令和5年11月29日の昼飯

 

本日、食したカップラーメンはこちら!

 

東洋水産
マルちゃん
赤いきつねうどん」

 

だぁぁぁぁぁぁ!

 

早速! いただきます!

 

しかし……なんとか、できないもんなんですかね……

えっ? 何がって?

 

カップラーメンのラインナップですよ。

ラーメンにうどん、そば

スープがなければ焼きそば、焼うどんになって。

少し変わりモノになれば、冷やしうどんや冷麺、ナポリタン。

だいたい、メニューが決まっているんですよね。

 

あとは、その中で味を変え、具材を変えてマイナーチェンジを繰り返すだけ。

そのためか、なにやらキワモノのカップ麺が増えているような気がしますwww

 

う~ん

なにか、こう……既成概念をぶち破るような商品開発はできないもんなんですかね。

 

一つ提案なんですが……こういうのはどうでしょう。

 

カップ麺の賞味期限ってどれぐらいか知っています?

約1年です。

長いと思うでしょう。

でも、備蓄商品として考えると1年って結構短いんですよ。

毎年毎年、備蓄品を入れ替えないといけない……

コストと手間がかかります。

 

ならば、この賞味期限5年に延ばす工夫をしてみてはどうでしょう?

5年あれば、5年に一度入れ替えをすればいいので、コストと手間はかなり減ります。

ここまで伸びれば、防災備蓄食料としての重要度が高くなるのでは?

 

というか、俺のストックしているカップ麺のほとんどが賞味期限切れてるのよ……

マジで、何とかして!

 
ということで、今日は「備蓄食料」つながりのお話を
 

kakuyomu.jp

 

 それを見るイサクは困った様子で頭をかく。

「お嬢、そうは言いますが……『通してください』って言って素直に第一の騎士の門を通してもらえると思いますか?」

 ギロリ!

 真音子の鋭い目がイサクを睨みあげる。

「……そこを考えるのがお前の役目やろが! ボケェ! 金玉潰すぞ! コラ!」

 ひっ!

 反射的に金玉を押さえて全力で拒否るイサク。

「無理ですって! 第一の守備兵でもない限り通れないっすよ!」

 

 ピコン!

 しかし、それを聞いた真音子は何か思いついたようである。

「イサクぅ~♪ お前、たまにはいい事いうやないけ!」

 そう言う真音子の顔は、先ほどまでの大泣きとは打って変わってニコニコと満面の笑みになっていた。

 それをみるイサクの顔が引きつる。

 ――また、お嬢が、いらぬ事を思いつきよった……

 って、紙袋かぶっているから、引きつったかどうかは分からないんですけどね!

 

 第一の宿舎の地下倉庫でゴソゴソと何やら二つの影が動いていた。

 薄暗い地下倉庫の中には守備兵たちの装備や武具、備蓄食料などが所狭しと棚に並べられて置かれていたのである。

 しかもドアすらもない開け放たれたその小さな部屋の中から少女の声がしてきたのだ。

「なかなか……ありませんね……」

 蝶の仮面をつけた少女が倉庫の棚に置かれている鎧を一つ一つ手にしながらそのサイズを確認していたのだ。

 ――これはLサイズ、こっちはLLサイズ、3L……4L、惜しい! もう一声!

 どうやらこの少女、真音子の様である。

 この地下倉庫に置かれている守備兵の鎧を着ることによって、しれっと門外のフィールドに出ようという魂胆なのだ。

 その鎧を盗みに第一の宿舎内に忍び込んだのであるが、やはり姿を見られるのはマズい。

 というこで、蝶の仮面をつけて変装しているというわけなのだ。

 だが、当の真音子のサイズの鎧は簡単に見つかったのだが、体の大きなイサクのサイズが無いのである。

 途方に暮れる真音子はイサクに提案した。

「イサク……4Lサイズならあるのですが、もう少し体を小さくできませんか?」

「お嬢……俺、魔物じゃないですから、さすがに体のサイズは自由に小さくできないですよ……」

「そのお腹の辺りとか、ちょっと小刀でそぎ落とせばば何とかなるのではありませんか?」

「いや……無理ですって……」

 

 そんな時である。

 地下倉庫に対面する地下牢の中で何かが動いたのだ。

 ⁉

 真音子とイサクはその気配に驚き、パッと身構えた。

 いつしか小刀が握られていた真音子の顔も青ざめていた。

 ――なに奴……?

 守備兵たちがたむろする宿舎内の地下倉庫にさえ簡単に忍び込むことができた真音子である。

 真音子にとって敵の気配を感じ取ることなど造作もなかった。

 だが、そんな真音子が今の今までその気配に気づかなかったのである。

 小刀を握る手に一筋の汗が流れていくのが分かった。

 

「あの……すみません……弁護士を呼んでもらえませんか……」

 牢屋の中の黒い影は、静かに檻に近づくと真音子に心細そうな声をかけた。

 しかし、いきなり弁護士とは……怪しい……怪しすぎる……

 しかも、その影は全身をプロテクターで包み込み頭をフルフェイスの仮面で覆っているのである。

 どう見ても怪しいやろ!

 だいたい牢屋に入れられているということは、かなりの危険人物に違いないのだ。

 だが、真音子は警戒しながらも少しずつ牢へと近づいた。

「お前は……誰だ……」

「えっ? 私ですか……もしかして、ご存知ない?」

「あぁ……知らんな……」

「こう見えても、私、結構人気者だと思っていたんですが……」

「だから、ダレなのだ! お前は!」

 そういう真音子の問いかけにちょっと気を良くしたのか、フルフェイスの仮面は牢屋の真ん中まで後ろむきに飛びのくようにジャンプで戻った。

 そして、そこから大きく両手を大きく回しながらシャウトし始めたのだ。

「悪に改造されしこの体! この体をもって悪を打つ! その名も仮面ダレダー2号!」

 トウォォォ!

 と、ジャンプをするがそこは狭い牢の中。

 案の定、ゴツンっと目の前の鋼鉄の檻にぶつかってしまった。

 

「で、あなたは子供たちに超人気の仮面ダレダーというわけなのですか?」

「はい……そうなんです。分かっていただけました?」

 丸いちゃぶ台を挟んでフルフェイスの仮面と蝶の仮面が対峙して正座していた。

 ちなみに、ここは牢屋の中。

 倉庫の中で見つけたちゃぶ台をイサクが運んできたのだ。

 そんな二人に慣れた手つきでお茶を出すイサク。

 裸エプロンが様になっている。

 って、ここは牢屋だからね! しかもアルダインの支配する第一の宿舎内!

 

「その仮面ダレダーが、なぜ牢の中にいるのですか?」

 真音子は茶をすすりながらダレダーに怪訝そうな目を向けた。

「聞いてくださいよ! 冤罪なんですよ! 冤罪!」

 途端、ちゃぶ台をドンと叩くダレダー。その勢いでダレダーの前に置かれたお茶が少しこぼれた。

「冤罪?」

「そうなんです! スカートめくりなんかしてないのに、スカートめくりの犯人にされてしまったんですよ!」

「そうなんですか……」

 真音子は相変わらず興味なさそうに茶をすすっている。

「きっと近くに真犯人がいるんですよ!」

 ギクり!

 その言葉を聞いた瞬間、真音子の持つお茶の水面が激しく動揺した。

 と言うのも、真音子には分かっていたのだ。本当の真犯人が。

 そう、タカトを見つめ続けていた真音子だから分かるのである。

 あの時、真音子の目の前でよだれを垂らしたタカトがエロそうな目をしながらウチワをバンバンと振っていたのだ。

 舞い上がる女子学生のスカートたち。

 どうひいき目に見てもタカトのウチワのせいであることは明白だった。

 

 第109話 金貨をどう使うかは俺の自由だ!(2)  より