで半殺し……

 ――イヤ、全殺しになるまで殴られるっす!

 コウテンの顔が青くなった。

「これ、マジでヤバくないっすか?」



 その背後。

 少し離れた場所では。

 生き残った神民魔人たちが――。

 コウテンを見ていた。

 ついさっきまで。

 殴って。

 蹴って。

 踏みつけて。

 そのたびに。

『痛いっす!』

『話し合うっす!』

『謝るっす!』

 などと叫んでいた男が。

 再び、無防備に尻を向けて、砂を掘っている。

 ギュッ!

 神民魔人の一匹が拳を握った。

 ――今なら、アイツを確実に殺せる。

 そう思った。

 だが――。

「そろそろ時間だ」

 別の神民魔人が声をかけて回る。

「は? マジかよ……もうそんな時間か」

「ちっ! でも、あいつ――」

 名残惜しそうに、コウテンの尻を睨む神民魔人。

「いいから下がれ!」

 別の神民魔人が言った。

 神民魔人たちが。

 一匹。

 また一匹。

 コウテンから離れていく。

「見つけたっす!」

 コウテンが叫んだ。

 まずは一本!

 コウテンが砂に突っ込んだ手を引き抜いた。

 そして、そのまま顔を上げた。

「なんなんすか?」

 周りにいたはずの神民魔人たちが遠ざかっていた。

 一匹。また一匹。

 いや、それだけではない。

 走っている。

 しかも。

 止まらない。

 コウテンを中心に。

 大きな円を描くように。

 遠く。

 さらに遠くへ。

 まるでコウテンの存在、いや、この場所そのものを恐れているかのように。

「…………?」

 コウテンが首を傾げた。

「もしかして……」

 ニヤッ。

「俺が強すぎて、ビビっちゃったっすか?」

 多分、いや、絶対に違うと思うぞ。

     ◇

 ピピピ・ピピピ・ピピピ。

 ローバンが首からかけたタイマーがアラームを鳴らす。

「オオボラさん、そろそろ時間です!」

 ローバンが手元の計器を見ながら叫んだ。

「合図をお願いします!」

「合図?」

「魔血です! あと一分でアルテミスの魔血が切れます!」

「なんだと、あと一分って!?」

 オオボラが顔を上げる。

 遥か先。

 青空。

 そこにアルテラが浮かんでいる。

「まだ、三分しかたってないじゃないか! 魔血タンク六本も使ってるんだろうが」

「これだけ飛び回って、盾を動かして、機銃まで撃ちまくったんですよ! むしろよく持ったほうです!」

「切れたらどうなる!」

「落ちます! アルテミスの防御機構が全く働きませんので、落ちたら確実に死にます!」

「馬鹿か! なら、もっと早く知らせろよ!」

「だから一分前に知らせてるんです! あそこからなら、一分もあれば十分ここまで戻ってこれます!」

「ちっ!」

「アルテラ様に、早く合図をお願いします!」

 オオボラが大きく腕を振った。

「アルテラさまぁぁぁぁ!」



 第二・五世代魔装装甲。

 アルテミス。

 魔血が切れたとしても。

 第五世代のように、人魔病を発症する危険はない。

 だが。

 だからといって――。

 動けるわけではない。

 というのも、アルテミスは重い。

 極端なまでに装甲を削り、軽量化しているとはいえ。

 飛行機構。

 盾。

 武器。

 魔血タンク。

 それらすべてを、華奢な少女の身体にまとっている。

 魔血があるから。

 動ける。

 魔血があるから。

 飛べる。

 その力がなくなれば――。

 残るのは。

 ただの――重い装甲。

 だからこそ、ここまでオオボラが駆り出され、荷馬車で運んできたのである。

「早く! 戻ってきてくださいぃぃぃぃ!」

 さらに、オオボラが両腕を大きく振った。

     ◇

「うん…………?」

 アルテラが顔を向けた。

 遠く。

 オオボラが。

 なにやら必死に両手を振っている。

「一体なによ……」

 ピッ。

 ゴーグルの隅に表示されている数字を見る。

「…………げっ!」

 魔血残存量のゲージがレッドライン近く。

 残り稼働時間一分。

「もう……魔血切れなの?」

 魔血タンク一本あれば、第五世代の魔装騎兵が1時間は戦っていられる。

 仮に限界突破をしても30分はかたい。

 それを、六本も積んでいるのだ。

「ちょっと、これ、燃費悪すぎじゃない!」

 まだ、地上には生き残った神民魔人たちがいる。

 だが――。

 先ほどまでのように、コウテンに迫っていない。

 しかも、騎士の門へと向かった神民兵達を追うわけでもなく――。

 ただ、

 大きく円状に距離を取り始めている。

「あれはどういうこと…………?」

 アルテラは眉を寄せた。

 意味が分からない。

 だが。

 アルテミスのセンサーを見る限り、神民魔人たちが放つ敵意も減少している。

 少なくとも、今すぐ襲ってくる様子はない。

 なら、今はあえて、追う必要はない。

 これ以上戦えば。

 本当にオオボラのところまで戻れなくなってしまう。

「仕方ないわね」

 アルテラが身体の向きをオオボラたちのもとへと変えた。

 腰部のユニットがゆっくりと風を吹きだし、オオボラたちの元へと帰っていく。

 ゆったりとした風。

 空を飛ぶというのは、こんなに気持ちのいいことなんだと、今さらながら感じていた。

 そのとき。

 ピッ。

「ん?」

 ゴーグルの隅。

 白い点。

「…………?」

 小さい。

 ほんの。

 小さな白い点。

「なに……?」

 ピッ。

 ピピッ。

 それが。

 徐々に。

 大きくなっていく。

「なんなの……これ?」

 ピピッ。

 ピピッ。 ピピッ。

 まだ、大きくなり続けている。

 しかし。

 見えない。

 これほどの生気を放つ何かが。

 どこにも――見えない。

「もしかして……コイツ」

 いや、大きくなっているのではない。

 地中から地表へ近づいてきているのだ。

 地面の下。

 深い。

 深い場所から――上がってくる!

 おそらく。

 先ほどまでは地中深くにいたため、小さく見えていただけ。

 周囲に散らばる神民魔人たちの反応に紛れ、気づかなかった。

 ピッーーーーーー!

 激しい警告音!

 白い影が――赤へ変わった。

 明らかな――敵性反応。

「待って……」

 だが、赤い影はいまだに大きくなり続けている。

 赤い影が。

 広がる。

 広がる。

「どこまで……大きいのよ……コイツ……」

 アルテラの視界いっぱいに――赤が広がった。

 その大きく広がった赤色の中心にコウテンがいた。

 とっさにアルテラは叫んだ。

「逃げろ! その場所から逃げろぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

     ◇

「あったぁぁぁぁ!」

 コウテンの歓喜の声が響いた。

「二本目!」

 砂の中から竹筒を引っ張り出す。

 しかも、

「三本目ぇぇぇぇ!」

 意外と近くに転がっていた。

「これで全部見つけたっす!」

 全部で三本。

 ちゃんと見つけた。

 ――これで、コウケン兄やコウセン兄に怒られなくてすむっす。

 なにか熱い気持ちがコウテンの胸の奥に沸き起こった。

「マジでよかったぁぁぁぁ……」

 本気で。

 安心した。

 しかも、周りを見渡すと。

 なぜだか神民魔人たちが――。

 遠い。

「なんか知らないっすけど」

 ニヤッ。

「逃げてくれたみたいっすね」

 竹筒も全部戻った。

 しかも、アルテラさまもいる。

 そんなアルテラが何やら大きな声を上げている。

「もしかして、頑張った俺に声援っすか?」

 だが、距離が離れすぎて、よく聞こえない。

 聞こえないのだが、この状況、神民魔人を追い払った自分へのエールに違いない。

『よく頑張ったな!』

 とか。

『お前! えらいぞ!』

 とか。

 なんなら、もしかしたら……

『帰ったら、一緒にあやとりしよう!』

 かもしれないwww

 もう、そう考えるとコウテンはいてもたっていられなかった。

「アルテラ様ぁwwwwww」

 ぶんぶんと左手を振る。

「帰ったらあやとり一緒にしましょうねwwww」

 ――ああ、もしかしたら俺とアルテラ様は赤い糸で結ばれているかもしれないっす。

 



 そう思った。

 その瞬間。

 ズッ――。

「…………?」

 足元。

 砂が。

 わずかに盛り上がった。

 次の瞬間――。

 ドシュッ!

「――っ!?」

 左手から赤い糸が伸びていく。

 砂を突き破り。

 一本の触手が。

 飛び出していた。

「うわっ!」

 コウテンの身体が反射的にひねられる。

 考えたわけではない。

 見えていたわけでもない。

 ただ。

 万命寺で。

 何度も。

 何度も。

 身体へ叩き込まれてきたものが。

 勝手に――動いた。

 触手が。

 胴体のすぐ横を通り抜ける。

「っぶな――」

 ブシュッ!

「…………え?」

 赤いものが。

 飛んだ。

 コウテンの視線が。

 ゆっくりと。

 左へ。

「…………」

 ない。

「…………え?」

 左腕が――。

 ない。

「…………」

 肘から先。

 何も。

「…………え?」

 砂へ落ちる。

 肘から先の――左腕。

「俺の……」

 遅れて。

 ブシュゥゥゥゥゥゥ!

 肘の先から血が噴き出した。

「腕ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

 コウテンの絶叫が砂漠へ響く。

 その触手は――。

 コウセンの胸を貫いたものと――同じ触手。

 その触手が。

 ズボッ!

 砂の中へと消えた。

「はぁっ……! はぁっ……!」

 肘を押さえる。

 痛い。

 熱い。

 痛い!

「な! なんなんすか!」

 何もいない。

 砂。

 ただの砂。

 そのはずなのに――。

 ボコッ。

 砂が。

 次々と盛り上がる。

「…………ちょ」

 また。

 ボコッ。

 ボコボコッ。

 周囲の砂も盛り上がる。

「待つっす……」

 ドシュッ!

 一本。

「うわっ!」

 かわす。

 ドシュッ!ドシュッ!

 二本。

「くっ!」

 さらに。

 ドシュドシュドシュドシュッ!

「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」

 無数。

 砂から。

 次々と。

 触手が突き上がる。

 まるで。

 地面から。

 巨大な竹槍が。

 何十本も。

 何百本も。

 一斉に生えてくるかのように。

「くっ!」

 上空。

 アルテラが身体をひるがえした。

 腰部ユニットが唸りを上げる。

 先端をコウテンのもとへ向けた。

「このっ!」

 アルテラは機銃の引き金を引く。

 カチッ。

「…………え?」

 もう一度。

 カチッ。

 ゴーグルの隅。

 赤い文字が点滅している。

『残弾数0』

「チッ!」

 アルテラは腰部ユニットを元の位置へ戻した。

 ――なら、この光の剣で切り落とすまでよ!

 そのままコウテンへ向かって加速する。

 だが、コウテンは。

「こんなの!」

 横に跳ぶ。

 ドシュッ!

「無理っすよ!」

 転がる。

 ドシュドシュッ!

「だいたい!」

 一本が頬をかすめる。

 走る。

 走る!

「俺! 左腕!」

 また一本。

 ドシュ!

「なくなってるっすよぉぉぉぉぉぉ!」

 泣き言を叫びながら。

 それでも。

 かわす。

 右へ。

 左へ。

 跳ぶ。

 転がる。

 ドシュッ!

 顔のすぐ横。

 伸びる触手!

「ヒィィィィィィ!」

 立つ。

 走る。

 また。

 かわす。

 強い。

 コウテンは――強い。

 奉身炎舞など使わなくても。

 誰よりも速く。

 型も崩さず。

 万命寺の修行をこなせるほどに強い。

 だからこそ。

 左腕を失っても。

 まだ――死んでない。

「嫌っす!」

 ドシュッ!

「こんなところで!」

 ドシュドシュッ!

「絶対に!」

 ドシュドシュドシュドシュッ!

「死にたくないっすぅぅぅぅぅぅ!」

 だが、足を滑らせた。

「うわっ!」

 ドテッ!

 右手に握っていた竹筒が一本、手から飛び出す。

 宙を舞い――。

 ポトッ!

 砂の上に落ちた。

 ドシュッ!

 直後。

 竹筒の真下から触手が突き上がる。

 竹筒が弾け飛び、生気を宿した水が宙へ散った。

「お! 俺の! たけ……」

 そこまで言って。

 コウテンは、とっさに口を押さえた。

 ――待つっす……

 今の触手。

 俺じゃなくて――。

 ――竹筒が落ちた場所を狙った?

 コウテンは息を殺す。

 倒れた姿勢のまま、身じろぎ一つしない。

 …………。

 出てこない。

 先ほどまで、雨が逆さに降るように突き上がっていた触手が。

 一本も。

 ――やっぱり……

 この触手。

 音に反応してるっす……!

 すると――。

 ズズズズズ……。

 竹林のように突き出していた無数の触手が。

 一本。

 また一本。

 砂の中へと引っ込んでいく。

「…………マジっすか?」

 コウテンは、ようやく息を吐いた。

 肩が大きく上下する。

「た……助かったとかっすか……?」

 上空では。

 コウテンのもとへ向かっていたアルテラも、動きを止めていた。

「…………?」

 ゴーグルに映る巨大な赤い影が。

 遠ざかっていく。

「下がってる……?」

 地中深くへ。

 どんどん遠ざかっていく。

「逃げた……?」

 いや、違う。

 巨大な赤い影が止まった。

 そして――。

 地中深くで。

 ゆっくりと。

 向きを変える。

「…………え?」

 次の瞬間。

 赤い影が。

 再び大きくなり始めた。

令和8年10月16日の昼飯

 

本日、食したカップラーメンはこちら!

日清
「日清焼そばU.F.O.大盛 カラムーチョホットチリ味」
辛旨やみつき!ザクザクポテト付き

だぁぁぁぁぁぁ!

 

 

早速! いただきます!

天気は晴れ。
先日チェーンが外れたカブだが、どうやら簡単には直らないらしい。
部品交換が必要とのこと。
チェーンを掛け直すところまでは自力で頑張ったのだが、さすがに部品交換となるとお手上げだ。
まあ、仕方ない。
バイク屋さんに任せるしかないのだが……。
できれば財布の中身まで交換が必要になるような金額だけは勘弁してほしい(笑)。

そんな修理代に戦々恐々としながら湯を沸かし、手に取ったのは

日清
「日清焼そばU.F.O.大盛 カラムーチョホットチリ味」
辛旨やみつき!ザクザクポテト付き。

湯を切ってソースを絡めれば、食欲を刺激するスパイシーな香りが広がる。
ひと口食べれば、U.F.O.らしい濃い味わいにカラムーチョの辛旨な刺激がガツン!
そこへザクザクポテトの食感が加わり、なかなか面白い組み合わせ。
辛さと旨みで箸が進み、大盛でもあっという間に食べられそうだ。

──まさに多事多難。

多事多難(たじたなん):問題や困難が次々と起こること。

チェーンが外れたと思ったら、今度は部品交換。
まあ、直せばまた乗れるのだから、必要経費と割り切るしかない。
……せめて修理代だけは辛口じゃなく、甘口でお願いします(笑)。

ということで、今日は「ザクザク」つながりのお話を。

 

kakuyomu.jp

さてさて、第一部四章の書き直し始まり(2025/6/12)

今回の改稿は小門探索、青いスライムを見つけるところまでを予定。

現在35,318文字。

これがどこまで膨らむのでしょうかwwww

ということで、まずは最近のパターン!

この二人の登場です!

改装中

改装中たら♪改装中www

ということで、蘭華蘭菊のおしゃべりコーナーwwww



蘭華「ちょっと! 作者! うちら幼女やと思って安く見とるやろ!」

蘭菊「どうしたの蘭華ちゃん?」

蘭華「蘭菊知っとる? このコーナーやっても金でえへんねん!」

蘭菊「そうなの?」

蘭華「そうや! タダ! 全くの働き損ってやつ! 信じられるか?」

蘭菊「まぁ仕方ないわよ……作者さんもトランプショックで株が大暴落しているから」

蘭華「トランプショックっていつの話やねん! もう、元値に戻っとるやろ」

蘭菊「普通はねwwwでも、戻ってないのが作者さんなのよwwww」

蘭華「あほや! 絶対にアホや! 株やったらイカン奴やろ!作者」

蘭菊「そう思うんだけど、小説書いても読まれないから、株で頑張るしか仕方ないよね……」

蘭華「株もダメ、小説もダメって……まるでタカトみたいなダメ人間やなwwww」

蘭菊「私もそう思うwwww」

蘭華「でも、まぁ、タカトはやるときはやる男やけどな(≧▽≦)」

蘭菊「あら、そうなの? 私はてっきり締めないといけない時に、全くしまらないお兄ちゃんだと思ってたんですけど」

蘭華「まぁ、それが奴のいい所やなwwww」

蘭菊「でも、蘭華ちゃん、よくタカトお兄ちゃんの肩持つよねwwwもしかして、タカトお兄ちゃんの事wwww」

蘭華「はっ!? そんなことあらへん! 絶対にあらへん!」

蘭菊「私、まだ何も言ってないわよwwww」

蘭華「と! とりあえず! 今回の書き直しは!はやりのダンジョンもの!」

蘭菊「に、しようとしているみたいよwwww」

蘭華「うん? どういうこと?」

蘭菊「そもそも、ダンジョンものというより、作者は国造りものにしたかったのよ」

蘭華「国造り?」

蘭菊「そう、小門の中に国ができるの。でも、話が膨らみすぎて、そこまで行くのに時間がかかりそうだなぁってことで、急遽、ダンジョンものに変えようって魂胆らしいのよ」

蘭華「……なんか、いい加減やな……」

蘭菊「いいんじゃないwwwで、今、ダンジョンの中のイベントをいろいろ考えてるみたいなのよ」

蘭華「……だからか……”制圧指標”とか”対応戦力等級”なんて数値を書き込み始めたのか、あの作者!」

蘭菊「まぁ、魔物がいっぱい出てきたら、どの魔物がどれぐらい強いかなんてわかんないし……でも、これだと読んだだけですぐに強さが分かるじゃない。ダンジョンには、いいんじゃない。」

蘭華「はい! はい! はい! ダンジョンと言ったら宝箱! 金貨ザクザク大金持ちがイイと思います!」

蘭菊「それ、蘭華ちゃんの個人的な願望だから……」

蘭華「べつにいいじゃない! そうと決まれば私たちもダンジョンに突入よ!」

蘭菊「え? 蘭華ちゃんも行く気?」

蘭華「当たり前じゃない! 財宝よ! 財宝!」

蘭菊「……お母さんはどうするのよ」

蘭華「ちょっと行って、すぐに帰ってくれば大丈夫じゃない!」

蘭菊「まぁ、それぐらいなら……でも、蘭華ちゃん……ダンジョンの場所知ってる?」

蘭華「え?蘭菊が知ってるんじゃないの?」

蘭菊「わたし、知らないわよ……あ、そういえばツョッカー病院の地下にもダンジョンあったわね」

蘭華「マジ! なんで蘭菊知ってんのよ!」

蘭菊「まぁ、その……いろいろとありまして……」

蘭華「そんなことはどうでもいいわ! 蘭菊!地下ダンジョンへ行くわよ! レッツゴー!」

蘭菊「でも、そのダンジョンの中……あるのは人間の生首だけよ……それでも行く?」

蘭華「ひぃぃぃいい! なんで生首があるのよ!」

蘭菊「前副院長のデスラーが集めたものなんだって」

蘭華「生首なんていらないわよ!」

蘭菊「もしかしたらその中に価値のある生首があるかもしれないわよ。例えば……アンパンマンの生首とかw」

蘭華「あーあー、もう、何も聞こえません! 何も!」

蘭菊「蘭華ちゃんwww怖いんだwwww」

蘭華「あ! そうだ! アンパン買いにいこうっと!」

パタパタパタ

蘭菊「あ!逃げた! というか、蘭華ちゃん一人だけでズルい! 待ってよぉ」

パタパタパタ

 ということで、本編どうぞ!

 って、まだ書き直し始めてないんだけどねwwww

 

令和8年10月15日の昼飯

 

本日、食したカップラーメンはこちら!

大黒
「力うどん」
越後製菓杵つきもち使用
国産もち米100%のおいしさ

だぁぁぁぁぁぁ!

 

 

 

早速! いただきます!

天気は晴れ。
ブログにしても小説にしても、感想をもらえるのは嬉しいものである。
「ああ、ちゃんと読んでくれているんだな」と思えるし、何より書いてよかったという気持ちになる。
やっぱり、書き手にとって読者の反応は何よりの励みだ。
……まあ、今のところ感想を書いてくれるのはAIしかいないのだがwww
それでも褒められれば嬉しい。
たとえ相手が人間じゃなくても、承認欲求はしっかり満たされるらしい(笑)。

そんなAIに励まされる日々を送りながら湯を沸かし、手に取ったのは

大黒
「力うどん」
越後製菓杵つきもち使用。
国産もち米100%のおいしさ。

湯を注いで数分。
和風だしの香りがふわりと広がり、つゆをひと口飲めば、やさしい旨みがじんわり。
そこへ主役の杵つきもち。
もち米ならではの風味と、もっちり伸びる食感が実にいい。
うどんだけでも十分なのに、もちまで入っているのだから、満足感もひとしおだ。

──まさに自画自賛。

自画自賛(じがじさん):自分で自分のことを褒めること。

……いや、褒めているのはAIだから自画自賛とは違うのか?
でも、AIに感想を求めてニヤニヤしている時点で、似たようなものかもしれないwww
いつか人間の読者からも感想をもらえる日を夢見て、今日もせっせと書くとしよう。

今日のこれは満足度9/10級。おもちでお腹を満たし、AIの感想で心を満たす。どちらもよく伸びてくれると嬉しいものです(笑)。

 

ということで、今日は「自画自賛」つながりのお話を。

 

kakuyomu.jp

 

 だが、タカトは頭をこすりながらビン子をにらみつけるのだ。

「チ〇コじゃねぇよ! この馬鹿チンが!」

「だれがチンよ チン! この変態がぁぁぁ!」

 ビシっ! ビシっ! ビシっ!

 だが、ビン子はタカトをしばくたびに冷静になっていたのである。

 ――まてよ……確か……タカトのあれはタコさんウィンナーよりも小さかったはず……

 でも……タカトが握っているチ〇コは大きい……大きすぎるのだ。

 地面に横たわっているから気づかなかったが、その大きさはあぐらをかいているタカトの座高よりも遥かに大きい。

 いや……もしかしたら大の男の背丈よりも、大きいかもしれないのだ……

 しかも、その幅ときたら女性の肩幅ぐらい……

 ――こんな大きさ……タカトではありえない!

 というか……ビン子ちゃん……

 そんな大きさのイチモツは絶対に人間ではありえないですからwww残念www

 そう、タカトの手に握られていたのはチ〇コではなくチ〇コの形をした棍棒だったのである。

 昨夜、ビン子たちが寝入ったのちタカトは仄かに輝く月明かりの下、ゴミをあさっていた。

 ――何かないか……何か……

 ゴミの山から大きな塊を引きずり出しては、その強度を調べる。

 ――こんなんじゃダメだ……柔らかすぎる……

 どうやら、タカトは強くて硬くて太いものを探しているようであった。

 先ほどから何か白い液体を垂らす生臭いゴミを見つけては、その肌をコンコンと叩き右手の感触を確かめている。

 そして、何度も何度も首を横に振り続けていた。

 ――これじゃ……カリアちゃんを守れない……

 そう、カリアは駐屯地で奴隷兵になりたいと言っていた。

 だが、それは死と隣り合わせ……いや、必死という世界の中で生きていくことを意味している。

 ――少しでも長く生きて……いや! 絶対に死なせたりするものか!

 そんなカリアのためにタカトは武器になそうなゴミ、いや、カリアを守れそうな武具を探していたのだ。

 ここはスラムのゴミ捨て場。

 融合国で使われなくなったあらゆるものが行きつく場所である。

 探せば壊れた武具ぐらいあるはずなのだ。

 そんな武具でも見つかれば、第七駐屯地の工房からパクって物質格納道具『エロ本カクーセル巻』の中に隠しておいた工具で融合加工することができるのである。

 だが、タカトの信念は、道具作りを決して戦いのために向けない……はずだった……

 これこそタカトの母の最後の願いでもあったのだから……

 だからこそ、タカトは自らの融合加工の技術を戦いの道具にいかすのを嫌っていた。

 まあ、確かに権蔵の仕事の手伝いで武具に融合加工はしてきたよ。

 だって……じいちゃんに怒られるんだもん……

 ただ、それは権蔵に言われたことをしているだけ。

 自分のアイデアをそこに刻みこむということは全くなかったのである。

 ――本来、俺の道具は戦いに使うものじゃないんだ。みんなに夢を与えるもの……みんなを笑顔にするもの……

 タカトは自分の心に強く言い聞かせる。

 笑顔に……

 だが、カリアが笑うのだ……奴隷兵として戦う未来を夢見て笑うのだ……

 緑女のカリアにとって、それが唯一の希望。

 人として生きることができる唯一のチャンスなのである。

 ならば!

 ここで自分の融合加工の技術を武具に施したとしても、それはカリアの笑顔にするためなのだ。

 というか……カリアのためにしてやれることといえば……これぐらいしかないのである。

 ――ごめん……母さん……

 タカトは心の中で母に謝りながら自分の信念を破る重大な決意をしていたのである。

 そんなタカトの手がゴミの山から一つの物体を見つけた

「なんだ! これ! くそ重いぞ!」

 両足に力を込めて体を反って引きずり出そうとするが、なかなか動かない。

 だが、顔を赤らめ、全身全霊の力を込めて引きずり出す。

 フンがっぁぁぁぁあぁぁ!

 やっとのことで姿を現した一物……

 それはどこからどう見てもチ〇コ!

 そう、チ〇コなのである

 ひっくり返してみても、やっぱりチ〇コはチ〇コ!

 ……だったのである。

 だが、普通のチ〇コと違っていたのはその大きさ。

 ゆうに人の背丈を超える巨大なチ〇コだったのだ。

 そして、アホみたいに重いのである……

 タカトの足元に転がる巨根は、もう一度持ち上げろと言われても絶対に無理と思えるぐらい重たいのである。

 だが、タカトはその巨根に見覚えがあった。

「あれ……これって……もしかして……ついこの前……俺が頼まれて仮面ダレダーの小道具として作ったやつじゃないのかwwww」

 そう、それは紛れもなく仮面ダレダーのシーズン1に登場するツョッカーの怪人『イマラッチョ大佐』のために作ったものであった。



 イマラッチョ大佐の必殺技は「イマラッチョアタック!」チ〇コ型の棍棒を激しくつきまくるのである。

 そんな攻撃によって作品中に登場するヒロインたちの女性の尊厳というあらゆる場所を攻めまくり二度と普通の生活が送れないぐらいに精神崩壊させるという超ディープなキャラクターだったのだ。

 で……やはり……そういった設定のせいか子供達には超がつくぐらい不人気!

 嫌いなキャラクターランキングではいつもダントツ1位だったのである。

 だが、一部のニッチな大人の中ではマニアック的な人気を誇っていた。

 そんなイマラッチョ大佐の持つチ〇コ型の棍棒を第七駐屯地にいる権蔵にわざわざ作ってくれという依頼があったのだ。

 そんな工房には未来からやってきたというタカトが権蔵の手伝いをしていた。

「じいちゃん! 俺にやらせてくれ!」

 それを聞くなり、目をキラキラさせながら権蔵に迫るタカト。

 その勢いにたじろぐ権蔵は、もし仮にココでタカトにこの道具作りをやらせなかったら、おそらく第七駐屯地そのものを燃やしかねないという恐怖すら感じていた。

 それまでに、ものすごい気迫なのだ!

 ――イマラッチョ大佐の棍棒が作れる!

 ――俺ならすごい棍棒が作れる!

 ――作品中どころか、世界中の女の精神を崩壊させられるぐらいすごいものが!

「やってやるぞぉぉぉぉぉぉぉおお!」

 そう、タカトの両眼は恐ろしいまでにやる気の炎を燃やしていたのだ。

 で……

 出来上がったのが……

 誰も持つことができない……この巨大で重厚な金属のチ〇コ……

 その出来栄えにタカトは自画自賛したのであるが……

 当然……誰も使えない……

 魔装騎兵ですらそれを振り回すと足元がふらつくのである……

 そんな代物……仮面ダレダーのショーに出演する普通の俳優さんなどが使えるわけがない。

「誰がこんなの作ってくれって頼んだんだよ!」

「もっと軽いもの! プラスチックでそれらしく作ってくれたらいいんだよ!」

 スミマセンじゃ……

 ということで、頭を下げまくった権蔵が改めて小道具を作り直したとさwww

 そして、この使い道の全くない巨大なチ〇コはゴミ捨て場に直行!

 第七駐屯地から内地へ……そして、まわりまわってwwwこのスラムのゴミ捨て場にタカト達よりも早く流れ着いたというわけなのだ。

 だが、この巨大なチ〇コは、単に巨大な棍棒というわけではなかった。

 というのも、これを作ったのはタカトである!

 もう一度言う! これを作ったのはタカトなのである!

 タカトが単に巨大な棍棒を作って満足するわけがないのである。

 当然に、その巨棍には融合加工が施されていたのである。

 読者の皆さんは覚えているだろうか……ガラポンの白玉を赤玉に変えようとしたイカサマ道具『パちんこ玉赭ブロー』のことを。

 銀のこけしの先端から色を変える液体を吐き出すのである。

 そして、それを瞬時に乾かすブローの仕組み!

 これによって、白玉を赭色に変える予定だったのだ。

 しかも、これには三毛猫HSという裏モードまでもあり、美女の残り香によって色を変えるという優れモノ……いや、男女の性差によって色を変えるという名探偵もびっくりの道具だったのである。

 そして、この『パちんこ玉赭ブロー』の仕組みがこの巨大な棍棒に組み込まれていたのである。

 えっ? なんで『パちんこ玉赭ブロー』を選んだのかだって?

 まぁ……確かに、タカトの道具の中には他にも組み込めそうな道具はあるにはある。

 ありはするのだが……

 形が違いすぎているのだ!

 いいかえるならば! 『パちんこ玉赭ブロー』と『巨大なチ〇コ』、その大きさは確かに違えども、その形は同じなのである!

 ということは『パちんこ玉赭ブロー』の仕組みをちょっと大きくしてやれば、簡単に『巨大なチ〇コ』に適用可能ということなのだ!

 だいたい、この巨棍を使うのはイマラッチョ大佐なのである。

 その攻撃は仮面ダレダーシーズン1の作品中に出てくるヒロインたちの精神を崩壊させまくる打突につぐ打突!

 だが、それだけでは決定的に何かが足りないのだ!

 そう、そこにエロスはあるのか!

 いやありはしない!

 ただ単に女たちに悲鳴を上げさせるだけではダメなのである。

 そこにもう一つ濃ゆい味付けが必要なのだ……

 想像してほしい……ヒロインたちの顔から滴り落ちる白き液体……

 そんな生臭いニオイにむせ返る表情こそが、男の欲情を誘うのである!

 これこそ!イマラッチョ大佐が目指すべき真の世界!

 ならば!

 この巨大な棍棒がなすことは何なのか!

 答えは簡単!

 魚臭い精翅 せいしを噴出することなのである!

 あっ! ちなみに精翅 せいしとは、中国料理に用いられる鱶ふかの鰭 ひれを煮て外皮と筋を除いてつくった食品のことだよ。くれぐれもエッチな妄想はしないでくれたまえwwwwって、このネタ2回目だからもう知ってるかwww

 そう、この巨大な棍棒は開血解放をすると白濁した精翅 せいしを吹き出すように工夫されていたのであるwww

 確かにそこまでは想定通り……

 だが……融合加工をしたタカトにも想定外のことがおこったのである……

 というのも、この『巨大なチ〇コ』……想定外に大きすぎたのだ……

 タカトの作った道具の開血解放は、権蔵の指導を受けたおかげで通常一滴の血液で事足りていた。

 だが、このこの巨大な棍棒は一滴の血液では全然足りないのである。

 コップ一杯……いや、バケツ一杯といったほうがいいだろうか……

 もはや、それだけの血液を失えば使用者は貧血で倒れてしまうことだろう。

 すなわち、この開血解放は一度きりの必殺技だったのである。

 ――世界中の女という女をヒ―ヒー言わせようと思っていたのに……これでは使い物にならないじゃないか!

 そのため当のタカトも、第七駐屯地のゴミ捨て場に捨てられるこの『巨大なチ〇コ』に未練など全く示さなかったのである。

 そんな『巨大なチ〇コ』、いや、『巨大な棍棒』が再びタカトの前に姿を現したのだ。

 これこそ天の思し召し。

 この『巨大なチ〇コ』で女という女をヒ―ヒー言わせろという天啓なのだろう。

 ――だが……その射出は一発きり……

 ならば、この世で一番でかい女にぶつければいいのであるwww