本日、食したカップラーメンはこちら!
スーパーカップ1.5倍
「野菜タンメン」
ヱスビー食品監修 超やみつきペッパー仕上げ
だぁぁぁぁぁぁ!
まぁ、このような屋台以外にもいろいろなイベントが用意されていた。
例えば、運動場ほどもある広い会場の奥に設置された一つのステージの上では、一番の人気イベント、アイスダンスショーが繰り広げられる!
夏なのにアイスダンス?
まぁ、夏だからアイスダンスなのだ!
そんなステージの上では司会者が声を張り上げていた。
「イケメンアイドル! セレスティーノですッ!」
待ってましたとばかりにステージの前に群れを成す観衆から黄色い歓声が巻き起こった。
きゃぁぁぁぁっぁあ♥
セレスティーノさまぁ♥
どうやら、このアイスダンスショーの司会は第八の騎士セレスティーノが行うようである。
というか、コイツ……いろんなところにマメに顔を出すよなwww
まぁ、もてる秘訣はこういうマメさなのである。
もてない童貞タカト君はよく見習うように!
……って、当のタカト君、アイスダンスショーには全く興味が無いようで、福引の会場をキョロキョロと探していたのだった。
なので……そんな彼の目にはイケメンアイドル!セレスティーノの姿などアウトオブ眼中!
「元気ですかぁァァァァ!」
セレスティーノが大きな声を上げると、歓声もまた負けまいと大きな声を張り上げる。
「「「でんきですぅぅぅぅ!」」」
「電気があれば何でもできる! レディースあんどジェントルマン! お待たせしました!」
「「「おおおおおお!」」」
「さぁ恒例のアイスダンスショー決勝戦! 行くぞぉぉぉぉぉ!」
「「「おおおおおお!」」」
「1! 2! 3!」
「「「ダーぁぁぁぁぁッ!!!!!」」」
「前回チャンピオンの登場だぁぁぁぁぁッ!!!!!」
「「「わぁぁぁぁぁぁぁ!」」」
どこからともなく聞きなれた入場曲が流れてくる。
「そのにらみは子供の金玉をも縮こます! 孤高のソリストにして無敗の女帝! ホテルニューヨークお登勢とうじょうッ!」
♪
♪
♪
♪
♪
♪
ちゃぁ~ ちゃぁらぁ~ ちゃら~ チャラぁ~♪
ちゃぁ~ ちゃぁらぁ~ ちゃら~ チャラぁ~♪
ステージ脇から右手を突き上げたお登勢が堂々とステージに飛び上がった。
しかも、首にタオルをかけて。
ヨシモトぉぉぉぉ!
って、なんで吉本? 普通、ここは「猪木ぃぃぃぃい!」だろうが!
だって……首に巻いているの……タオルじゃないもん!
そう、あれは裸の上半身から垂れ落ちているしなびた乳だったのだぁぁぁぁ!
って、新喜劇の桑原和男さんですか……
カズオぉぉぉぉ!
「続いて挑戦者の登場だぁぁぁぁ! 予選から連戦連勝! そのすべてを秒で勝ち上った猛者! まさにその姿は新劇の青い巨人!」
再びステージの上のセレスティーノがひときわ大きな声でシャウトをかましながらステージの左側を指し示した。
またまたどこからともなく聞きなれた音楽が流れてきたではないか。
♪こんなこといいなぁ~ できたらいいなぁ~♪
♪あんな夢! こんな夢 いっぱいあるけどぉ~♪
♪みんな! みんな! みんな! かなえてみせる~♪
♪不思議なユッケで かなえてくれるぅ~♪
♪チ●コを自由に食べたいなぁ♪
♪「ハイ! ビックリマンチ●コぉ~」♪
♪あん♡あん♡あん♡ とっても大好きぃ~ミルクぅチ●コ~♪
ちなみに、●に何を入れるかはアナタの感性次第!
作者は決して卑猥なことをかいているわけではないぞ!
その証拠に最後のフレーズのゴロが合わないだろうがwww
だ・か・ら! くれぐれも勘違いしないように!
というか、そもそもこれは新劇ではなくて旧劇バージョンや!
もう! セレスティーノの旦那はそんなことも知らんのか!
まぁ、セレスティーノはお子様向けの仮面ダレダーを見ているビン子やタカト達と違ってアニメオタクではないのだ。
そう大人の男! 一皮むけた大人の男なのだ! って、まだ皮は残っていますけどね……火性チ●コだけにチョコっとねwww
だからまぁ、知らなくて当然!
でも、確かに……もうこの曲を知っている時点で逆にオッサンであることが確定なのである……
だが、まだオッサン セレスティーノのシャウトは続いていた。
そう、まだ彼女の名乗りが終わっていなかったのだ!
「ホストがよいの金目当て‼ チ●コクリーム大好き女! ヨシ子=ザブットキャップ! とうじょうッ!」
観客たちの大きな声援にこたえるかのように、ステージのわきから小太りの女がゆっくりと上ってきた。
うん? ザブットキャップ? どこかで聞いたことがあるような……
もしかして、この女、ギリー隊長の別れた元嫁か!
そして、最後にセレスティーノはかっこよくポーズを決めながら正面に振りかえると
「このアイスダンスショーは悪徳商会ルイデキワ家の提供でお送りいたします!」
キラッ!
と、定番のコマーシャルを流した。
ルイデキワ家といえば、ベッツや弟のメキャベッシ、その父親であるモンガがいるところ。
そして、その家を牛耳るのは家長であり「おでん組」のプロデューサーでもあるペンハーンなのである。
そんなペンハーンが先ほどから観客席で怒鳴り声をあげていた。
「こらぁ! お登勢! 多額の賞金がかかってんだからね! そんなクソ青い
なんと! このアイスダンスショ―の賞金は大金貨5枚500万円!
それが提供元であるルイデキワ家から支払われるのである。
これだけあれば……ホストクラブで生チ●コクリームが絞り放題! 飲み放題!
ヨシ子は、ゴクリと生唾を飲み込む。
だが、一方、お登勢はフンと鼻で笑っていた。
「安楽世界……上等じゃないかい! 飛ばせるものなら飛ばしてみなよ! 自分で死ぬことすら許されない私たち! 死ねない豚はただの豚さね!」
そう、お登勢がこの勝負に勝ったとしても、その賞金はお登勢の元には一銭も入らない。
お登勢はモンガの奴隷……すなわち、ルイデキワ家の奴隷なのだ。
奴隷が稼いだ金は主のモノ!
お登勢が稼いだ賞金はモンガのモノになるのである。
そして、モンガのものはペンハーンのモノ!
ペンハーンのモノはペンハーンのモノ!
ということで、お登勢が勝ち続ける限りペンハーンはびた一文も払う必要がないのである。
というか、そもそも、今この時点でそんな金など用意すらしていない。
だが、この賞金はアイスダンスショーの必要経費として帳簿にしっかりと記載されるのであった。
そして、この事によって騎士アルダインへの上納金の計算においてその額が減額されるのである。
まさに架空経費!
……せこい……せこすぎる……
それゆえに、ペンハーンはお登勢を必死で応援していたのだった。
そんな頃、広場のはずれのはずれでタカトはようやく福引を行っているテントを見つけた。
だが、テントは三つある。
さらに、その三つのテントからは、地面という茶色い画用紙の上をウネウネと這うかのような、まるで長き蛇にも似た人の列が伸びていたのだった。
――さて……アイナチャンの写真集が当たりそうなのはどの列だ?
って、4等は1万本もあるんだから、どこに並んだって当たるってwww
だが、タカトはテントの梁に突っ込む蛇の頭を一つずつ念入りに確認しはじめた。
一番右端のテントの下ではモンガがガラポンの受付をしていた。
どうやら、経費節約のためにペンハーンにこき使われているようなのだ。
そんなモンガの脇には食べ残したシースーの山が。
その数、500個以上……
先ほどから何やらぶつくさとぼやき続けているモンガは、なぜか左手でズボンの前を押さえ続けていた。
当然、空いた右手だけで客をさばいているのだが、これがどうにもかなり遅い。
そのため、モンガのテントの前にはひときわ長い列ができていたのであった。
だがしかし、よくよく見ると、その列に並んでいるのはオッサンばかり。
しかも、口の周りには先ほど食べたであろうシースーの米粒がついている。
そして、どいつもこいつもズボンの前を押さえているのだ。
って、オイオイ……こいつらみんな犯罪者かよ!
どうやら、このおっさんたち、ガラポンそっちのけで
そのエイの中には大金貨5枚以上もするレアものもあるらしい。
――見てみたい……いやいや、俺はアイナちゃん一筋だ!
というか、こんなところに並んでいたら、絶対に
そして、拉致されて365日24時間カツ丼を作らされるのだ……
アカン……
オカン……
絶対にイカン!
この列に並ぶのは絶対に無しだな……