令和5年8月31日の昼飯

本日、食したカップラーメンはこちら!

 

エースコック
「サンリオキャラクターズヌードル」
ふんわりたまごのしょうゆ味

 

だぁぁぁぁぁぁ

 

早速! いただきます!

 

キティちゃんはいないけど、キティちゃんヌードル!

シナモンはいないけど、シナモンヌードル!

マイメロはいないけ、マイメロヌードル!

 

そんなマイメロママが言っておりました。

『相手を見極めるならランチからのほうがいいわね。イキナリ、ディナーは…ダメよ』

そう、何事も順番があるのです!

Aから始まりCに至る。

そして、Hの前にはIがある!

 

だからこそ、私はランチにカップラーメンを食べるのです!

 

これこそ真理!

世界の真理!

男と女の交わりの根源である!

 

え? 意味が分からないって?

書いている本人が意味わからないのに、分かるわけないじゃないですかwww

 

ということで、今日は「Hの前にはIがある」つながりのお話を!

 

kakuyomu.jp

 タカトは、一心不乱に一般街の街並みを早足で歩いていた。

 いつもならタカトなら押し寄せる人の波に翻弄されあちらこちらにとフラフラと揺れ動くのだが、今日に至っては少々違っていた。

 

「そこをどけ! この! ぷぅ~!チンころ!酢豆すどぅ腐♡ うふ♪」

 うーん、というか今のタカト君、怒ってみたりニヤニヤしてみたりとその表情があちらこちらにフラフラと揺れ動いている。

 強い一言を放ったかと思うと、目の前に迫りくる人の波を荒々しく押しのける。

 そして今度は、うわついた笑みを浮かべたかと思うと、いきなり道の真ん中で立ち止まり何かを計算し始めるのだ。

 

 そんな邪魔なタカトに押しのけらていく人々には、しだいに殺気といら立ちがふり積もり、いつしか怒号が飛び交っていた。

「何がどうした?」

「同時的雌雄てきしゆう同体らしい?」

 ちなみに、同時的雌雄同体とはデジタル大辞泉小学館)によると、『雌雄同体の生物のうち、同一個体が同時に雄雌両方の生殖機能をもち、雌雄どちらでも生殖できる生物』ということでカタツムリ、ナメクジなどが当てはまるようだが、今いちよくわからない。おそらくきっと今のタカト君のように表情、いや性別が同時に存在する生き物の事なのだろう。って、今のタカト君、そういえばなんかナメクジみたい……

 

 そんなタカトの後をついていくビン子には、人々が向けてくる侮蔑と憤怒の視線が耐えがたかった。

「じいちゃぁぁぁんー---! 帰りたいよぉぉぉ!」

 だが、タカトのその様子。ビン子なりに、ただならぬ事態が差し迫っていることだけは感じ取っていた。

 

 しかし、どうしてこうなったかというと……

 今の時刻がおやつ時だから……さかのぼること約6時間ほど前……の事である。

 

 そう、今日も朝食を食べ終わったタカトは権蔵から配達の仕事を命令されていたのであった。

 それは、急遽依頼された道具の配送。

 

 いまだアイナちゃんの食い込み写真集を片身離さず持ち続けているタカト。

 そんな朝食のテーブルの上には、これ見ようがしに写真集がおかれていた。

「なんじゃ……タカト……それはワシへの当てつけか?」

「ふん! そう見えるんならそうじゃない!」

 何やら不満そうなタカトは権蔵の言葉から顔をそむけた。

 

 ――そうか……そうか……そういう態度に出るんじゃの……

 権蔵はそんなタカトをにらみつけると、今日も配達の仕事を命令した。

「タカト! 今日は、お前が荷物を背負っていけ!」

「はぁ? なんで清志子に運ばせたらいいだろ!」

「今日の荷物は少ないんじゃ!」

 そう、数日前に第六の宿舎に荷物を運ぶために老馬の忌野清志子は頑張ったばかり。

 そんな清志子に気を使ったのか権蔵は清志子を休ませようとしたのだ。

 本当かぁ? たぶん……

 

「そんなの無理だよぉ~ だって、おれ貧弱だしぃ~」

 忌野清志子が引く馬車が休みなら、俺自身も営業終了にきまっている!

 今日は、部屋にこもって『お脱がせ上手や剣』をの融合加工を始めるんだい!

 というのも、ここ最近はそんなことに構っていられなかったのだ。

 そう、権蔵によって破かれたアイナちゃんの写真集……

 その復元作業にいままで精を出していたのだ。いや……まだ精〇は出してないけど。でも、精を出すために! ていうか、早く出したい! 己が欲望!

 だが……物事には限界があった……

 いくら俺が天才(自称)といえども復元できるものと出来ないものがある。

 たとえば処女膜とか? いやいやそれは復元できるだろ! 現代医学をなめるな!

 

「タカト! これぐらいなら運べるじゃろが!」

「無理だって! じいちゃん!」

「根性見せんか! ほれアイナちゃんが見ているぞ! タカト君、頑張って!」

 権蔵はテーブルの上に置いてあったアイナちゃんの写真集をパッと奪い取ると、食い込み写真のページを開き顔の前に掲げた。

 そこには恥ずかしそうな笑顔を浮かべるアイナちゃんの下半身に穴が開いていた。

 穴ってアンタ……食い込み写真でしょうが! コレ!

 いやいや、処女膜のように薄いそのページ。

 どうやら、権蔵に無理やりヤラれたことによって無残にも破瓜させられたのであった。

 そうそれは握りこぶし二つ分ぐらいの大きな穴。

 そんな穴から権蔵の目がニコニコとしながら覗いていた。

 

「爺ちゃん、それは食い込み写真にあいた穴から覗く爺ちゃんの目! 絶対に許さんからな爺ちゃん! この破れた食い込み写真の恨みは一生ものだからな! 恨めしやぁぁぁぁぁ!」

 だが、写真集から目を放した権蔵は大笑いする。

「おぉこわっwww なら、タカト、いいものをやろうか?」

「なんだよ! 新しいアイナちゃんの食い込み写真集か?」

「いや違うが、ほれ……」

 

 なにやら権蔵にうまく丸め込まれたタカトは、どうやら本当に荷物を背負って配達に出かけたようである。

 まぁ、そのせいで運送するのに、ほぼ6時間もかかってしまったのだ。

 だが、その配達も終わった。

 あとは俺の自由時間!

 そんなタカトの耳に第六の門の方角から警鐘のけたたましい音が届いた。

 この警鐘は国内で魔物が出たものとは全く異なる。

 そう、門外のフィールドで大規模な戦闘が起こっていることを示していたのだ。

 融合国内に大規模戦闘の警鐘が鳴り響くのは、いつ以来のことであろうか。

 というのも、聖人世界も魔人世界も自分たちがなぜキーストーンを奪い合っているのかよく分かっていなかったのだ。

 ただ、長年、キーストーンは奪い合うものだといわれ続けてきたため、なんとなくそう思っているのである。

 確かに八つのキーストーンを集めれば大門が開くといわれている。

 そして、その開いた門を通って王が相手の国に行くことができるのだ。

 でも、王さま、わざわざ相手の国に行って何をするの?

 茶でも一緒に飲むとか?

「今日はいいお天気ですね」

「いや……雨ですけど……」

「雨って……あれ、おたくのミサイルですよね……」

「そうですけど……なにか?」

「分かっとんやったら、さっさと止めんかぁ!」

「うぁぁぁ! 責められてる! 口撃されてる! 防衛や! 防衛!」

 って、そんなわきゃないだろうwww

 

 まぁ、確かに王を殺せるのは王だけ。

 ということは、わざわざ門を通って相手世界の王様を殺しに行くわけですよ。

 なんでやねん! 殺してどうするねん!

 そんなの決まってるじゃん自国を攻められないためですよ! って、どこぞの大統領ならいいそうですが……この世界、門外フィールドがちゃんと干渉地域になっとるわけで、そうそう、攻め込まれることなどないわけですよ。

 被害妄想MAXな王様でもおったら、「相手をぶちのめさんとベッドで眠れない!」とか言いそうですが、一応、この世界の王様、不老不死。そう簡単に死にはしません。

 なら……本当に何をするの? というか……何をしたらいいの?

 ということで、誰もいまだ大門を開くことの意味が分かっていなかったのだ。

 

 そんなものだから、どの騎士もマジで本腰を入れて相手のフィールドに殴りこもうなどとは考えていなかった。

 だって、相手のフィールドに殴り込んだら騎士であっても死んじゃうんだもん。

 ということで、一般街の住民たちも久しく聞く大規模戦闘の警鐘音に次々と家から顔を出し心配そうに第六の門の方を見つめていた。

 

 タカトの後ろを歩いていたビン子も心配そうに第六の門の方向をかえりみる。

「ねえ、タカト、大丈夫かな?」

「大丈夫だろう」

 だが、先を急ぐタカトは気にしていない。まるで、他人事のように呟く。

 そう、所詮は門外の出来事。

 テレビの中で放送されるニュースと同じなのだ。

 遠く離れた場所では現実に起こっているにもかかわらず画面の中で見る光景はどこか冷めて見える。

 日々、多くの血が流れているというのに、その痛みは全く感じない。

 経験がないというのはこういう事なのだ……

 

「……」

 しかし、ビン子はやはり気になるのか、後ろを何度も何度も振り返りながらタカトの後をついて歩く。

 そんなビン子を、タカトは振り向きもせず諭すのだ。

「あのな……よく考えろよ! 魔人騎士も自分のフィールドの外に出れば死ぬからな。だから、こちら側まで来る馬鹿はいないよ」

 タカトに限らず聖人世界の誰しもがそう思っていた。

 

「でも、今回は、大変そうよ」

 だが、ビン子はたびたび後ろを振り返る。

 振り変える回数が多くなったせいなのか、少し距離が開いたタカトを早足で追いかけ始めた

「門外だけだよ。大丈夫。大丈夫」

 しかし、距離がひらいたのは、どうやらビン子のせいだけではなかったようだ。

 というのも、先ほどから目的を持って歩くタカトの足は明らかに早まっていたのであった。

 

 駆け足で追いつくビン子はとうとう我慢ができなくなったのか、タカトに尋ねる。

「ねぇ、一体どこに行くの?」

 タカトはズボンのポケットからグチャグチャに丸められた福引券を取り出してビン子に見せた。

 それをマジマジとみるビン子。

 はて? タカトが福引券など持っていただろうか?

 というか、ここ最近お金がないのだからまともに買い物などしたことがない。

 なので当然、商店街の福引券など貰えるわけがなかったのだ。

「これ福引券? いつ、貰ったの?」

「朝、じいちゃんから貰った!」

 

 そう、権蔵はタカトの写真集を破ってしまったことを密かに後悔していたのだ。

 だが、穴が空いたものは仕方がない。

 世の中、穴が空いた方がいいモノだってあるのだ。

 そもそも、穴が空いてない方を好むのは世間知らずの童貞ぐらい!

 って、タカト君も童貞だったか!

 

 この前の日、そう、それは空に穴が空いたような天気のいい昼下がりだった。

 その日も、タカトとビン子は今晩の食材を探しに目の前の森の中に食材を探しに出かけていた。

 そんな二人が留守の間、権蔵は道具屋の入り口に置かれた切り株の椅子に腰を掛けて煙草をふかしていたのである。

 

 たばこの煙が空にプカプカと浮いては、次第に薄くなって消えていく。

 ――今日もいい天気じゃ……

 青空を見上げる権蔵の目に突然、何かの影が覆いかぶさってきた。

 ふと視線を前に戻す権蔵。

 そんな先には一人の男が立っていた。

 そのいでたちは黒い袴に白い小袖。まるで和風剣士といったところ。

 権蔵は煙草を口から離しながら平静を装った。

 というのも、その男の気配を全く感じなかったのである。

「どちらさんじゃ……」

「拙者、石川県在住の五右衛門と申すもの……」

「……住まいまでは聞いとらん……」

「タカト殿はご在宅か……」

「いや、タカトは今、外に出とる。おそらく夕方ぐらいまでは帰ってこんわい」

「さようか……」

「どうしたんじゃ? タカトに何か用か?」

「いや……タカト殿に作ってもらった剣を鍛え直してもらおうと思いまして……」

「タカトが作った剣じゃと?」

 ――アイツは戦いの道具を作るのを嫌っていたはずじゃが……

 確かにタカトには道具作りの才能はある!

 もしかしたら、権蔵がまだ気づいていない才能すらも持っているかもしれない。

 だが、奴はその才能をまともな道具作りに向けないのだ。

 だから出来上がるものは、いつも変な物ばかり。

 権蔵には、それが少々歯がゆかった。

 まともな物を作れば、あっという間に自分を超える存在になるというのに。

 だが、タカトの口癖は「俺の道具はみんなの笑顔にするためのモノ」。

 分かっているが……いつかタカト自身が、それで泣きを見るかもしれない。

 

「どれ、ワシに見せてみろ……」

 権蔵の問いかけに五右衛門は腰に差した剣をスルリと抜くと手渡した。

 その剣の白く輝く刃先を見た権蔵は大きくため息をついた。

「これは……」

 

 そう、この剣はタカトがお脱がせ上手や剣の試作として融合加工した剣である。

 だが、それは少々強すぎた。

 そう、タカトの計算ではスカート一枚だけを切り落とすはずだったのだが、残念ながらその下にあるパンツをも切り裂き、さらに、その先にある女の子の太ももまでも傷つけてしまう代物だったのである。

「こんな剣、使えるか!」

 道具屋の前の通りにある大石に向かって剣を叩きつけて折ろうとしていたタカト。

 ちょうどその時、五右衛門がその側を通りかかっていたのだった。

「おぬし! その剣いらぬのなら拙者にいただけないであろうか!」

「はぁ? こんな人を傷つけるような剣なんか危なっしくて渡せるわけないだろうが!」

「そこを頼む! いま、拙者は武士になるために腰に差す刀を探しているところなのだ……武士の情け!」

「嫌だ! 絶対に嫌だ!」

「タダとは申さぬ……今、手元にあるのはこの写真集だけ……これと交換ではどうだろうか……」

 それはアイナチャンの写真集『熱いうちに召し上がれ♥』。

 エプロン姿のアイナがエビフライの調理をしている姿が収録されているのだ。

 そして一番の見せ場は、極太エビフライを口に含みながら「もう大きいんだ・か・ら♥」と上目遣いで上気したポーズしているところ。

 しかもまた、口角からわずかに垂れる白いタルタルソースがいい味を出している。

 もう、これを撮った写真家のこだわりが見え隠れする至高の一品だ。

 俺のエビフリャイも食べさせてぇぇぇえぇ♥

 世の男どもは思ったことだろう。

 ちなみにこの写真集、エロい写真は全くないにもかかわらず、なぜか有害図書に指定されたいわくつきの写真集である。

 

 タカトはゴクリと生唾を飲み込んだ。

 一見するだけでそれは丁寧に保存されている極上品。

 ――これは……すごい……

 しかし、タカトのポリシーが許さないのだ。

 ――俺の道具は人を笑顔にするもの! 傷つけるものでは断じてない!

 当然、それを見るタカトは首を振った。

 残念そうな五右衛門は大きなため息をつく。

「そうか……残念だ……実は2冊あったのだが……」

「ぜひ‼ 交換、お願いします♥」

 

 権蔵が空に掲げた残念剣は日の光を激しく散らしていた。

 権蔵は大きなため息をつく。

 一見するだけで、剣の刃先が大きく欠けた粗悪品。

「これは……ひどい……」

 そんな権蔵の横で五右衛門が申し訳なさそうにモジモジしている。

「その……あの……タカト殿が作ってくれた残念剣……ある男の手錠の鎖を切ったら刃こぼれしてしまって……」

 どうやらスカート一枚だけを切り落とすことを目的とした剣には、手錠の鎖は固すぎたようであった。

「タカトの奴……こんな中途半端な仕事をしよってからに……」

「何とかならんであろうか……」

「仕方ない、ワシが作り直してやるわい」

「それで構わぬ! かたじけない! だが、今手持ちがコレしかなくて……」

 五右衛門はすまなそうに懐から一枚の福引券を取り出した。

「それでやってやるが……そもそも元の融合が悪いから、そんなによくはならんぞ! きっと後悔するぞ」

 ここに残念剣あらため。慚悔剣が誕生したのだった。

 

 そこまでして権蔵が手に入れてきた福引券。

 きっとものすごいものが当たるのだろう。

 ビン子は期待に胸を膨らませてタカトにきいた。

「で、1等の景品は何?」

「さぁ?」

「えっ……知らないの」

 足を止め固まるビン子。

 なら、どうしてタカトはこんなにも嬉しそうにしているのだろうか。全くもって分からない。

 

「1等なんて知らねぇよ。しかし、今回の景品はすごいぞ。なんといっても4等は、アイナちゃんの写真集10冊と極め匠印の頑固おやじシリーズの工具……のネジ1点セット!」

 ちなみにこのアイナちゃんの写真集10冊は全ておなじ写真集である。

 そう、アイナちゃんの写真集でありながら全く売れなかったという、ある意味伝説的な写真集『チンころと酢豆腐すどうふ』!

 アイナちゃんが全身ワンワンの着ぐるみを着て、読者へ酢豆腐をアーン♥と食べさせてくれるようなポーズが延々と収録されているのだ。

 しかし、だぼだぼの着ぐるみのおかげで美しいボディラインも、豊満なバストも見えやしない。

 まぁ、確かにアイナちゃんがワンワンの着ぐるみを着ていれば可愛いことは間違いない。

 だが、この写真を撮った写真家……何をとちくるったのか知らないが、なぜかアイナちゃんの顔もワンワンの着ぐるみで覆ってしまったのだ。

 そのためもう、このワンワンが本当にアイナちゃんかどうかも分かりゃしない。

 ただ、単に写真集のタイトルの片隅にアイナちゃんの名前が入っているだけで……後は、ほぼワンワン!

 ワンワン最高ぉぉぉぉ!

 って、お前はNHKの回し者か!

 ちなみにこのNHKは某放送局とは全く関係ございません! 

 そう、これは健全な少年少女の育成を志す、N(ノー)H(エッチ)K(カツドん)!

「欲しがりません! カツまでは! Hエッチの後にIはない! Hエッチの前にIが有るのだ! アルファベット表記を変えよう! 少年少女のためにアルファベットの並びを変えよう! 打倒! エビフライ! 怨敵! エビフリャィィィ!」

 

 さすがにこれにはアイナちゃんのファンもブチ切れた!

 そのため、販売した出版社には返品の山ができていたのだ。

 そんな写真集も在庫整理とばかりに商店街のくじ引きの景品に並べられたのである。

 そのため、4等の当たり本数はなぜか一番多くて1万本!

 これなら絶対に当たるはず!

 って、外れじゃん! これ……

 というか……ワンワンの写真集として売ればいいんじゃね?

 

 興奮を抑えきれないタカトは福引券を強く握りしめガッツポーズをとった。その握りこぶしは、武者震いのように揺れている。タカトの決戦に望む強い決意が、その目に輝いていた。

 

「なんだ、そういうことね」

 腑に落ちたビン子は、笑いながら駆け足でタカトを追いかけた。

 

 第2話 激闘?福引会場?(1) 伝説的写真集!『狆ころと酢豆腐』  より