令和5年9月15日の昼飯

本日、食したカップラーメンはこちら!

 

徳島製粉
「金ちゃん きつねうどん」

だぁぁぁぁぁぁ!

早速! いただきます!
 
ということで、今日はnoteの「 #推し短歌 」の企画に乗ってみよう。
 
  • 自分の好きなアイドルやアニメ、音楽、趣味の時間など、推し(好きなひと、もの、こと)についての短歌ならなんでもOK!

  • 推しの魅力を表現したり、推し活をしている自分の気持ちを詠んだり、表現のしかたは問いません。

  • 字余り・字足らずはもちろん、自由律短歌でもOKです。

  • 「この程度の好きな気持ちは推しって言えるのかな…?」と迷ったりする必要はありません。ふと気づいた好きな気持ちや、自分だけの楽しみを、言葉にして表現してみてください!

 だそうだ。

 

ということで、ココで一首!

 

 「カップ麺! 春夏秋冬! カップ麺! 

    君を欲するわが心 移ろう様に気づくこの頃」

 

「春夏秋冬」の発音は「しゅんかしゅうとう」でもいいですが、リズム的には「はるなつあきふゆ」の方が私好みwww

 

ちなみに解説すると。
カップ麺を一年中、好き好んで食べていたら、カップ麺のパッケージや味のちょっとした変化に気づくようになるものだ。それはまるで恋人を見つめるかのようでもある。
という感じですかねwwww

 

ということで、めちゃくちゃ字余りの自由律短歌でしたwwww

 

ハイ! では今日は「余り」つながりのお話を!

 

kakuyomu.jp

 

「欲しいのか?」

 背後からの突然のタカトの声にビン子はびっくりして固まった。

 ――しまった……奴の気配を感じなかった……

 そう、確か奴はさっきまで酒の棚の前にいたはず。

 一体いつから背後に立っていたというのだろうか。

 ――もしかして……巨乳サプリを見比べていた時から……

 どんどんと自分の顔が赤らんでいくのがハッキリと分かった。

 ――いや、もしかしたら乳を大きくするバキュームカップを見ていた時からかもしれない……

 焦るビン子は、そんな感情を必死に抑え込む。

 

「約束だったな。それ買ってやるよ」

 だが、ハンカチの値段に気をよくしたタカトは、そんなビン子の様子を気にすることもなく、ちょっとクールな(だと自分は思っている)風に声をかけた。

 しかも、フッと鼻でナルシスト的な笑みを作り、まるで大人のような余裕しゃくしゃくの雰囲気を醸し出しながら前髪までかき上げていた。

 ハッキリ言って、全くカッコよくないぞ! タカト君!

 

 ――大丈夫……大丈夫よ……ビン子……落ち着きなさい……コイツは、絶対に見てなかった……はず……

 ビン子はそう自分に言い聞かすと大きく深呼吸した。

「べ……別に、いいわよ……」

 まるで自分の心を安心させるかのように断るビン子。

 そう、ビン子ちゃん安心しろ! タカトがココに来たのは今さっき!

 だから、女店主たちがしていた蘭華たちの話などそっちのけで、お試し品のバキュームカップをそれとなく胸にあてて試していたところなどタカトは全く見ていないのだ。

 だが、ビン子は思う。

 ――私が欲しいのはハンカチじゃなくて、二つ同時にできるバキュームカップ

 って、18禁コーナーにある二人用の発射道具じゃないぞwww

 なんとそれは、両胸に毎秒1無量大数もの極微弱電流が発するようなバイブを与え、自律神経や女性ホルモンバランスを整えるという優れた一品なのだ。

 貧乳に悩んでいるそこのアナタ!

 そんなアナタも、あっという間にボディビルダーのような優れた分厚い胸筋に大変身!

 しかも、1週間試してみても全く効果がなかった場合には、完全未使用の場合に限りいただいたお代は全額返金(自社クーポン)という安心保証付き!

 そのお値段なんと! 今だけ金貨一枚10万円!

 ――欲しいっ!

 ……って、ビン子……無量大数って10の68乗のことだぞ……完全に原子の固有振動数を超えとるやん! おそらく、いや絶対にそれは詐欺や! 詐欺!

 タカトが見れば速攻で突っ込んでいたことだろう。

 

 

 だが、タカトはビン子からサッとハンカチを奪い取るとカウンターにスタスタと歩いて行った。

 善は急げ!

 そう、ビン子の気が変わらぬうちに既成事実を形成するのだ!

 ――このハンカチで、奴の口は塞いだも同然!

 ニヒヒとしたイヤラシイ笑みが否が応でも自然と口からこぼれ落ちてくる。

 ――これで後は、極め匠印の頑固おやじシリーズの道具を買うだけだ!

 って、おーい! 食材と酒を忘れとるぞ!

 

 タカトはカウンターにハンカチを置くとポケットの中から小銭を掴みだした。

 そして、銅貨を次々と台の上に並べていくのだった。

 

 一まぁ~い……

 

 二まぁ~い……

 

 三まぁ~い……

 

 四まぁ~い……

 

 …………

 

 …………

 

 一枚足りなぁ~い……恨めしやぁ~

 

 カウンターに並べられていたのは4枚の銅貨。

 銅貨5枚50円には一枚足りない。

「あれ? 確かにあったはずなのに……」

 すでに涙目のタカトは慌ててズボンのポケットの中をひっくり返す。

 だが、そこには裏返ったポケットの中からパンの屑がボロボロと落ちてきただけだった。

 ――もしかして……あの時か……

 そう、それは、ここに来る直前!

 荷馬車の上で鼻水のついた指をズボンで拭いた時の事である。

 あの時、ビン子がティッシュで拭けっていったのだ。

 だが、タカトはティッシュを持っていない。いや、持ち歩かないのを信念としている。

 それを証明するために、わざわざポケットの中身を見せたのであった。

 チャリーン

 こぼれ落ちる5枚の銅貨。

 すべて拾ったものだと思っていた……

 

 ――絶対にあの時、落としたんだ……俺の銅貨1枚10円を……

 だが、ないものはない!

 念のため逆のポケットも探してみるが、やはりない。

 ならばどうする?

 どうすればいい……

 

 タカトは、仕方なしにカバンの中から配達代金と臨時収入の金貨二枚を取り出した。

 そう、足りないのはたかが銅貨1枚十円だ。

 この金貨2枚の内、どちらかを崩して使えばいいだけの事なのである。

 だが、タカトは手に持つ2枚の金貨をにらみつけながら真剣に使おうかどうか迷いはじめていたのであった。

 

 というのも、この配達代金で先月から滞納していた材料代を支払わなければならなかったのだ。

 だが、たかが2か月! それまでの滞納金はすでに借金へと形を変えている。

 だからこそ、材料代を支払ってもなんとかまだ余る計算なのだ。

 確かに余りはするのだが……その残ったわずかなお金で約一か月分の食材、塩、酒などを買わなければならないのである。

 その予算……3,420円……銀貨3枚大銅貨4枚銅貨2枚なのである。

 そこから権蔵の安酒を買わなければならないのだ。

 もう、ほとんど残らない……

 銅貨1枚10円でも残ろうものなら、モヤシだって買いたいのだ!

 すなわち、現時点において、この配達代金に銅貨1枚10円も残る余地はないのである。

 って、ちゃんと食材と酒の事を覚えていたよ! タカト君!

 

 第128話 金貨をどう使うかは俺の自由だ!(21) より