本日、食したカップラーメンはこちら!
金ちゃんヌードル発売50周年記念商品
「金ちゃんヌードル味焼そば」
卵・えび・豚肉・椎茸・ねぎ入り
「この『パちんこ玉赭ブロー三毛猫モード』は本来、美女の残り香に反応するものなのでありますが、「HSモード」に改良したことにより、美女だけでなく全ての人間の香り、すなわち!
「ほほう……これは興味深い……」
「コウスケは男なのでHuman Savorの判定は青色。しかし! この青いリボンの端に残されていた残り香は赤色なのであります! すなわち、このリボンは女が触ったものであるということを現しているのであります!」
「ふむ……モーリ君、続けたまえ……」
「この現場において不自然極まる存在が、この青いリボンであります。ということは、この青いリボンこそが犯人が残していったメッセージに違いないのであります」
「メッセージ?」
「はい! 警部殿! ただ……現状では、その意味は分かりかねますが……少なくとも、このリボンの端が赤色に変わったことにより、このリボンを持っていたのが女であることは間違いございません!」
「なるほど……」
「で! 極めつけが、この肉切り包丁を見てください!」
「⁉」
「この肉切り包丁、コウスケが握っていたため柄の部分は青く変色しております。しかし、血の付いた刃の部分は赤いままなのであります」
「そうか! 分かったぞ! モーリ君! この肉切り包丁の血は女のものということなのだな!」
「違います! 警部殿! よく、この肉切り包丁を見てください!」
「なに……」
「この肉切り包丁……実は、パーティ用のジョークグッズ。すなわち、おもちゃなのであります」
「そうなのか!!!!」
驚くセレスティーノを横目に悪の首領は涙目で訴えた。
「だから言ったじゃないですか! この包丁はガラポンの5等の景品だって!」
……そんなこと、いつ言ったんだよ! お前!
「だから警部殿、コウスケにはこのガイシャを殺害するということは、まずもって不可能なのであります!」
「さすがはモーリ君!」
驚くセレスティーノと同様に、ビン子もまた感動を覚えていた。
――さすがはタカト!
正直、タカトはコウスケの事などどうでもいいと思っていた……
だけど、それはビン子の勘違いであったのだ。
今、ビン子の目の前でタカトの推理がコウスケの無罪を華麗に証明した。
正直、なんだか体の奥底からゾクゾクとした震えが沸き起こってくるような気がしないでもない。
しかも、ビン子は気づいてしまったのである。
そう、『三毛猫』の意味するところを!
今度こそは間違いない!
名探偵!ビン子ちゃんの勘が冴えわたる!
「タカト! 分かったわ! 『三毛猫』って三つの色を表示するということだったのね!」
「はい?」
キョトンとしたタカトは馬鹿にするような表情でビン子を見つめた。
――あほかwww だいたい三毛猫が三つの色ってそのまんまやないかいwww
というのも三毛猫モードの三毛猫は忍び足の三毛猫なのだ。
大体、洗濯前のパンツは部屋の中にあるのである。
そんな部屋の奥底にまで忍び込まないといけないのであるから、当然に、ドタバタと大きな足音を立てられない。
もし、大きな音でも立てようものなら寝ている美女が飛び起きて警察沙汰になりかねない。いや、100%通報ものである!
だからこそ、猫のように物音をたてずに、抜き足……差し足……忍び足……
洗濯のかごの中から赤色に変わったパンツだけをより分けて……
あっ、ちなみにババアのパンツはくすんだような赤になるからすぐわかるんだよwww
で、獲物を見つけたら、即、撤収! という『三毛猫』、いや『見っけ!猫』という 意味だったのだが……
しかし、先ほどからビン子は、自分が「三毛猫」というワードの意味を解読したものだといわんばかりに得意げな様子なのである。
「タカト! 男が青、女が赤、そして、オカマが緑! という三つの色で三毛猫なんでしょ! そうでしょ! そうなんでしょ!」
握りこぶしを両手に作り距離を詰めるビン子に、気後れするタカト。
「三つの色? というか……緑?」
タカトはヒョウタン型変声器を使うのも忘れて素っ頓狂な声を出していた。
そんなビン子が指さす先には青いリボン。その裏側は確かに緑色に染まっていたのである。
おそらく、これはこのオカマの血が『パちんこ玉赭ブロー三毛猫モードHS』の白濁の液で変色したものなのに違いない……
違いないのだが……
タカトの設計では、オカマは赤と青の中間色……すなわち、紫を表示するはずだったのである……
それが、緑……
緑って、魔物じゃあるまいし……
なんやねん! コレ!
いや……もしかして……パちんこ玉赭ブローが壊れた?
壊れてしまったのか!
確かに、ガラポンのテントの前で玉
ジャブロー壊滅!
そのせいで……
そのせいで……
銀色のこけしは中折れしてしまい……
ついには……ガラポンから出てきた白玉を赤色に変えることができなかったのだ……
やはり、そのせいか……
そのせいで、今度はオカマの体液を緑の色で表示してしまったのだろう……
なんか……せっかくアイナちゃんの写真集のことを忘れかけていたというのに……
中折れしたことを思い出したら……だんだんと悔しくなってきた……
――もう、緑色なんて……どうでもいいわ……
そんなタカトは、力なくうなだれる。
……ガクり……
だが、そんなタカトの様子を見たビン子は大喜び!
そう、タカトが、大きくうなずいたという事は……
まさか……まさかの!大当たり?
――大当たりなのね!
どうやら、『三毛猫』の意味するところは三つの色で正しいようである!
――ついに……ついに……タカトの難解なネーミングワードを解きほぐしたわ!
そんなビン子は、タカトの心を少し理解できたと勘違いしたようで、タカトとの心の距離が少し縮まったような気がしていたwww
このようにして事件は解決したかに思われた……