本日、食したカップラーメンはこちら!
penpenkusanosuk.hatenablog.com
食べた感じ……よく分からん……
なんか同じような気がするのだが、私だけだろうか……
ブッチャけ……パッケージが変わっただけなのでは。
こういうのもマイナーチェンジって言うのだろうか。
ということで、今日は「ブッチャ」つながりのお話を。
ハイグショップに朝日が差し込みだしたころ。
段ボールの上で眠っていたビン子がようやく目を覚まし、大きく伸びをする。
「はわぁぁぁぁぁぁぁ……よく寝たわ」
ぼやける眠気まなこをごしごしとこすると、くっきりとした視界には何とも無様なものが飛び込んできた。
そう、床の上には男たちが5人転がって眠りこけていたのである。
――あれ? 5人?
ビン子が眠りにつく前には、確か4人だったはずなのだ。それが起きたときには5人になっていたのである。
しかも、そのうち二人はチアリーダーが着るユニフォームのようなピチピチの上着にミニスカートを身に着けているではないか。
もしかして女?
いやいや、どこからどう見てもむさいオッサンなのである。
しかも、よくよく見ると……
――これ、第六のカルロス隊長よね……
内地に戻って、すぐに融合加工コンテストに直行したビン子の記憶には、第七駐屯地で出会ったこの時代のちょっと若いカルロスの面影がしっかりと記憶に残っていた。
そんなカルロスがチアリーダーの格好をしながら床で転がり寝ているのだ。
しかも……股間をボリボリとかきながら……
もう、見るに堪えない。
――という事は、もう一人のチアリーダーは誰かしら?
段ボールから降りたビン子は、その面を覗き込む。
だが、どうにも見覚えがない。
あたりを見回すとタカト、クロト、立花の姿は確認できた。
という事は、これはタケシなのだろうか?
――でも、なんだか色が薄いような気がするのは気のせい?
そう、目の前のオッサンは、松崎しげるのような黒というより、毛むくじゃらの黒。いうなれば、スターウォーズに出てくるチューバッカのようなのである。
――うーん……でも、男の人は朝になるとヒゲが生えるというし……なら、やっぱりこれがタケシさんなのかも……
悩むビン子は、段ボールに持たれて眠るタカトにそれを尋ねようと近づいた。
だが!
その瞬間!
うっ!
ビン子は鼻を押さえて立ち止まった。
そう、寝ているタカトから漂ってくる異臭。
それは、何か生臭いぬるりとした香りだった。
しかも、起きたばかりで気づかなかったのだが、どうやらその香りはタカトだけから漂っているのではないようなのだ。
今や、立花ハイグショップの店内をどんよりと覆い尽くしているこの異臭は、そこかしこに転がる男どもから立ち上っていた。
「おぇぇぇぇぇぇえぇ」
たまらずビン子は外に飛び出て、肺の中に溜まった汚れた空気を吐き出した。
だって、すぐさま吐き出さなければ、何か妊娠してしまいそうな危機感を感じたのである。
だが、この香り……どこかで嗅いだ記憶がある。
そんなわずかな記憶をたどってみると……行きついた先はタカトの部屋。
ゴミ箱の中に捨ててあった丸めたティッシュから漂ってくる異臭とほぼ同じだったのである。
そう、ビン子は知っていた。この丸めたティッシュの正体に。
それは男の子のひめゴト。隠し事。
だけど、知っていたとしても、わざと知らないふりをしてあげるのが女の子のやさしさというものなのである。
だが、そんな香りがなぜ今のタカトからするのであろうか。
しかも、タカトだけでなく残りの四人からも……
――道具談義をしてたんじゃなかったの?
確かにカルロス以外の4人はビン子が寝る前には道具作りにいそしんでいた。
そんな彼らから漂ってくるのは汗と油なる臭い……のはず。
それが、どうだ!
目を覚ましてみると、漂ってくるのは、汗と淫なるニオイなのだ。
――私が寝ている間に、コイツら! いったい何をしてたのよ!
もしかして、よからぬところに行っていたのだろうか?
そういえば……タカトの部屋に隠していたエロ雑誌に書いてあった。
お風呂が付いた小さな個室には女性が透き通るような肌着をまとい待っているという。
そして、肩紐外し、するりとそれを脱ぎ捨てると、裸の男性の体を丁寧に洗いはじめるのだ。
その後、備え付けられたベッドの上で男と女が組み体操をするというではないか!
しかも、オプションでエアーマットの上でのヌルヌル組み体操に切り替えることもできるという。
そして! それに気をよくした男性はついに感極まって! あっ! と、生臭いお汁を女性にぶっかけるらしいのだ。
だが、これは、そのマッサージに対する男性のセイ○! いや、誠意らしいのだ。
しかし、貧乏なタカトにはそのお風呂に通う金がない。
だからこそ、夜な夜な部屋で一人、お風呂に通う妄想をしているのだ。
そっとしておいてあげないと……
だけど!
――そんなタカトがお風呂に行った?
それを思うだけでビン子の手がワナワナと震え出す。
だがもし仮に、この四人がそのお風呂屋さんに行ったというのであれば、そこでカルロスに出会ったとしても不思議ではないし、この場にカルロスがいる事にも合点がいくのだ。
だが……
だがしかし……
やっぱり納得がいかない!
「あやつら……私が寝ている間に、お風呂に行ったのね! 私なんか、シャワーしか浴びてないっていうのに! 許せないわ! 絶対に!」
そんなビン子は握りこぶしを震わせながら恨みの目で5人の男がまだ眠る店内をにらみ返していた。
「朝ごはんできたわよ!」
あれほどイカ臭かった店内にエスニックな香りが立ち込めていた。
そんなビン子の声に反応したのか床に転がっていた男たちが思い思いに目を開けはじめた。
「もう朝か……なんか体が痛いな……というか、ケツが痛い!」
カルロスは大きく伸びをするとトントンと腰を叩いた。
その横でスグルもまた、首を右に左に傾けている。
「仕方ないですよ……カルロスさん……これしか着るものがなかったんですから」
スグルはパッツンパッツンに伸びきったチアリーディングのユニフォームの袖の部分をつまみ上げながら半笑いを浮かべていた。
「まぁ、確かに裸よりかはましだよな……しかし、胸はちょうどいいんだが、他がどうにも小さすぎてだな」
そう、この二人が身に着けているユニフォーム。実はハイグショップにあったルリ子のものであったのだ。
というのも、地下闘技場から裸で帰ってきたカルロスとスグル。
疲れ切って、そのままごろり……と、転がったのだが、そんな姿のままで店内でうつ伏せになっていれば、外からお尻の穴が丸見えになってしまっていた。
そんな状況……通りから店内を覗くオッサンたちはきっと思うことだろう。
まぁ♡ こんなところに穴が二つ♡
しかも仲良く並んでるいるじゃあ~りませんか♡
……ということは!
……
……
この穴に何かぶすりと突っ込みたい!
いや! 突っ込むぞ!
そう、男なら誰しもが持っている子孫繁栄の生存本能である!
しかも、ココはハイグショップ! リサイクル屋さんときたもんだ。
店内の床の上には使い古した道具がそこかしこに転がっていたのである。
例えばドリルとか!
ディルドとか!?
バイブとかwww
ならば! 突っ込んでみよう!このバイブ!
ということでブスリ! ブスリ!
などというようなことになりかねない。
だが、そんなことにでもなったりしたら、『立花ハイグショップ』が『立花バイブショップ』になってしまい風営法に引っかかりかねないのだ。
それを案じた立花は、店の奥から一そろいの服を二つ取り出すとそれぞれ二人に手渡した。
「せめて、これでも着てから寝ろ!」
だが、服を見たスグルとカルロスは困惑の表情を浮かべていた。
「女物じゃないですか!」
「こんなの着れるわけないだろうが!」
そう、立花が手渡したのは、かつてルリ子が身に着けていたユニフォーム。
それを、ルリ子に見つからないように立花が隠し持っていたものなのである。
しかも! なんと! ルリ子本人が使用した上に未洗濯という超レアな一品だったのだ!
そう!この類の中古商品!ハイグショップでも一二を争う超人気商品だったのである!
だいたい、融合加工のリサイクルショップで経営が成り立つわけがないだろうがwww
ということで、こういった表には出せないアングラな商品の販売収益によって立花ハイグショップは持ちこたえていたのである。
そして、現在、その唯一の在庫商品。それがルリ子が所属していた神民学校のチアリーディング部のユニフォームだったのである。
だが、それを手渡す立花の表情は少々険しかった。
というのも、ここでこのオッサンたちがユニフォームを身に着けようものなら、そのレア度はがた落ちになることは間違いなかった……
そう……もはやそうなればリサイクルショップで売ることもできないゴミくずとかしてしまうのである……
そんなもったいない!
むさいオッサンたちに着せるぐらいなら、作者にくれよ! などと、世の男どもは思うことだろう。
だが、立花は決断した。
そして、ユニフォームを二人へと強く押し出したのである。
なぜなら……ルリ子はハイグショップを裏切って、ツョッカー病院に勤めると言ったのだ……
――あの裏切者!
ということは、もはやルリ子に義理立てする必要もないのである。
――許すまじルリ子!
だが、そうは思っても、すでにルリ子はサンド・イィィッ!チコウ爵とともに旅立った後。
いまさら、ルリ子に仕返しをしたいと思っても後の祭りなのである。
そんなことは分かっている。
分かっているのだが、やはり、立花の気持ちは収まらない。
いや、このユニフォームを見るとさらにイライラが募りだしたのである。
だからこそ、このユニフォームをルリ子に見立てオッサンたちに無茶苦茶にさせようと思ったのかもしれない。
そんな事とも梅雨知らず、小さいユニフォームの袖の穴に無理やり太い腕を通すオッサンたち。
いかに伸縮性のあるの生地とはいっても限界まで伸びきっていた。
「このクソ野郎! 痛いって言ってんだろ! そんな大きいの入るわけないだろうが! 痛い! 痛い! 痛い!」
おそらく立花の脳内では、悲鳴を上げ続けるルリ子の叫び声が聞こえていたことだろう。
そんなユニフォームを見る立花はほくそ笑んでいた。
「まぁ、何もないよりかはマシか」
「カルロスさん……俺、疲れたっす……だから、もう、寝ます……」
そういいながらカルロスとスグルはバタリとうつ伏せになった途端、寝息を立て始めた。
だが……この時、立花は大切なことを失念していたことに気づいていなかった。
そう、このユニフォームの下はミニスカート。
しかも、中に着るアンダーウェアーのティーバックはすでにどこかのオッサンに販売済みであったのだ。
そのため二人の下半身はスッポンポン……外の通りからは小さな穴が丸見えの状態だったのである。
って、裸の時と何も状況が変わってねぇwwww
そんなものだから……皆が寝静まった明け方に……オッサンたちの声が聞こえてくる。
ブスリ! あん♡
「こりゃ蛇ぃ~だぜ!」
ブスリ! あん♡
「また言ったな蛇ぃ~って。未来ではそんなに物が重いのか?重力に変化が起きているのか?」
「しかし、何も履いていないのはいただけないな(怒)」
「テレレ レッテ レー! 持っててよかったティーバック!」
「マァ!ティ……バック、当座……ブッチャァー-----」
ということで、入れ代わり立ち代わりオッサンたちが ブスリ! あん♡
まさにこの風景……なんか濃ゆいwwwというか、生々しいwww
きっとこういうのを、デロリというんだろうな……
ちなみに『デロリ』とは岸田劉生が生みだした造語で、生々しいしつこさや、独特の濃い表現として使われるらしい。
デロリ! あん♡
デロリ! あん♡
ドク! ドク! ドク!
ドっー-------ク!
と、チアの声援というより、映画のセリフが店内に何度も何度も響いていたwww