本日、食したカップラーメンはこちら!
香り立ちスープ×つるつる麺
だぁぁぁぁぁぁ!
だが確かに言えることは、タカトがもっているヒョウタンとはダンチで値段が違うということである!
いや……段違いなどと言う表現そのものが片腹痛いwww
いうなれば、ヒョウタンと翠玉が存在している世界線が違うのである。
まぁ、確かにタカトの持っているヒョウタンの中にはタカトの肉声が入った機械ダーが入っている。
仮にその融合加工の道具代を加味したところでも、翠玉の値段とは釣り合わない。
というか、常識的に考えてエメラルドをヒョウタンなんかと交換しないだろwww普通!
そんな時! 名探偵タカトの勘が冴えわたる!
おそらく……それは! 陰茎? 隕鉄? イミテーションに違いない!
だが……
だが……しかし……
イミテーションと分かっていても、ヒョウタンなんかよりもイィような気がする。
というのも、これを巨乳のお姉ちゃんにプレゼントでもしようものなら……
「きゃぁ♡ タカト様♡ これを私に下さるのですか?」
「ああ……誕生日だろ……ふっwww」
「私の誕生日、覚えてくださっていたのですね♡」
「当然だろ……ふっwww」
「ぜひとも私めをタカト様のハーレムにお加えください♡」
となるかもしれないのだ。
だが……これがヒョウタンだと……
「きゃぁ♡ タカト様♡ これを私に下さるのですか?」
「ああ……誕生日だろ……ふっwww」
「私の誕生日、覚えてくださっていたのですね♡」
「当然だろ……ふっwww」
「お客様、お帰りで~すwwww」
と、なるのがオチなのだ……
――うーん……交換すべきか……せざるべきか……
しかし、いまだに悩んでいるタカト君。
というか、作者なら、それがイミテーションであったとしても巨乳のお姉ちゃんが言い寄ってくれるのであれば悩む必要もなく即、交換してしまいそうなものなのだがwww
しかし、タカトにはこの変声器の録音機『機械ダー』でどうしてもしないといけないことがあったのだ。
それは、ビン子によって壊されたタカトの目覚まし時計の復旧である。
もともとあの目覚まし時計には、この融合国一番のトップアイドルであるアイナちゃんの声で『タカト君! 大好き! 大好きよぉぉぉぉぉ!』と録音されていたのだ。
それが……
それが……ビン子によって……ガッチュさんの試合解説に……なんでやねん!
あっ! ちなみにこのアイナちゃんの声は変声器を使ったタカト自身の声である。
想像してほしい。
今! 思いつめた一人の少年が作業台の上に置いた目覚まし時計と対峙している。
そして、おもむろに変声器を口に当て叫ぶのだ。
『タカト君! 大好き! 大好きよぉぉぉぉぉ!』
寒い……
寒すぎる……
想像するだけで、涙を誘いそうだ……
というか、こんな姿……とてもじゃないが人様に見せられない……
そんなこと……タカト自身だって分かっている……
だからこそ、だれもが寝静まっている夜明け前、そっとアイナちゃんの写真集を開き精神統一をするのである。
だが……
しかし……
ハイテンションエクスタシーモードに入った脳みそに白い悪魔がやってきてしまったのだ……
――見せてもらおうか。連邦軍のモビルスーツの性能とやらを……
『スイッチぃ~ オン!
――どうだ!
『電流火花が股間を走るぅ~! タカト~♪ ちぇぃんじ~ 気合だぁー』
――バ…バカな! 直撃のはずだ!
『ガールグラビア!迎え撃てぇ!』
――当たらなければどうということはない。援護しろ!
『ちぇぃんじ― ちぇぃんじ― ゴー・ゴッゴッ・ゴー! ゴッ・ゴッ・ゴー!』
――速い! な…なんという運動性!
『やかましい! このドアホがあぁぁぁ! 今何時じゃと思っとんじゃぁぁぁ!』
バキッ!
――い……一撃で、一撃で撃破か!?
うっ♡
ということで、アイナちゃんの声を録音するのではなく、なぜか……「人造白玉クサイダ~♪」を録音してしまったのである……
そんなこんなで……いまだに目覚まし時計の音声にはガチュさんの声が録音されたままだったのだwww
だが、そんなタカトを予想していたのだろうか、爺様はついに奥の手を切り出したのである。
「タカト君……なんなら、これもつけるんだけど……どうかな?」
それは一枚の紙きれ。
先ほどのエメラルドと比べると何ら価値のないものに思われた。
しかし!
その紙を覗き見るなりタカト態度が急変したのである!
「お代官様! 是非!是非! このようなつまらないものでよろしければ……いや、是非とも交換してくださいませ! 不詳タカト! 今までの非礼をここに土下座してお詫びつかまつりまするぅぅぅぅ!」
すでに、爺様の足元で地面に額をこすりつけているタカト君。
そんなタカトの頭上には仰々しくヒョウタンが持ち上げられていた。
「さ! さ! お代官様! つまらぬものですがお納めくだされ!」
ここまで卑屈なタカトも珍しい。いや、普通かwwww
だが、ココまでタカトを卑屈にさせた、あの紙切れは言った何だったのであろうか。
それは一枚の写真……
しかも、トップアイドルであるアイナちゃんの入浴シーンの一幕であったのだ。
湯煙にかすむその写真は、どうやら露天風呂のようである。
湯船の中に肩までつかったアイナちゃんは、ほのかに赤らむ首筋を手ぬぐいでぬぐいながら気持ちよさそうな表情を浮かべていた。
しかも!
しかも!こともあろうか!
そのお胸には一切!タオルを巻いていないのだ。
生乳!
そう! お風呂の後には生乳が一番!
いや、そんなことはどうでもいい!
それどころか、アイナちゃんの体には邪魔するものが何もついていないのである!
それこそ!まさに生まれたままの姿!
まあ……確かに湯煙と水の揺らめきによって、鎖骨から下にあるピンクのイチゴたん達はよく見えない……
見えないのだが、その存在はニュータイプでなくとも明らかにわかるのである。
そんなものだから……湯船の上には、たわわに実った二つのスイカが並んで仲良く浮かんでいたのである。
ゴクリ……
生唾を飲み込むタカト君。
――こんな写真見たことない……
というのも、アイナちゃんは極端に肌の露出を嫌うのである。
それは誰かの視線から自らの正体を隠すかのように……
そのため、水着といった写真ですら写真集を含めて世の中にそんなに出回っていなかったのだ。
それなのに!
それなのに!
この写真は入浴写真!
しかも、湯船につかっているとはいえスッポンポンなのである。
もう、ここまでくるとイチゴたんやワカメたんが見えなくとも、それはモザイクがかかった写真と同じレベル!
これだけの解像度があれば、タカトでなくとも脳内で補完できるレベルなのである!
もはや! レア!
いや! 激レア中の激レア!
いやいやいや! ウルトラハイレグ食い込み以上のレア写真なのだ!
そんなものだから、その写真を目にしたとたん、タカトの態度がいきなり変わったのもうなずけるというものなのである。
どうやらビン子も、その写真が気になったようで、脇からちらりとのぞき見をする。
だが、それを見た瞬間、ビン子もまた態度を豹変させた。
――巨乳は敵だ! 人類の敵だ!
目に怨念の炎を燃やすビン子は、握りこぶしを震わせる。
――なんでアイナはあんなに巨乳なのよ!
日々、胸のマッサージを欠かさないビン子には巨乳の存在がにわかには信じられなかった。
というのも、マッサージだけではない……
巨乳になれるというので、女性ホルモンをたくさん含むという豆料理にいそしんでいたのだ。
コメのかわりに豆を炊き。その上に発酵した豆をのせてみた。
いや、これでは、まだ足りない!
ならばという事で、乾燥させた豆を臼で細かくひいて粉にしてかけてみた。
まだ足りない! イソフラボンがまだ足りない!
こうなりゃ!やけくそ! ついでに豆腐プリンもトッピング! まわりに色とりどりの豆を散らしてみた。
うん! 見た目はきれいになった! だが、まだイソフラボンが足りやしない!
イソフラボン……
イソフラボン……
イソフラボン……
イソフラボン……
何かにとりつかれたかのようなビン子は、ついに禁断の食材に手を出した。
――ええい! こうなったら豆味噌ものせるわよ!
盛って! 盛って! 盛りまくる!
――うん?こ……このとぐろをまいた感じ……なんかあれみたいね……
「まぁいいわ! 完成よ!」
という事で、ビン子の創作アート料理が出来上がった。
……題して『豆! まめ! まぁ~め! やけくそ仕立て』である。
だが、それを食しても胸など大きくなりゃしない!
それどころか大きくなったのは、かの劉備玄徳が言った『大事を為すには必ず人を以って本となす』という一本の塊。
ビン子と共にそれを食わされたタカトなどは、その日もトイレに一人こもっていたのである。
どうやら、不溶性の食物繊維の取りすぎはかえって便秘になるようでwww
そんなタカトが先ほどからトイレの中で叫び声をあげているのだったwww
「武技! 気・合・一・本! 必殺!イマダッチョアタっーーーーーく!」
だが、劉備玄徳は出てこない!
呼べど、叫べど、出てこない……
それもそのはず、タカトの持っているスキルは「万死一生」ともう一つ。
武技など全く持っていなかったのである。
だが、タカトはあきらめない! だってwww男のコなんだもんwww
――涙が出ちゃう……