令和6年6月17日の昼飯

本日、食したカップラーメンはこちら!

 

徳島製粉
「金ちゃん きつねうどん」

だぁぁぁぁぁぁ!

早速! いただきます!
 
何やら東京都知事選が面白そうですねwww
というか、阿鼻叫喚の地獄絵図の様相www
甲乙つけがたいぐらいどの候補者も選びたくないという人も多いのではないでしょうかwww
 
とはいっても、50人以上の候補者が立候補するというのはうらやましい。
地方では、下手をすると無投票で首長が選ばれることも多々あります。
そんな状況に比べると、キツネだろうがタヌキだろうが、選択肢があるというのは凄い事。
やはり日本の首都というのはミキオ、いや伊達ではないですね。
 
といういことで、今日は「ミキオ」つながりのお話を。
 

kakuyomu.jp

 

 そんなルリ子は、うずくまる立花に軽蔑の視線を落とす。

「立花さん。今までお世話になりました」

 股間を押さえ涙目で顔を上げる立花は、こみ上げてくる怒りを抑えながら声を絞り出す。

「お世話になりましたって、まるでハイグショップをやめるような言い方だな!」

「はい。ルリは今日をもって立花ハイグショップを辞めます」

「お前……やめてどうするんだよ! ほかに働くあてがあるとでもいうのか!」

 ルリ子はそばに控えるサンドイッチマンの手をぎゅっとつかむと、

「ルリは、お父さんと一緒に働きます!」

 ――って、そういえば、ルリ子の奴、さっきからこの頭がサンドイッチをしたゾンビの事をお父さんって呼んでいやがったよ!

 と、今さらながら、その事実に気づいた立花は、当然に……

「お前のお父さんはヒロシだろ。そのサンドイッチマン……ヒロシというよりタケシじゃねぇか!」

 それを聞くルリ子は強い視線で睨み返すと。

「確かに顔はタケシかもしれないけど、体のアソコはミキオなの!」

 言っている意味が分からねぇwwww

 というか、お前はミキオのアソコを見たことあるんかいwwww

 いやいやそれどころか、よくよく見ると、確かこのサンドイッチマンのアソコ……主砲がそそり立つどころか、波動砲の発射口のように穴が開いていたような跡があるではないかww

 何を隠そうこのサンドイッチマン、実はタケシでもなくミキオでもなくサンド・イィィッ!チコウ爵!その人だったのだぁぁぁぁ!って、そんな事、言われんでもわかっとるわ!

 

 そう! あの時……ルリ子が控室で巨大な蛇の魔物を見て気絶した時の事である。

 そんなルリ子の体を抱きかかえてサンド・イィィッ!チコウ爵は無我夢中でひた走っていた。

 創造主であるデスラーを見捨ててまで、控室の出口まで我先に逃げだしたのだ。

 その行為がいかに愚かなことであるか……ゾンビの腐った頭でも理解できていた。

 というのも、この状況でデスラーを見捨てて逃げれば、ツョッカー病院に戻った後、めちゃくちゃ怒られるに決まっているのだ。

 いや、怒られるだけでは済めばまだいい……下手したら、元の死体に戻されるかもしれないのだ。

 それは……死……

 二度目の死を意味することとなる。

 折角この明るい日の当たる場所に戻ってきたというのに……また、みすみすと真っ暗な死の世界へと戻らないといけなくなるのだ。

 それはもしかしたら、死後の世界を知らない我々よりも一度死を経験したことがるサンド・イィィッ!チコウ爵だからこそ、想像を絶する絶望を抱くことになったのかもしれない。

 だが……

 それなのに……

 なぜか、この娘だけは絶対に守らなければならないという思いが股間に開いた穴の奥からムラムラと沸き起こってきたのである。

 もしかして、ルリ子が美少女だったから、いたずらでもしようと思ったのであろうか?

 いや違う、もっと根源的な思い! そう! それは愛‼ 愛である!

 おそらく、ヒロシの体に残ったルリ子への愛情がサンド・イィィッ!チコウ爵を突き動かしたのである。

「イィィッ! イィィッ! イィィッ!」

 鼻水とも腐汁とも分からぬ液体をまき散らせる顔は既にもうグチャグチャ。

 ここまで度重なる激しい戦闘?を経験してきた……しかも、主から離れ、魔血の供給も経たれている。

 そのため、もう腐った体は崩れ落ち始めていた。

 ドロリとこぼれ落ちる右目……

 だが、そんなことにかまうことなく、サンド・イィィッ!チコウ爵は外へとつながる階段を駆け上る。

 

 抱かれるルリ子の体はうっすらと取り戻した意識のなか激しく揺れていた。

 そして、振り落とされまいとサンド・イィィッ!チコウ爵にしがみつく。

 鼻先に触れる肌の匂。

 それはゾンビの腐った匂いであったにもかかわらず、その中にわずかだがなにか懐かしい香りが混ざっていることに気が付いた。

 ――お父さん……

 今や、サンド・イィィッ!チコウ爵の胸に顔をうずめるルリ子の顔もまた鼻水と涙でぐちゃぐちゃになっていた。

「お父さん……ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい……」

 

 そんなか細い声を聞くサンド・イィィッ!チコウ爵の腕に、ますます力がこもる。

 ――もう、自分の体はどうなってもイィィッ!イィィッ!イィィッ! せめて、この娘だけは外の世界にイィィッ!イィィッ!イィィッ!

 ボロボロと崩れ落ちていく体をそんな思いだけで突き動かしていた。

 

 目の前に見える一つの出口。

 それは外につながる最後の扉

 ――あそこから外に出れば、おそらく自分の体は持たないかもしれなイィィッ! イィィッ! イィィッ!

 だが、それでもかまわない!

 サンド・イィィッ!チコウ爵は勢いよく扉をけ飛ばすと外へと飛び出した。

 だがしかし!

 その体は崩れるどころか、芯からシャキーン!

 体の奥底からふつふつと何か分からぬ力が沸き起こってきたのだった。

 いつしかデスラー砲を発射した穴は埋まっていた……それどころか、その新たな大地に一つの小さな命が芽吹き始めていたのである。

 くぼんだ大地にマツタケが一つ……

 小さな体をそり返し、右に左に元気よく白い胞子をまき散らしていたのである。

 ドビュっしー♪ ドビュっしー♪ ドビュっしー♪

 だが、おそらく、それはドビュッシーではなくヒロシの魂!

 そして、その魂によってサンド・イィィッ!チコウ爵がレベルアップした瞬間であった!

 

 チャララ チャッ チャッチャ~~!

 

 サンド・イィィッ!チコウ爵!はレベルアップした!

 

 さいだいチン長が 1ポイント あがった!

 

 サンド・イィィッ!チコウ爵!の のうりょくが ふえた!

 

 ちこう +1

 すっぱさ +1

 かばねさ +100

 みのけのよだち +100 

 

 そして、どこからともなくwww

 「……おや⁉  サンド・イィィッ!チコウ爵!のようすが……⁉」

 

 ニみきおゥ! 見・参!

 

「おめでとう! 『サンド・イィィッ!チコウ爵!』は『独眼竜サンド・イィィッ!チコウ爵!』にしんかした!」

 

 ――確かに、こいつ右目がないわwww

 だが、そんなことに全くお構いなしの立花はwww

 その小さき松茸を見るやいなや思わず吹き出してしまっていた。

「コイツ!ミキオじゃなくて! ミニオだおwwwwwぷっwww」

「うっせーぞ! この糞やろう! お前のはもっとミニオだろうが!」

 と、食ってかかるルリ子の威圧に、立花のキノコはさらに小さくすくみ上ってしまった。

 それはもう……小指の先ほど……

 だが、腐っても立花どん兵衛!立花ハイグショップのオーナーである。

 キノコは小さくともプライドは大きいのだwwww

 ということで、ルリ子に言われっぱなしも腹が立つので、当然に言い返す。

「おい! ルリ子! やめたいと言って簡単にやめることができると思ってるのか! そんなに世の中甘くねぇぞ! 社会を舐めるな!」

「立花さん……世の中には退職代行と言って、他の人に退職の意向を伝えてもらっているのが流行っているんですって。それにもかかわらず、ルリは自分でちゃんと言いました!」

 フッと鼻で笑う立花はわざとらしく声を大にする。

「だ・か・ら! 何~? それ、俺と何か関係ありますかぁ~? ありませんよね~」

 カチーン!

 その態度にルリ子はブチ切れた。

 ちゃんと筋を通して挨拶しているにもかかわらず、この態度なのだ。

 何か言い返してやりたいと思ったルリ子は、

「残っていた有給休暇も買い取れよ! この糞野郎!」

 まぁ、労働者としては当然の言い分だろう。

「残念したぁwww 有給休暇の買い取りは、法律で認められておりませぇ~んwwwなぜなら、有給休暇はちゃんと休むためのものなのでぇ~すwww」

「はぁ? 大体!お前! ルリに有給休暇の日数なんて伝えてなかっただろうが! このクソ野郎!」

「だって、うちには有給休暇の制度なんてそもそもありませぇ~ん!」

 って、それ言ってしまったらアウトじゃん! 完全にブラックじゃんwww

「ちっ! クソっ! そうだったのか……だったら、退職金よこせよ!」

「退職金? 何で辞める奴に退職金を渡さにゃならんのだwwww」

「辞めるときに渡すから退職金だろうが! クソ野郎!」

「馬鹿か! お前が壊してきた物品等を考えたら退職金だけでは足らんわ! そうだ! 店を辞めたいのであれば、それ相応の誠意というものを見せてくれないとなwww」

「誠意?」

「そうそうwww誠意www」

 と、いやらしそうな笑みを浮かべる立花は右手の人差し指と親指で丸を作って降っていた。

 ――要は金か! このクソ野郎が言っているのは……

 この意地悪モードに入った立花が、辞めさせてくれと言ってハイそうですかと素直に言うことを聞いてくれるとは思えない。というか、絶対にありえない。

 となると、手切れ金を払って、さっさとバイバイしたほうが利口だというものである。

「おい糞野郎! いくら欲しいんだよ!」

「それじゃあ~」 

 それを聞く笑う立花どん兵衛はしてやったりとニヤリと笑う。

 そう、彼は先ほどまでウ〇コ酒の代金の支払いに困っていた。

 そのため、周りに立つ強面の常連客の顔面が鼻息が届く距離まで近づいて威嚇し続けていたのである。

 しかも、その上! 待てども待てどもタケシ奴が戻ってこない。

 というか、戻ってくる気がサラサラしねぇ!

 このままでは明日の朝、この屋台があったこの場所には、まるでウ○コのようにつぶれている自分の体が転がっている可能性が高い、いや、確実にそうなっているなずなのだ。

 もう、それを想像するだけで、立花は生きた心地などしなかった。

 ということで、

「銀貨三枚(3,000円)で手を打ってやろう!」

 

 えらそうにふんぞり返る立花を見ながらルリ子は苦虫をつぶしたような表情を浮かべていた。

 というのも、ルリ子自身、立花ハイグショップの低い時給のため、生活するだけでやっとなのだ。

 銀貨三枚3,000円などそんな余裕などあるわけなかった。

 だが、この立花の様子を見る限り値切ったところで、素直に受け入れてもらえるとは思えない……

 しかし、無いものはない……

 無い袖は振れないのだ……って、そもそもだぼだぼのティシャツだから袖なんかないんですけどねwww

「……クソ野郎……これだけじゃダメですか……?」

 ルリ子は弱弱しい声と共に震える手でポケットの中からお金をつかみだした。

 その金額……銀貨1枚と大銅貨5枚(1500円)

 それを見るやいなや、立花の表情がまるでカツアゲをするヤンキーのようにルリ子のあごの下から見上げるのだ。

「オイ! ルリ子! 足りねぇじゃねぇか!」

「今、ルリの持っているお金は……これだけしかないんです……クソ……」

「そんなことないだろ! ちょっとそこでジャンプしてみろよ!」

 まさか立花の奴、ルリ子のポケットの中に小銭が隠れているとでも思っているのだろうか?

 だが、もう手持ちのないルリ子は、それを証明するためにも素直に従うしかなった。

 その場でぴょんぴょんと飛ぶルリ子の体。

 それと共に胸の大きなふくらみが激しく上下すると、だぼだぼのティシャツの裾をめくり上げるのだ。

 おおおおおお♡

 先ほどまで立花の逃走を監視していたおやじたちの目が、ちらりと見えるルリ子のおへそにくぎ付けになった。

 エロい! マジでエロイ! この娘!

 そこら辺の小汚いズボンという大地からから茶色いマツタケが一斉に顔をのぞかせ始めた。

 にょき! にょき! にょき!

 

「じィィィィさんや! こんなに松茸が大量生えてるだにィィィィ…… 豊作だにィィィィ!」

 

 第664話 松茸とサンドイッチ より