令和6年4月10日の昼飯

本日、食したカップラーメンはこちら!

 

東洋水産

マルちゃん

ごつ盛り

「ワンタン醤油ラーメン」

麺90g大盛(当社比)

 

だぁぁぁぁぁぁ!

早速! いただきます!
 
さてさて、子供の通う小学校に行くと発達障害を持っている子供たちが勉強するクラスがあります。
義務教育ですから市立などの公立学校のほとんどには、こういったクラスがあることなのでしょう。
まぁ、おそらく、当然に普通クラスでも発達障害の軽い子が混じっているのでしょうけども。
 
というのも、ふと思い出したんです。
長男が友達と遊んでいると、その母親からすまなそうに声を掛けられたことを。
「すみません……ウチの子、発達障害なんです。もし、それでもよければ、これからも遊んでやっていただけませんか」
それをいきなり言われた私はキョトン。
「当事者同士が楽しく遊んでいるのに、発達障害って問題になるんですかwww」
というと、その母親は何も返してきませんでした。
そう、公立学校の子供たちって、ある程度の障害のある子供たちと小さいときから接しているから抵抗がないんです。
 
それに対して、進学校の生徒たち……
私も小さいとき進学校に通ってましたが、学校中を見回しても障害を持っている人なんて一人もいません。
全く障害者の方と接点のないまま大人になったらどうなるんでしょうね。
自分たちとは違う世界に住む人たち……
おそらく障害者の方に対していいイメージを持たない人が多いんじゃないでしょうか。
 
令和6年4月1日から事業者による障害のある人への合理的配慮の提供が義務化されました。
法律で義務にするのは別にいいのですが、もっと根本的なところから教育し直すべきなのではないでしょうか?
人として、友達として、そばにいる……
おそらくそれは誰かに言われたからするものではないような気がします。
 
ということで、ガラにもなく真面目なことを書いてしまったので、一気にココから崩れちゃいましょうwwww
ハイ! それでは今日は「ガラ」つながりのお話を!
 
 

 ――さぁ! やって来ましたこの瞬間!

 否が応でもタカトのテンションは上がりまくる。

 それはさも、初めて個室風呂に案内されるている童貞男子のように、心臓の鼓動がドキンドキンと高鳴っていたのだ。

 ――落ち着け……券は一枚しかないんだぞ……

 そう、ガラポンを回せるのは泣いても笑っても一回ポッキリ!

 個室風呂の格安サービス券も初回のみの一回限りなのだ!

 

 だが、心配することはない。

 この日、この瞬間のためにタカトは何回もイメージトレーニングを行ってきたのだ!

 まずは、会話を交わした後に軽くボディタッチ!

 あっ! これは、もう済ましたか!

 本来ならば、ここで開運成就のために身を清めたいところであるが、残念ながらココにはシャワーはない……

 仕方ない、この工程はすっ飛ばそう!

 というか、もう、タカトの股間では開血解放された『パちんこ玉シャブロー』が再起動を終え、勢いよくそそり立っていたのだ!

 ――準備は万端! ばっち来い!

 

 だがタカトの想いとは裏腹に……『パちんこ玉シャブロー』の先端は、先ほどから何やら白い精翅せいしの液体を垂れ落としながら力なく上下しているのだ。

 立っている……確かに、勃っているのだが……

 それはまるで不眠不休のデスマーチの末、ついに襲い来る眠気に負けてしまい、勃ちながら舟をこぐ異世界転生前の従業員のようでもあった。

 コイツ……勃っているのが……おそらくやっと……

 そんな○チンコは、必死にガラポンの穴に狙いを定めるも……フニャフニャになっているせいなのか、なかなか照準が合わない。

 ああ……この感じ……なにやらフラッシュバックしてしまいそう。

 どうも先ほどから、作者の脳内では個室風呂でお会いしたセイラ嬢の声が聞こえてくるのだ。

「ソコじゃないわよ……もうちょっと下……もう、じれったいわね……って! そこはお尻!」

 今やもう『パちんこ玉シャブロー』の照準は、ズボンで手を拭いているメルアのケツの高さにまで傾き落ちていたのだった。

 

 その様子に慌てるタカト。

 ――間に合うのか?

 だが、こんな時こそ天才タカトの思考がフル回転!

 ――姿勢制御……冷却シフト……全回路接続……耐熱フィルム……

 それは大気圏に突入するガンダムパイロットをも凌駕する!

 ――す……すごい……装甲板の温度が下がった!

 あれほど熱を帯びていた『パちんこ玉シャブロー』の熱が嘘のように引いていた。

 

 って、熱が冷めたらいかんやろ!

 と言うまにも、またもや、高度、いや硬度がみるみると落ちていくwww

 そら! 言わんこっちゃない!

 

 ミライ嬢:「硬度32、30、29、26、25、24、20、17、16、14、12、11」

 変態作者:「持つのか? これで?」

 セイラ嬢:「お客さん~www 応答してくださ~いwww お客さん~www」

 変態作者:ぶちっ!(怒)

 もう! コイツ! この態度! 絶対に許さない!

 泣こうが喚こうが回しまくってやる!

 徹底的にヒーヒー言わしたるからな! 覚悟しろ!

 

 気合一発! タカトはハンドルをおもいっきりぶん回した。

 ヒーヒーと甲高い音を立てながらガラポンが一回りする。

 だがしかし……玉が出てこない。

「なんだとぉぉぉぉ! コイツは玉なし! 種なし‼ 洋ナシかァァァァ!」

 

「お客さん……もう少し……優しくしてくださいね……」

 セイラ嬢、いや、ガラポンの受付係のメルア嬢がやさしく微笑む。

 だが、その口角は「きもい!」という一言をぐっと飲み込んでいるのであろうか、先ほどよりも激しく震えていた。

 

 だが、タカトはメルアのそんな営業トークに気をよくしていた。

 ――もしかして、これは俺に気があるのでは……

 というのも、今までの人生において女性から「優しくしてくださいね……」などという言葉をかけられたことが無かったのだ。

 優しくしてくださいね……それはベッドの上で恥ずかし気にシーツを鼻まで引っ張り上げた女の子が上目遣いで何かを懇願するようなキーワード……

 エロ漫画の世界だけだと思っていた。

 そう……現実の世界のベッドの上ではビン子がよだれを垂らしながら寝ているのである。

 色気もくそもあったものではない。

 しかも、そんなビン子からかけられる言葉といえば「エロタカト」や「バカじゃないの」ばかりである。

 これで欲情しろと言う方が無理! というか、ビン子だぞwww

 そんな気をよくしたタカトの股間では、なぜか『パちんこ玉シャブロー』が二本そそり勃っていたwww『パちんこ玉シャブロー』再々起動!

 ――優しくしちゃうよ! 僕チンは!

 てゆうか、なぜ二本?

 もう一本はなんなのよwww

 もしかして、『パちんこ玉シャブロー』は二本あったとか?

 いや……タカトが作ったのは一つだけだったと思うのですが……

 ま……まぁ……思わずよからぬ妄想を抱いてしまうのは、性に目覚めた少年の特権である。

 

 照れるタカトは、「はい」という返事をすると、今度はゆっくりと、そして、優しくハンドルを回した。

 

 ガラポンの穴から小さき玉の頭が覗いたかと思うと、スルリと受け皿へと落ちていく。

 

 瞬間、『パちんこ玉シャブロー』が火を噴いた!

 しかも、二本同時にである!

 どぴゅ! ドピュ!

 ちなみに言っておくが、これは精子ではなくて精翅せいしである!

 この精翅せいしの香りをまとった液体は、あくまでも、ガラポンの玉の表面を特殊な異性体でコーティングするためのものなのだぁぁぁぁぁあ!

 そこ! くれぐれも間違えないようにwwww

 

 カランカラン。

 高らかに鈴の音が鳴り渡る。

「大当たりぃ♪ 3等出ちゃいましたぁ~ニャん♥」

 ネコ耳メルアが嬉しそうに大きな声をあげていた。

 

「なんだとぉぉぉぉお!」

 そんなメルアの発声にタカトが驚きの声をあげる。

 と言うのも、タカトが狙っているのは4等であって、3等ではないのだ!

 なぜに3等?

 どうして3等?

 

「4等の赤玉の間違いじゃないのか!」

 納得がいかないタカトはメルアに食って掛かる。

 だが、メルアは「何いってんのバカじゃないの?」と言わんばかりにキョトンとしながら、受け皿の上に転がる玉を指さした。

「ピンク玉だから3等ですよ。ホラ!」

 

 タカトはピンク玉を凝視した。

 念のために言っておくが、メルアの胸についている二つのピンク玉ではなく、皿の上のピンク玉をである。

 もはやタカトには、そんなエロい事を考えている余裕すら無かったのだwww

 混乱する頭を整理するタカト。

 ――落ち着け俺……何がおこったのか考えるんだ……

 

 確かにあの瞬間、玉シャブローはちゃんと起動したはずである。

 そして今、タカトの股間からガラポンの玉に向かって光を放ち続けているのだ。

 ならば……

 ならば……ガラポンの玉はシャ色、すなわち赤色になっていないといけないはずなのである。

 もしかして、玉シャブローの液がちゃんと玉に当たっていなかったのか?

 いや、照準はオート!

 それは空飛ぶ魔物の早い動きであっても確実に撃ち落とせる自信があった。

 再々起動した玉シャブローが狙いを外すとは到底思えない。

 大体その証拠に、ガラポンから出て来た玉にはドロッとした液体がかかっているじゃないか。

 

 ………………

 

 …………

 

 ……

 

 なぜに……ドロっ?

 

 「ブロー」はどうした? ブローは⁉

 

 

 そう、玉シャブローは液体を発射した瞬間、それを乾かすために風を吹き出すはずなのだ。

 もしかして、風が出なかったとか?

 いや、そんなことはない……

 目の前の女性係員が一瞬、風になびいた髪を細い指先で色っぽく直したのをちゃんと見届けた。

 と言うことは、間違いなくブローは出ていたということなのだ!

 

 ならば……なぜ、乾いていないんだ⁉

 

 噴き出す風の量は、撃ち出される玉シャブローの液体量を正確に計算して制御している。

 本来の液体量であれば、必ず乾くはずなのだ……

 だが、どう見ても乾いていない……

 

 こ……これは!

 もしかして、玉にかかった液体量が多かったということなのか!

 

 そうか! 分かった!

 

 2倍の液体量に対して、1倍分の風量しか出さなかったために、玉の表面がしっかりと乾かなかったということなのか!

 そして、二倍に薄められた液体によって、本来、玉にコーティングされるべき異性体の量が半分になってしまったんだ……

 それによって、本来、シャ色、すなわち赤色になるはずが、ピンク色になってしまったという訳か……

 

 な~んだ! 納得! 納得! 俺! 天才~♪

 

「ハイ。ジャンボポール・ゴルチン13サーティーさん特製! オリジナルタンクトップ!」

 タカトの目の前で広がる綿の白いタンクトップ。

 ――なんでタンクトップ……

 固まるタカトからは、もう言葉が出ない。

 

 だが、タカトは知らなかったのである。

 なぜジャンボポール・ゴルチン13サーティーさんのタンクトップが3等の商品なのかということを!

 ゴルチン13サーティーさんは、ファンション界の巨匠!

 その針さばきは、生き馬ではなくて生き巨人の目をも縫うという!

 幼き頃の真音子などは、金蔵の家に逗留していたゴルチン13サーティーさんに弟子入りしてしまったぐらいなのだ。

 そんな真音子も、今や超一流の糸使いになっていた。

 

「ふう……やっと終わった……」

 これはこの部分を長々と書いた作者の気持ではなくて、ガラポン会場から離れていくタカトを見送ったメルアの言葉である。

 そんなメルアの目の前の受け皿では、先ほどまでピンク色だったはずの玉が転がっていた。

 

「あれ……確か……ピンクだったわよね……これ……」

 不思議そうにメルアはその玉をつまみ上げた。

「本当にあの変態少年は何を出していったんだろうねwww」

 日ごろなじみのある青臭い匂いドロッとした液体が、玉の表面をつたってメルアの細い指へと流れ落ちていく。

 そんなニオイを発しているのにもかかわらず、メルアはチュッと玉の表面にキスをすると、ドロドロの玉の表面を舌で丹念に舐め始めた。

 チロチロと舌が行き来していくたびに、メルアの顔がドンドンと赤らんでいく。

 その恍惚とした表情……

 エロいです! メルアさん!

 

 そう、タカトがドピュッと出したのは白玉!

 やはり! 白玉だったのである!

 

 アイナちゃんの写真集を手に入れることができなかったタカトは精魂尽きてガックリとイチモツ、いや肩を落として立ち去った。

 当然にタカトがいなくなったことによってピンク色だった玉は光を受けなくなり、本来の白玉に戻っていたというわけである。

 そして、このタカトがガチャポンから出した白玉こそ、一等の『6名同室! 医療の国ボインのお宿 ビジョビジョ大宴会!ツアー』のペアチケットの証だったのだ。

 

 ――これでヨークと一緒に医療の国に行けるじゃないか!

 上気したメルアの瞳はだらりと緩み、嬉々としながら何やらエロい妄想している様子であった。

 ――大きなベッドの上でヨークに優しく朝まで抱かれるの……アタイって、もう~キャっ♡ 

 

 と言うことは……タカトは1等が当たっていたのか……

 えっ? 普通、一等は金玉だろって?

 誰がそんなことを決めたんだヨ!

 このガラポンでは一等は白玉なの! 文句ある?

 

 一通り舐め終わった、いや、妄想が終わったのだろう。メルアのピンクの下唇が白い糸を引きながら玉から離れていく。

「悪いけど坊や! この白玉は迷惑料としてアタイが貰っておくヨ!」

 って、まあタカトにとっては4等以外は全部ハズレですから、メルアがくすねても問題ないんですけどねwww

 

 第10話 激闘?福引会場?(7) これこそ! ガラポンいかさま道具!パちんこ玉赭ブロー より

令和6年4月9日の昼飯

本日、食したカップラーメンはこちら!

 

徳島製粉
「金ちゃん ヌードル」

 

だぁぁぁぁぁぁ!

早速! いただきます!
 
昨日は一番下の娘の入学式のため仕事もブログもお休みwww
今年は、桜の開花が遅れたおかげで、珍しくサクラ舞う入学式となりました。
そよ風に吹かれ雪のように舞う花びらの中を元気よく歩いていく娘の姿を見ると、大きくなったものだと感動します。
 
しかし、入学式のたびに思うのですが……
先生たちの質ってマチマチですよね。
段取り良く動く先生。
言われるまでボーっとしている先生。
言われても頓珍漢な行動をしている先生。
これが小学生の子供なら可愛げがあるのですが……もう、あなたたちは立派な大人……
確かに、普通の会社でも似たような人たちは多くいますよ。
いわんや、偉そうに言っている私も似たような感じですwww
でも、学校の先生方って、大学を卒業してから社会を経験することなく学校に配属されているわけです。
その世界は、配属早々から自分の周りには弱い子供たちしかいないお山の大将。
上には責任を取りたくないジジイやババアがいるだけです。
怒られることもなく……って、モンペから文句を散々言われるかwwwwでも、そんなの社会じゃ普通ですwwwまぁ、文句を言われても責任者たる校長は逃げ腰だしねwwwwそう考えると、先生方も大変といえば大変かwwww
でも、社会経験がないということは、ちょっとしたところの気遣いの差として出てくるわけです。
先にも書いたように、目の前に保護者たちが大勢いる場で、二度手間、三度手間、いや四度手間、「お前!ちょっとは頭使えよ!」というよう仕事をしていたら、「コイツ……アカンやろ……」と心配になってくるわけです。
まぁ、そんな先生でも自分の子供の担任にならなければ全然ノープロブレムなわけですが。
 
ということで、今日は「ノープロブレム」つながりのお話を
 

kakuyomu.jp

 

 だが、そんなことにお構いなしのビン子は腰に手をやり怒り心頭のご様子www

 ペチャパイの胸を張りながら少女に詰め寄ると、偉そうに指をさし説教を始めたのである。

「いいですか! 年長者の人には丁寧な言葉を使いましょう!」

 しかし、その言葉を聞く少女は鼻で笑う。

「ふん! 神民学校初等部の私よりも胸が小さいアナタを年長者だとは思いたくはないわ!」

 ――うっ! 確かに……この子より、私の方が、2ミリほど小さいわ……

 人間メジャーの異名を持つビン子の眼が、少女と自分の胸のサイズを測り取る。

 だが、所詮は2ミリ。目くそはなくその戦いであるwww

 ということで、このペチャパイ少女、名をミーニャという。

 うん? ミーニャ……どこかで聞いたことがあるような……

 そういえば、『仮面ダレダー』シーズン4の悪のロリコン首領が確かそんな名前だったような気がする。

 という事は、10年後、この少女はドラマ女優になっているわけなのか。

 今のうちにサインを貰って置いたらお宝になるかもしれないwww

 だがまてよ……今8歳ぐらいというとこは……現時点から逆算すると、タカトがいた時代のミーニャは18歳以上となる。

 それがロリコンアイドルってwwww

 まぁ、確かに18歳であったとしても、その見た目は今と同じく8歳に見えなくもない。

 要は、今のサイズのまま成長していないのである。

 だが、10年後のミーニャは見た目は今と同じように8歳ぐらいの少女に見えたとしても、中身は立派な大人!

 エッチな水着を着ようが、キスをしようが、卑猥な言葉を発しようようが、大人のおもちゃを振り回そうが自由なのである!

 そう! 大人だったら自己責任! 何をやっても構わないのである!

 だから、ミーニャがエッチなことをしたとしても、それは大人だからノープロブレムなのだ!

 

 だが、残念ながら……現時点におけるミーニャは8歳……子供なのである。

 だから、エッチなことをさせるわけにはいかないのだ……

 そんな、子供のミーニャは健全に融合加工の職人を目指していたのである。

 だが、その性格は既に悪の首領そのもののようであった。

 というのも、ミーニャがビン子を指さしながら嫌味そうに笑うのだ。

「あ! 分かったわ! あなた! 年を取りすぎてオッパイがしおれてたのね! おばあちゃんゴメンなさいね! 気がつかずに! でも、ババアは融合加工のコンテストなんかに出てないで幽霊加工でもしながら家に引き籠ってやがれ!クソババア!」

 ガーーーーん!

 貧乳というだけで、ここまで言われるとは……

 胸が小さいというだけで、ここまで人格を否定されるとは……

 ビン子の心が打ちのめされた。

 

 そんなビン子は、立ち上がったばかりのタカトの胸に飛び込んだのだ。

 そして、鼻水と涙で崩壊した顔面をタカトの胸へとこすりつけるのである。

「えーん! タカト! 私、お婆ちゃんじゃないよね!」

 タカトのティシャツの胸の部分が、なにやら染みこむ液体でドンドンと冷たくなっていくのだが……

 ギュッと押し付けられたビン子の肌の温もりが、ティシャツ越しに伝わってくるのだ。しかも、先ほどからタカトの鼻先に近づいたビン子の髪からいい匂いがするのである。

 ……なんだか股間の奥がキュンと熱くなってくるような。

 ――もう少しだけ、このままでもいいような♥

 そう思うと、タカトは、そっと……ビン子の背に手に回すのだ。

 ――このままギュッと抱きしめるのもありだよね♥ だって、俺の垂直杖がモッコリってあがったんだから♥

 

 だが!

 しかし! そんな時に決まって邪魔part Ⅱが入るモノなのであるwwww

 

「あと! 5分しかないんだから! 早くしなさいよ!」

 と、タカトの股間に衝撃が走った。

 そう、垂直杖となったタカトの下腹部にミーニャが何かコップのようなものを力強くあてがったのである。

 ウィーン! ウィーン! ウィーン!

 コップの中から発せられる微細な振動と共にタカトの垂直杖が適度な強度でこすり上げられていく。

 ――ヤバい! 白いお汁が! 出ちゃう! 出ちゃう!

 うっ♡

 それはミーニャが作った融合加工の道具。

 その名も「牛乳ポイポイ!part Ⅱ」である。

 コップの中に詰め込まれた糸こんにゃくが解血開放をするとウネウネと動き出すの代物なのだ。

 そして、これによりコップの中に注がれた牛乳を糸こんにゃくが吸収するのである。

 えっ? 吸収するのは牛乳だけなの? 確かに牛乳以外のモノでも液体状のものなら多少粘っこくても吸収することはできる。

 できるのだが、牛乳嫌いのミーニャは、毎朝、食卓に出されるミルクをなんとか片づけないといけなかったのである。

 そのため、試行錯誤して、この「牛乳ポイポイ!part Ⅱ」を作り上げたのだ。

 なに? 牛乳を吸収するだけなら糸こんにゃくは動く必要がないのではないのかだって?

 もう♡細かいなぁ♡

 動いた方が吸収しやすいでしょうがwww

 しかも、糸こんにゃくが人肌にあったまっていたら、尚よろし!

 って、ミルクはミルクでも、それは違うミルクやないかい!

 そんな事はございません!

 なぜならミーニャは8歳なのよwww

 子供にエッチなことを教えないでくださいなwww

 ちなみに「牛乳ポイポイ!part Ⅰ」は、コップの中にティッシュを何枚か詰めただけ。

 そのため、吸収剤が少なすぎたせいでコップを傾けると中に閉じ込めていたはずの牛乳がこぼれ出してしまったのである。

 やはり吸収剤の表面積は大切よねwwww

 と、コップの中に溜まったミルクの青臭いニオイを嗅ぎながら、少々、嫌そうな表情を浮かべるミーニャであった。

 ちなみに、これはタカトのポケットの中に入っていた賞味期限の切れた牛乳パックからこぼれ出した腐った牛乳である!

 けっして、エッチなお汁ではないので勘違いしないようにwww

 というか、日ごろから牛乳を飲んでないからペチャパイなんと違いますか! あなた!(byビン子 心の中の激しいツッコみ! えっ! 私? 私は毎日飲んでるわよ! タカトの分までキッチリと!)

 

 いまや股間から腐った牛乳を垂れ落とすタカト。

 さすがに周りにいるモブたちは一斉に鼻をつまんだ。

「「「臭ぇぇぇぇえ!」」」

 だが、この時、皆、忘れていたのだ。

 締め切り終了まで、残り時間……3分であることを。

 

 係員のオッサンが受付終了を記した三角ボードを持ち上げた。

 コレは! もしかして! フライング?

 ――だって、臭いんだもん!

 そう、目の前の少年が腐った牛乳をまき散らしたものだから息をするだけでゲロを吐きそうになるのだ。

 ――なら! もう、いいじゃん!2分ぐらい!

 さっさと受付終了して、この場を離れたい!

 目に涙を浮かべていたオッサンは、そう訴えているようにも思えた。

 

 だが! タカトはそんなオッサンの手を押さえるのだ。

「待て! マテ‼ 待ちやがれぇぇぇぇ!」

 そう、まだ時間は1分残っているのだ。

 

 しかし、オッサンも負けてはいない!

 タカトに押さえられた腕を必死に動かし、三角ボードを机の前に置こうと頑張っているのだ。

 ――というか! 俺に腐った牛乳を近づけるな! このボケガキ!

 いや! もしかして! これが悪の大王のやり方なのか?

 毒ガスによる世界征服!

 いや、産業廃棄物による環境汚染!

 いまや、あれほど青く美しかった地上の大地は人の手という悪によってけがされてしまったのだ!

 お! 恐るべし! 悪の大王! A.F.O(オール フォー ワン)!

 いや……ただのアホだろ! こいつ!

 

 5!

 

 4!

 

 3!

 

 2!

 

 1!

 

「終了ぉぉぉぉぉぉぉおぉ!」

 その声とともに、オッサンが三角ボードをドンと机の上に叩きつけた!

 

 だがしかし! その三角ボードの下に一枚の紙が挟まっていたのである。

 それは一之祐が書いた推薦状。

 三角ボードが机に叩きつけられるその刹那! タカトは反射的にその推薦状を机の上に滑り込ませたのである。

 

 ――オ!

 ――ナニーーーーぃ

 それを見るオッサンの顔が悔しそうに歪んでいた。

 というのも、この書類が単に参加登録の受付書類であれば記載内容の不備を指摘して追い返し、さっさと受付を締め切ってしまうこともできるのであるが……騎士の書いた推薦状となれば話は別だ。

 騎士とは、この国で王に次いで身分の高い者。

 そんな者が、目の前の腐った牛乳をズボンから垂らしているクソガキを参加させろと言っているのである。

 そんな命令を一般国民の身分であるオッサンが無視できようか……いやできるわけはない。

 しかも! しかもである!

 推薦状が三角ボードの下にあるということは、ギリギリ時間内にそれが提出されたということを現しているのだ。

 こうなると時間経過を理由として受け取りを拒絶することも能わないのである……

 ――くそっ!

 それを理解した受付のオッサンは、渋々タカトの参加登録の書類にドスンと力強く一つのハンコを押したのだった。

 

『受付番号 072番』

 

 そう! この瞬間! タカトは初めての道具コンテストへの道を歩み始めたのである。

「やったぁあぁぁぁ!」

「よかったわね! タカトwww」

 書類に押された印をみて抱き合うタカトとビン子!

 まるで、長年の夢がかなったかのように喜びあっていた。

 

「いやぁぁぁぁぁぁ!」

 だが、一方……タカトの背後に並んでいたミーニャをはじめ多数のモブ達は、当然ながら受付時間終了ということで、この瞬間! 道具コンテストへの参加の道を閉ざされたのである。

 その想いは言わずもがな……

 ――絶対に許すまじ! この早漏野郎!

 あまりの怒りの大きさにミーニャなどは自分が作った「牛乳ポイポイ!part Ⅱ」を握りつぶしていたのである。

 バキ! バキ! バキ!

 その手に「牛乳ポイポイ!part Ⅱ」からこぼれ出したミルクが一つの白い筋となって垂れていく

 そんなミルクをミーニャは憎悪の炎が浮かぶ目でタカトを睨みつけながら静かに舐めとるのである。

 ――見てろヨ! 必ず!早漏野郎も道具コンテストに出られないようにしてやるからな!

 って……そのミルク……腐っていたんじゃ……ま……まぁいいかぁwwww

 

 第615話  牛乳ポイポイ!part Ⅱ より

令和6年4月5日の昼飯

本日、食したカップラーメンはこちら!

 

東洋水産
マルちゃん
「ごつ盛り 塩焼そば」
麺130g大盛
バジル入り特製スパイス入り

 

だぁぁぁぁぁぁ!

早速! いただきます!
 
新年度が始まってもう幾日……
やる気がしねぇ~
全くしねぇ~
というか、そもそも年度替わりの前からやる気はしなかったのだが……
4月になると、さらにやる気がなくなった。
 
というのも、いろいろなところにフレッシュマンという新しい風が吹いているのだ。
もうね……こちとら万年よどみ切った空気なわけですよ。
そんなところに、なんでも頑張ります!という気合が緊張とともにバンバンと伝わってきます。
うっとおしい!
いや、
初々しいです! キラキラとまぶしいです!
そう、私にもこんな時期がありましたwwww
 
でも、この真っ白な心も、オジサンたちのよどみ切った雰囲気で、そのうち黒く手抜きを覚えるわけですwww
というか、〆るところは〆て、手を抜くところは手を抜く。
これを覚えておかないと、ハッキリ言って過労死しますよwww
だって、人間、四六時中、緊張と集中はできない生き物なのだから。
 
フレッシュマンの諸君!
オジサンは全く仕事は教えられないけれど、手を抜く方法ならいくらでも教えられますので、いつでも聞きに来てくださいねwww
ただし、あくまでも将来の人生設計については自己責任でヨロピクwwww
 
ということで、今日は「手抜き」つながりのお話を。
 

kakuyomu.jp

 

 青い空!

 緑の大地!

 涼やかな風が草原の草花を優しくなでていく。

 なんか青臭い臭いもしないでもないが。

 だがもう、逆にこれだけ爽やかだと……ちょっとした木陰に広げた敷物の上で彼女が恥ずかしそうに細長いお芋パンやオイルパンでもほおばっている姿を妄想してしまいそうである。

 「いやぁ~ん♡ この細長いオイルパン、ヌルヌルしてる! きゃぁ! 中から白い生クリームが飛び出してきたわ♡ なんか青臭いけど……おいしぃ~♡」

 だって、時はおやつ時。

 そして、ここは第六の門外フィールド!

 えっ? この彼女が誰だって?

 妄想ですよ妄想! ただのモテない中年コンニャク男の妄想!

 そう、それはただのラブドール! 

 って、おいおい……ギリー隊長……こんなところにラブドールを不法投棄してたのかよ……

 あれ……たしかラブドールは、彼女じゃなくて彼だったのでは?

 だがギリー隊長……おそらくラブドールを袖にするという慙愧の念に堪えられれなかったのであろう。

 その放棄したラブドールの前には、お供え物のようにお芋パンとオイルパンが置かれていたのだ。

 しかし、すでに数日ほど経過しているのか、パンの表面には青カビがびっしりと生えてヌルヌルとしていた。

 しかも、オイルパンの中から腐った生クリームがこぼれだしている始末……

 

 

 そんな緑の草原の海にポツンと四角い建物が建っている。

 石をくみ上げられたその建物は遠くから見れば、それは未開封のコンドーム五個入りの箱のように小さい。

 (注意:これは、もしかしたらまだ使うチャンスがあるかもといまだに隠し持っているギリー隊長のコンドームの箱のことである。だって、彼との間柄は何も隠し事がないノースキンの関係。しかも体を念入りに洗う仲なのだ。いや、だったのだ……ヨシオぉぉぉぉ! ごめんよぉぉぉぉ! これでお別れだぁ! だから……だから……最後にもう一度♡ ヨシオぉぉぉぉ! って、ヨシオって誰やねん! まさかラブドールの事か⁉)

 だが、その箱に近づいてみると四階建てぐらいの高さの城壁で囲まれた構築物であった。

 これは第六の駐屯地。

 第一の駐屯地同様に兵器の国の職人が作り上げた至高の一品だ。

 だが、第一のそれと違うのは、なぜか第六のフィールドには駐屯地はが五つも見て取れるのである。

 

 従来、聖人世界の駐屯地というものは門外のフィールドに一つだけ作られているのが普通である。

 というのも、駐屯地は前線に近いといえども、当然ながら聖人世界のフィールド内に作られている。

 すなわち自軍の騎士にとっては不死性やその能力がいかんなく発揮できる場所。

 そして、その神民たちも限界突破などの能力が使えるのである。

 それに対して、魔人騎士たちにとっては敵フィールド。

 不死性を失ったうえにその能力も十分に発揮することができない。

 まさに戦うには不利な場所なのだ。

 こんな条件下で駐屯地を複数作って兵力の分散をかけるより、一か所にまとめた方が効果的にキーストーンを守ることができるのは自明の理である。

 しかも、キーストーンには一定距離内に存在する騎士や神民たちの能力をさらに強化するというおまけまでついているのだからなおさらだ。

 

 だが、第六のフィールド内には複数の偽装駐屯地が作られていた。

 それはまるで、魔人たちの目からキーストーンの場所を特定できないようにするかのようである。

 しかし、こんなに偽装駐屯地を作れば兵力が分散されて守りにくいのではないだろうか?

 確かにそうなのだ。

 だが、仕方ないのである。

 第六のエメラルダは第五世代の魔装騎兵の融合技術に常々疑念を抱いていた。

 そのため、第六駐屯地に配属される魔装騎兵の数は他の門の駐屯地に比べると格段に少なかったのである。

 そんな小戦力では、魔物たちが怒涛の如く大群で押し寄せてくれば数の力であっという間に押し切られてしまう。

 そこで、苦肉の策として敵兵力を分散させたのだ。

 仮に一か所の駐屯地が攻められても挟み撃ち、もしくは他の駐屯地に逃げることができる。

 このように、キーストーンの場所さえ特定されなければ敵からも本腰を入れて攻められにくい。

 もし、こんな状況でキーストーンを奪い取ろうとするならば全駐屯地の同時攻略ぐらいしかありえないのだ。

 だが、その投入する戦力の数は、一魔人騎士が持つ兵力では到底足りない。

 だからこそ、第六のフィールドは奇妙なバランスで維持されていたのである。

 

 城壁で囲まれた駐屯地の四隅には魔物の襲来を警戒する見張り櫓が建っていた。

 そんな櫓が先ほどから激しく警鐘を鳴らしている。

 

 カン! カン! カン!

 

 城壁の内側、すなわち駐屯地内では新兵たちがざわめきたっていた。

 戦闘経験が少ない彼ら。

 だが、彼らなりに、ただならぬ事態が差し迫っていることだけは感じ取っていた。

 

「何がどうした?」

「同時敵襲らしい?」

「なんで? めったに魔物は攻めてこないはずじゃないのかよ!」

「じいちゃぁぁぁんー---! 帰りたいよぉぉぉ!」

「戦争を起こすな! 俺はまだ童貞なんだ! ぷぅ~!チン〇しばクぞ!!」

 

 錯綜する情報。

 新兵の誰もが正しい判断が全く出来ない。

 それに対し、熟練の兵士たちは決められた手順に従い慌ただしく備えをしていく。

 それを見る新兵たちもようやく練習通り行動を始めるが、どうにも思うように行かないらしい。

 そんな兵士たちの間にはしだいに殺気といら立ちがふり積もり、いつしか怒号が飛び交っていた。

 

 城壁の上からは、遥か前方の草原に黒い塊が見て取れた。

 見張り台の兵士たちが周囲のランドマークから距離を導き出す。

 さらにその距離から計算されたその塊が約1万もの魔物の群れであることが推測された。

 一万……

 その途方もない数は見張り台の守備兵たちを驚愕させるのには十分であった。

 なぜなら、この駐屯地には魔装騎兵である神民兵が10人、一般兵100人、奴隷兵400人しかいないのである。

 その兵力差は約20倍。

 数で押しきられることは目に見えていた。

 すぐさま、内地の宿舎へと援軍派遣依頼の伝令が跳んだ。

 

 城壁の上で白髪を無造作にオールバックへとまとめあげた大柄な男が、はるか向こうに広がる魔物の群れを伺っていた。

 武骨な骨ばった顔に鋭い視線を持つこの男はエメラルダの神民で参謀のような役割を果たすカルロスである。

 エメラルダに絶対の忠誠をささげるカルロス。

 そんなカルロスにエメラルダもまた深い信頼を寄せていた。

 その証にエメラルダは彼に自分が持つ宝物級の武具『天馬の黄金弓』を預けていたのである。

 まぁその代わり、いまや駐屯地で起こるすべての事物がこのカルロスに任せきりになっていたのであるが……

「じゃぁ、駐屯地の事はお願いね♡ カルロス♡」

「何をおっしゃられます! エメラルダ様!……これはあなたのお仕事でしょが」

「これ貸してあげるから♡」

「こ! これは伝説の黄金弓! でも……私には全く使えませんけどね……」

「えー! そうなの? なんなら、これで魔物をどついてもいいわよ」

「弓でどついてもダメージはいらないでしょうが! もう……いいですわ……分かりました! この不肖カルロス! 命に代えても、この駐屯地を守り抜きます!」

 

 そんな彼のもとに一般兵が急ぎかけより報告をいれる。

「全ての偽装駐屯地に、おのおの一万の魔物軍勢が視認されしとのことです」

「全てか……ガメルめ、ここで一気に勝負に出る気か」

 カルロスの白い髭をたくわえた口がうなり声をもらした。

 

 そんなカルロスは苦虫をつぶすような表情を浮かべ考える。

 我が軍は兵力差で圧倒的に劣る……

 ならば当然、籠城戦で迎え撃つしかあるまい。

 兵器の国の職人が作った要塞であればこの兵力差は十分に補えるはずだ。

 ただ、長引くようであれば数で劣る我が軍は消耗しきってしまうことだろう。

 さしずめ、勝敗の行方は援軍の到着如何というところか。

 

 前方をにらみ続けるカルロスは側に控えている守備兵に目を落とすこともなく詰問した。

「内地のエメラルダ様へ知らせは送ったか?」

「ハッ! すでに内地よりエメラルダ様を含め増援部隊がこちらに向かっているとの報告です」

 カルロスの側に膝まづく一般兵がすぐさま答えた。

「よし! ならば、あとは存分に戦うのみ!」

 カルロスは左手にしっかりと『天馬の黄金弓』を握り締め直すと、背後へと力強く振り返る。そして、檄を飛ばすのだ!

「すべての偽装駐屯地に伝達! すぐさま駐屯地を放棄! その後、本駐屯地に合流! 本駐屯地のキーストーン護衛に全兵力を持って専念せよ!」

「御意!」

 カルロスのそばに控えていた一般兵たちがガシャっという鎧の音ともに膝まづくと、すぐさま城壁から駆け降りた。

 城門の外へと勢いよく駆け出していく兵士たちを見送ったカルロスは一歩一歩と歩きだす。

 そのたびに、身に着けた鎧が武者震いのようにガシャガシャと音を立てて揺れうごく。

 その音はまるで、決死の覚悟を決めたかのような力強い音であった。

 

 カルロスは駐屯地内全体が見渡せる高台に登ると大声をあげた。

「急ぎ持ち場につけ! 魔物の群れは目の前まで来ているぞ!」

 

 それに呼応するかのように部隊はあわただしく持ち場に駆けていく。

 城壁の上部には10人の神民兵たちがさっそうと並ぶ。

 その後方では、一般兵たちが投石車や連撃弩の準備を整えていく。

 城門の背後には、奴隷兵たちが槍と盾を構え突撃の合図を、いまかいまかと待っていた。

 

 戦闘は奴隷兵たちにとっては唯一、自由への近道であった。

 この世界では奴隷たちの命はとても軽い。

 とはいえ、奴隷たちを無碍に扱っていたのでは誰も従わなくなるだろう。

 それは現代の会社経営においても同様だ。

 ブラック企業社畜同様、いくら上司である騎士や神民の命令があるからと言って、命をかけたデスマーチにモチベーションなど上がるわけがない。

 まぁ当然、その命令に従わなければ散々イジメられてクビを斬られるだけなのだが。

 といっても残念ながらこの世界では現代日本と違って本当に首を斬られてしまう……

 それならばと!

 大体こういう場合には、いつの世も手抜きをして生き延びるのがセオリーである。

 なにせ自分の命が大切なのだから、なるべく安全なところに身を置いて「やっていますよぉ~」とアピールしていればいいのである。

 そして、それができないやつから真っ先に死んでいくのだ。

 馬鹿である……

 まぁ、正直といえば正直なのかもしれないが……

 もう少し、要領よく生きようよ!

 どうせ奴隷の身分なんだからさ、俺たちは……

 

 だがしかし、こんな奴隷ばかりでは上司である騎士や神民たちは困ってしまう。

 ところがどっこい! お馬鹿な上司にはそれが分かっていない!

 だから、安易に怒鳴って怒ってパワハラに走るのである。

 力任せに従わせたところで奴隷たちが能力を発揮できなければその組織は自ずと衰退していくことは明白なのだ。

 ならばどうする?

 そんなことは簡単だ!

 奴隷たちにやる気を持たせればいいのだ。

 奴隷たちの鼻先に、汝が欲するニンジンをぶら下げてやれば自ずと勝手に走り出す。

 そう、だから、この世界では戦闘で得たアイテムや報酬などが奴隷たちの手元に残るようになっているのだ。

 そして、その蓄えた報酬で奴隷は自らで自らの体を購入することができるのである。

 言い換えるならば、金をためれば奴隷の身分から一般国民の身分になれるのだ。

 しかし、報酬が得られるとはいえ奴隷が手にする報酬は極めて少ない。

 そのほとんどが主である騎士や神民のもとに搾取されてしまう。

 この辺りもまさに、現代社会と同じである……今月の給与明細を見てみろ! 控除額の多さに愕然と来ること間違いなし! って、俺だけか?

 

 だが、こんな少ない報酬で一般国民の地位を買うことができると本当に思っているのであろうか。

 いや、実際にいたのである。

 奴隷の身分でありながら大金を稼ぎ一般国民の身分に返り咲いた男が一人。

 そう、それは伝説の男!

 『ゴンカレエ=バーモンド=カラクチニコフ』!

 闇格闘界無敗の王者にして、元チャンピオン!

 って……なんか、この名前、どこかで聞いたことがあるような……

 ……確か、ピンクのおっさんもこんな感じの名前だったような気がするような……しないような……

 

 カルロスは部隊の状況を一目すると、手にもつ黄金弓を天に掲げ鼓舞をする。

「よいか! エメラルダ様が戻られるまで、この駐屯地を必ず死守する! 皆、覚悟を決めよ!」

「「「オオオオオオー-----!」」」

 一斉に雄たけびをあげる兵士たち。

 
 第1話 プロローグ より

令和6年4月4日の昼飯

本日、食したカップラーメンはこちら!

 

徳島製粉
「金ちゃん ヌードル」

 

だぁぁぁぁぁぁ!

早速! いただきます!
 
うーん……
なんか最近、カップ麺の戻りが悪いんですよね……
やっぱり、ポットを新しいのに変えたからなのかな。
というのも、新しいポットには自動温度設定がついていて、通常90度になっているわけです。
それを手動で98度まで変えられることができるのですが、毎度毎度これをすると再沸騰までに時間がかかり、とても面倒くさい。
ということで、90度のお湯でカップ麺を作っているわけです。
でも、なんか……麺が硬いような気がするんですよね。
 
というか、保温温度は98度でいいんじゃね?
 
ということで、ハイ! お決まりのグーグル先生~♪
 
象印のホームページでは「90℃保温は98℃保温に比べて、消費電力量が約15%節約になります。」
と書いてある。
ほうほう、省エネになるのねwww
 
また、「電気ポットには保温設定がたくさんあるが、それぞれ何に適しているのですか?」という質問に対しては
98℃:紅茶、コーヒー、カップめんなど
80℃:日本茶(煎茶)
70℃:赤ちゃんのミルク作り
と、答えている。
 
うん? カップめんは98度?
やっぱり! 98度じゃん!
だが、会社のポットはお茶を入れることがメインであって、カップ麺を食べることは想定していない。
おそらくポット自身に保温設定を変える機能もついているのだろうけど、勝手に温度を変えたりしたら……きっとお叱りものだろうwww
 
ということで、今日は「ポット」つながりのお話を。
 

kakuyomu.jp

 

「で、探偵君、犯人がこの悪の首領ではないという証拠は見つかったのかな?」

 タカト達の動きを楽しそうに見ていたセレスティーノは、相変わらず素っ裸の状態で腕を組んで壁にもたれていた。

 

 一方、タカトは同じように腕を組むも歯ぎしりをしてイラついていた。

 というのも、今までの見立てでは、死因は鋭利な刃物によって股間をえぐり取られたことによる失血死という事が分かっている。

 しかも、犯人はそう遠くに行っていない……

 となると、目の前で悪の首領の格好をしながら、血塗られた肉切り包丁を握り締めているコウスケが、どう見ても一番怪しいのだ。

 だが、セレスティーノに、こいつが犯人ではないといった手前、今さら、コウスケが犯人でしたとは言えない。

 ――なら、どうすればいいんだ……

 もうすでに何も言えなくなっていたタカトは、ただただギリギリと歯ぎしりをするのが精いっぱいだったのである。

 

 そんな何もできない様子のタカトを見たセレスティーノは、事はすでに煮詰まったと判断したのか、ポンと勢いをつけて背を壁から離した。

「さて、それでは、この犯人を縛り上げて第八の宿舎へと連行することにしよう……」

 その言葉に悪の首領は涙目になりながら慌てふためく。

「待ってください! セレスティーノ様! 僕です! コウスケです! 神民のコウスケですよ! 本当に逮捕されるんですか?」

 

 マズイ!

 このままでは本当にコウスケが連行されてしまう。

 まぁ、コウスケが死んだところで特に困ることはないのだが、毎朝のお楽しみがなくなるのは少々マズイ……

 ということで、タカトはビン子にアイコンタクトを送った。

 ――ビン子! 5分だけ時間を稼げ!

 だが、ビン子はキョトンとしている?

 再びアイコンタクト! しかもそれと同時に今度はまばたきでモールス信号まで送り始めたのだ。

 ――だ・か・ら! 5分だけ時間を稼げと言っとるだろうが!

 

 そのタカトの必死の様子に、どうやらビン子も気づいた様子で。

 ハイ!

 ティッシュ

 カバンの中から一枚のティッシュをタカトに手渡したのだった。

 

 当然、タカトは大声でツッコんだ!

「違うぅぅぅぅ! ティッシュじゃなーーーーーーい!」

 つき出されるティッシュをすかさず取り上げると大事そうにポケットにしまった。

 これで4枚目ゲットだぜ!

「えっ……ティッシュじゃないの……さっきからアホみたいにまばたきをしているから、てっきり目が痛いものだと……」

「あほか! ティッシュじゃない! 5分だけ時間を稼げって言ってるんだよ!」

「なんだ。それならそれとはっきり言ってよね。目をパチパチしたって分からないわよ!」

「俺の心を読めよ! 俺の心を!」

「タカトの心なんて読めません!」

「お前!神様だろ!」

「あのね、神様だからって何でもできるわけじゃないのよ!」

「ああそうでした! ビン子ちゃんは貧乏神でしたもんねぇ! そうでした! そうでした!」

「何よ! 私が貧乏神だっていうの!」

「そうだろうが! この貧乏神!」

 

 神様⁉

 そんなやり取りをする二人のもとに周囲を取り囲む二十四の瞳が一斉に集まったのである。

ティッシュだけに……紙様?」

 それは当然にこの場にいるセレスティーノにガイヤ、マッシュ、そして、悪の首領の面々のものであった。

 というか……どう数えてみても4人……8の瞳しかないんですけど……

 いや、確かに瞳は24! 数は合っているのだ。

 というのも、泣きミソ先生に扮したガイヤの手には棒に刺さった目玉が16個、いつの間にか握られていたのである。

 これを合わせたら、ちゃんと24個だろ。

 ……というか……この目玉……もしかして……マジもんの目玉とか?

 ……そんなことあるわけないよねwww

 だいたいコイツ……ネクロマンサーじゃあるまいしwwww

 いやいや……今は、ネ黒ネクロマンサーの話ではなくネ申カミサーマのお話……

 ということは、もしかして……この女の子が神様なのか?

 でも、目の色は金色じゃなくて黒色だよね……

 ホンマかいな? チョコ買いな?

 そんな疑問の声があちらこちらで漏れはじめた。

 

 そんな小さき声にタカトとビン子は鋭く反応した。

 ビクンっ!

 ビクンっ!

 固まる二人の額からは汗が滝のように流れ落ちる。

 ――しまった……ビン子が神様だって言う事は内緒だったんだよ……

 ――どうするのよ……タカト……

 だが、タカトは名探偵!

 頭の回転が速いのだ!

 だから、すかさずビン子の素性を誤魔化すのであった。

「いやだなwww神様じゃないですよ! 神様じゃ!」

 だったらなんだって言うんだよ!

 明らかに疑っているような目が二人を襲う。

 

「神様じゃなくてカニ様って言ったんですよ!」

 そんなタカトは、ビン子へとニコニコとした視線を送った。

「なぁ、ビン子www」

 

 ――なんですとぉ!

 そんな無茶ぶりにビン子の顔面は驚きで真っ青になっていた。

 おそらくこのタカトのアイコンタクト……

 俺の話に合わせろと言っているに違いない!

 だが、カニ様……

 カニ様って、なんやねん!

 カニって、あの横に歩くハサミを持ったあのカニか?

 カニ様ってないわ……絶対にないわ……

 だがしかし、ここで話を合わせないと、自分が神様だという事がバレてしまうのだ……

 ――ええい! やけよ! やけ! やってやるわよ! カニ様を!

カニ様で~す♡」

 ビン子ちゃんがニコニコと頭上で両手をハサミにしながら揺らし、がに股でガサガサと控室の中を動き始めたのだwww

 

 それを見たタカトは大笑い!

 ――マジか! マジでビン子の奴、やりよったwww

 テレビに出てくる女お笑い芸人さながら、控室の中に沸き起こる嘲笑の中を右に左に歩き回るビン子の姿。

 もう、そこには乙女の純情などありはしない。

 ――マジで許すまじ! マジでタカトの奴、ってやる!

 

  5分後……

 

「できたぁぁぁぁ!」

 嬉しそうなタカトの声がカニ様の歩き回る控室の中に響きわたった。

 

 

 それを聞いたビン子は目に涙をためながら急いでタカトのもとへと駆け付けた。

「もう! 遅いのよ! 何してたのよ!」

 

 そんなタカトの手には、高らかに掲げられた銀色のこけし

「聞いて驚け! これこそ『パちんこ玉赭ブロー三毛猫HSモード』だぁぁぁぁぁ!」

 それは先ほどガラポン会場で白玉を赤玉に変えるために融合加工したカニ様ではなく、イカさま道具。

 だが、タカトはビン子がカニ様で作ってくれた貴重な5分を使い、このイカさまに搭載されている三毛猫モードを発動、いや、三毛猫HSモードへと改良を施したのである。

 

 だが、三毛猫モードとは一体なんなんだ? というかHSってなんやねんwww

 ということで、当然、ビン子の反応は、

「三毛猫HSって?」

 となる……

 

 HS……

 三毛猫……HS……

 ――あっ! 分かった! 

 ちょっと得意げなビン子ちゃん。

 いつもはタカトの意味不明なネーミングについていけなかったのであるが、今回に限ってはその真意を見抜いたようである。

 ――やっぱりタカトよね♡ これを使ってコウスケの無罪を証明しようとしていたのね♡

 無罪を証明する! そう、これこそミステリーのクライマックス!

 いわゆる、主人公の見せ場の一つなのである!

 そして!ミステリーの代表的な主人公といえば!

 そう!忘れてはいけない、このお方!

「それって、三毛猫HolmeSホームズのことでしょう!」

 コレは簡単よね♪と、ビン子は嬉しそうな表情を浮かべていた。

 

 だが、それを聞くタカトはキョトン……

「ホームズ?」

 ――こいつ……馬鹿なのか?

「三毛猫がシャーロック・ホームズの訳ないだろうが!」

 だいたい……銀のこけし三毛猫ホームズだったら赤川次郎先生に失礼だろう!

 君の弱いスポットをコレで証明しちゃうニャン♡

 ニャン♡ニャン♡ニャン♡

 いニャ~ん♡

 これ……意外と……大人のおもちゃコーナーで売れるかもしれないwww

 

「実はパちんこ玉赭ブローには、裏モードが有ってだな……」

「裏モード?」

「あぁ、これだけは使いたくなかったのだが……この際、仕方ない……」

「一体、どんなモードなのよ?」

「三毛猫モードと言ってな……洗濯物の中から、若い女性の使用済みパンツだけを識別するという、超危険なモードなんだ」

 ビシっ!

 と、タカトが言い終わる前に、ビン子のハリセンがタカトの後頭部にめり込んでいた。

「バカなの! それは変態! もう犯罪よ! 犯罪!」

「だ・か・ら! 俺は使いたくなかったんだよ!」 

 頭をこすりながら、タカトはビン子を睨み付けていた。

 

「だいたい、この控室の中に女の人のパンツがどこに転がっているんだよ! 言ってみろ!」

 ビン子は咄嗟に自分のスカートを押さえつけた。

「……ビン子……お前のパンツなんて見飽きたわ! 大体いつも、俺のベッドの上で太ももむき出しで寝ているだろうが! このバカチンが!」

「だれがチンよ! このバカ! バカ! バカ! バカタカトぉぉぉ!」

 ビシっ! ビシっ! ビシっ!

 顔を真っ赤にしたビン子が、これでもかとタカトの頭を叩きまくっていた。

 

 ほどなくして顔面をブツブツのおはぎのように膨らませたタカトがボソリ……

「俺はこれから……」

「というか、三毛猫HSって、どういうことなのよ!」

 その言葉が気になるのか、いや、よほど悔しかったのだろうwwwビン子ちゃんはタカトに食い下がった。

 

「えっ⁉ 分かんない?」

「ごめん! 全然分かんない!」

「ふっ! ならば、タカト様、この無知なビン子に是非とも教えてくださいませぇぇと頭を下げたら教えてやらんでもないがな!」

「じゃぁ、いい。別に知りたくないから」

「えっ! ちょっと! ビン子ちゃん! せっかくだから聞いてよぉ~聞いて行ってくださいませぇ~」

「まぁ、そこまで言うのなら、聞いてあげないわけでもないわよ」

「ふっ! ならば教えてしんぜよう!」

「やっぱりいい!」

「あ……ごめんなさい……私めが悪うございました……」

「分かればいいのよ! 分かれば! で、どういうこと?」

「あのですね……洗濯物の中には、男物もあれば、おばあちゃんのモノもございますよね……そんな洗濯物の中から美女のパンツだけをより分ける方法はないものかと思案しておりましたら、ひらめいたんですよ。ワタクシ!」

「でっ!」

「匂いですよ! 匂い! 若い女性特有の……」

 

 ビシっ!

 

「もう、それ以上言わんでいい! もう、それだと『スカートまくりま扇』と一緒やないかい!」

「あほか!一緒にするな! 大体!『スカートまくりま扇ジンベエザメモード』は外に干してあるパンツの中から美女のパンツだけを吸い込むモード! すなわちこれ! 洗濯済みのパンツ! そして、今回、さらなる改良くわえた『パちんこ玉赭ブロー三毛猫モード』は洗濯前のカゴの中に入っているパンツの中から美女のものだけを見つけ出すという優れモノなのだぁぁぁぁ!」

 

 ……意味が分からない……

 ……まったくもって意味が分からない……

 ……タカトが、めちゃくちゃ力説をしているようだが

 ……どうにも……やっぱり意味が分からない……

 そのためか、ビン子ちゃん、タカトの頭をハリセンでシバくのも忘れてポカンとしていた。

 ――アホや……こいつ絶対にアホや……こんな奴に少しでも期待した私はもっとアホや……

 

 だいたい、『スカートまくりま扇ジンベエザメモード』であっても洗濯前のカゴから美女のパンツだけ吸い込めば済む話だろうがwwww

 そんな疑問が来ることを想定していたのか、タカトは鼻で笑う。

 フッ! 愚か者どもが!

 よくよく考えてみろ! 洗う前の洗濯物はどこにある!

 そう! 部屋の中にあるはずなのだ!

 大体、美女のパンツだけを選りすぐろうとしているのに、部屋の中には美女がさわったものがいっぱいあるだろうが!

 歯ブラシとか、バキュームカップとか、コンドー〇さんとか!

 欲しいのはパンツ!

 ブラジャーではない! いや……ブラジャーも欲しい……

 だから、それ以外の美女が触ったものなどいらないのである。

 そんなものまで吸い込んでしまえば、それこそ泥棒である!

 うん? パンツを取れば、それも泥棒?

 逮捕だ! ルパーン!

 ま・まぁ……そうともいうが……まだ、実際にはパンツ取ってないから問題はないよなwww

 って、そこじゃない?

 

 そう、今は目の前でコウスケが今にも殺人の罪で逮捕されそうなのである。

 なのに……このタカトきたら……

 コウスケのことなど考えずに、パンツのことばかり考えていたというのだろうか。

 少々悔しさをにじませたビン子の目には、いつしか涙が浮かんでいた。

 ――タカトの……馬鹿……

 

 第30話 激闘?福引会場?(17) パちんこ玉赭ブロー裏モード! 三毛猫HS発動!より

令和6年4月3日の昼飯

本日、食したカップラーメンはこちら!

 

明星

中華三昧

 中国料理赤坂榮林

「トマト酸辣湯麺

爽やかな酸味と辛み

 
だぁぁぁぁぁぁ!

 

早速! いただきます!
 
以前食べたものと同じと思ったのだが……
違った……
 
『トマト』がついとるやないかい!
 
そう、以前食べたものは、「酸辣湯麺」!
パッケージもほぼ一緒なのだが、トマトがついていないのだ。

penpenkusanosuk.hatenablog.com

 

いや、確かによくよく観察してみるとトマトの姿が容器のプリントに見て取れる。

というか……コレだけしか変更してないの?

せっかくだから、もうちょっと変えてもよかったのでは?

いや、おそらく、このパッケージが完成形なのだろう。

それはもう、手を加えることがないほどに!

 

って、いや、まだまだなんかすることあるやろwww

 

ということで、今日は「完成」つながりのお話を。

 

kakuyomu.jp

 

 

 次の朝、タカトは飛び起きるとすぐさま工房に駆けこんで、権蔵に命令された道具作りを始めた。

 

 一つ一つ丁寧に道具を作っていくタカト。

 昨日とは打って変わって、今度は権蔵に言われたとおり精魂込めて作り上げているようだった。

 出来上がった道具は一目で昨日の物とは出来栄えが違うことが権蔵にはよく分かった。

 権蔵は自分の作業をしながら、それとなくタカトの様子を見つめていた。

 ――コイツ……やればできじゃないか……

 

 だが、タカトの作業は遅々として進まない。

 道具の細部にまでこだわって作りこんでいるため、昨日のようなスピードが全く出ないのだ。

 まあ、確かにそれもあるのだが理由は他にもあった。

 

 というのも、今日の工房内はやけに騒がしいのである。

 

 道具づくりやら歌の稽古などなにかと忙しいタカトを気遣ってか、今日もビン子はタカトの横で素材の切り出しなどを手伝っていた。

 

 しかし、手伝っているのはビン子だけではなかったのだ。

 そう、ちび真音子とアイナたちもまた、タカトを手伝っていたのである。

 

 タカトの作業が終われば新しい歌を教えてもらえる約束だ。

 ならば、自分たちが手伝ってサッサと終わらせればいいんじゃない。

 それいいねぇ! お姉ちゃん!

 

 ってな感じで、この二人も権蔵の工房に押しかけてタカトの手伝いを無理やり買って出ていたのであった。

「タカトさん、早く終わって歌の練習、一杯しようね♪」

「お兄ちゃん! 真音子もちゃんと手伝うからね~♪」

 

 日ごろ、権蔵の工房は槌の打つ音しかしない静かな場所だ。

 それがどうだ……

 今日に限って言えば、やけにワイワイがやがやと騒がしい。

 

「アイナちゃん! あれとって!」

「タカトさん、これ?」

「ちゃうちゃう! それチャウチャウ」

 

「お兄ちゃん! ならこれ?」

「ちゃうちゃう! チャウチャウちゃう! チャウシーのチャウじまだよ!」

 ちなみに、チャウシーとは小型のヤマネコであるジャングル・キャットとイエネコを人間が掛け合わせた雑種の事だよ。まるで半魔みたいだね。って、ちゃうか!

 そして、チャウじまとはインドのチャウル地方から来た 琥珀織りに似た薄地の絹織物の事なんだよ~ もう、頭よくなっチャウ~♪

 

「もう チャウチャウばっかり、ビン子! 困っちゃう~」

 

「ぢゃかましぃぃぃぃ!」

 突然、権蔵が叫んだ!

「どいつもこいつもちゃうちゃうチャウチャウうるさいんじゃぁぁぁ」

 こんなんで集中できるか!

 権蔵の怒声が工房内に響き渡った。

 

 一瞬、工房内に静寂につつまれた。

 

 だが、数秒もしないうちに、まるで何事もなかったかのように元の騒がしい状態に戻ってしまったのだ。

 

 そんな騒がしい中、半ば諦めた権蔵は仕方なく一人、槌を打ち続けた。

 

 カッコーン!

 ――全く、どいつもこいつも騒がしい!

 

 カッコーン!

 ――だが!

 

 カッコーン!

 ――だが……

 

 奴隷である自分は、奴隷として一人で死ぬと思っていた。

 いや、それが普通でそれ以外に考える余地などなかったのだ。

 

 カッコーン!

 ――だが……しかし……

 

 今ここにあるのは心地よい温かさ。

 まるで家族のような温かさである。

 決して自分には手が届かないと思っていたそんな心地よさがいま、権蔵を包んでいたのだ。

 

 カッコーン!

 ――だが……しかし……こういうのも悪くないのかもしれんな……

 

 すでに時刻は夕刻。

 日の差し込まない工房内では時間の感覚が鈍ってしまう。

 そんな暗い工房の中でも権蔵は長年のカンで大体の時刻を掴んでいた。

 

「タカト! 今日の作業はしまいじゃ!」

 

 その権蔵の言葉に作業を続けていたタカトの手がピタリと止まった。

 

「えっ! 今日はもういいの?」

「あぁいいぞ!」

「やったあぁ!」

 手伝いをしていたビン子たちの表情もパッと明るくなった。

 

 椅子を跳ね飛ばし元気よく立ち上がったタカト。

「よっしゃぁぁぁぁ! 今から歌の猛特訓じゃぁぁぁぁぁい!」

「イエッサー! プロデューサータカトさん!」

「いえっさー! プロデューサーお兄ちゃん!」 

「はいはい…… バカデューサーさん……」

 

 4人組は工房を飛び出して、広場のはずれに向かいだす。

 

 タカトたちが歌の稽古を始めた広場のはずれでは、へんちくりんなステージができあがりつつあった。

 このいびつに傾くステージは、ちょっと叩けば今すぐにでも壊れそうなぐらい揺れていた。

 そう、これはガイヤとマッシュ、オレテガの三人によって作り上げられていたのだった。

 

 揺れるステージの上でガイヤが大声を上げた。

「おい! マッシュ! ここを洗剤のザムで磨いてくれや!」

 

「了解しゅ!」

 地面の上に転がる洗剤のザムをステージの上から降りることなくのぞき込み、手を伸ばしてとろうとするマッシュ。

 

 しかし、あとちょっとで届きそうで届かない。

 

 うーん!

 必死に手を伸ばすが、やっぱり!どっこい届かない。

 うーん!

 マッシュの顔がどんどんと赤くなっていく。

 

「オホホホ……なにしてるの? マッシュ?」

 そんなマッシュを面白そうにオレテガのぞき込んだ。

 

 だが、ステージの脇でケツを突きあげるマッシュが面白かったのだろう。

 オレテガは、急にノリノリで応援し始めた。

「マッシュ! あと少しよ! あと少し! オホホホ!」

 

 オレテガの声援にガイヤも何かを察したようで、自分の作業を放り出してすぐさまマッシュの元に駆けつけてきた。

 

 ステージの脇であと少しで落ちそうで落ちないマッシュ。

 そんなマッシュの後ろでオレテガとガイヤがそわそわしている。

 マッシュを押すべきか?

 押さざるべきか?

 イヤイヤこれは、マッシュが自分で落ちるのを待つのがおもしろい!

 

 という事で、ガイヤもオレテガ同様にノリノリで応援し始めた。

「マッシュ! もう少しや!」 

 

 洗剤のザムに手を伸ばすマッシュは、ステージから落ちまいと必死に片方の手の爪をひっかける。

 うーん!

 手をさらに伸ばす!

 しかし、届かない!

「とれん! とれんザム!」

 マッシュが勢いよく腕を三倍速で振りだした。

 ブンブン!

 

 マッシュの後ろで、さらにニヤニヤとするオレテガとガイヤ。

 あと少しで、顔面から落ちそうなのに、なかなか落ちない……

 屁でも一発出ればその反動で落っこちること確実なのに!

 

「オホホホホ! マッシュ! 今こそあの技を!」

「そうや! 高濃度圧縮粒子を全面開放するんや!」

 

 う~ん!

 焦れる二人!

 あと少し!

 ホント! あと少しやねん!

 

 ということで、オレテガのおちょぼ口とガイヤの大きな顔面が突き上げられたマッシュのケツにそっと近づき息を吹きかけ始めた。

 フーフー

 

 そんなガイヤたちの声援にマッシュが何か気が付いた。

 ――高濃度圧縮粒子?

 

 しかも、先ほどからやけにケツがスースーするではないか。

 ――そうしゅか!

 

 これはこいつらの策略!

 ――なら! 策略予報士としてとる策は!

 

「いや! もう‼ とらん!ザム!」

 

 ブりゅりゅりゅりゅ……

 拡

 散

 N

 G 粒 子 砲 発 出!

 

「……高濃度粒子ではなくて、NGエヌジー粒子がでてしもたっしゅ……」

 

 どうやらマッシュのケツからNGエヌジー粒子、それは、ここに正式名称を書くことすらNGである粒子が放出されたようである。

 じわっとマッシュのズボンに黒いしみが広がっていく。

 それどころか、裾からはNG粒子の茶色い一筋のビームが垂れ落ちていくではないか。

 

「オ―――NO!」

 ガイヤとオルティガが悲鳴上げた。

 共鳴する二つのダブルオー!

 

 さきほどまで二人は至近距離でマッシュのケツに息を吹きかけていたのだ。

 しかも、さらに強く息を吹きかけようと大きく深呼吸をしたところ。

 そんな二人の顔面にNGエヌジー粒子砲の香りが直撃したのだ。

 

 全システムシャットダウン!

 シグナルオールレッド!

 反応しません!

 泣き叫ぶオペレーター!

 

 今まさに、オレテガとガイヤが苦悶の表情を浮かべながらステージの上へとひっくり返っていった。

 

 ドシン!

 大きな音と振動とともに二人の体が傾くステージの上に沈んだ。

 ピクつく二人は動かない。いや、もう、動けない……

 

 その様子を見たマッシュはにやりと笑う。

 そしてすかさず頭を起こすと、すぐさまステージに四つん這いになり力強くマットをたたいた!

 

 パン!

 ツー!

 スリー!

 

 カン! カン! カン!

「ダブルケーオー! 俺のかちぃぃぃぃぃしゅ!」

 

 そんな様子を、ステージの脇で歌の特訓をしながらタカトは白けた目で見ていた。

 

 ――マジでこいつらステージを完成させる気はあるんか?

 

 そんなタカトの想いとは裏腹に、揺れるステージは度重なる衝撃に限界を迎えた。

 ついに大きな音を立てて崩れ落ちる。

 がしゃーん!

 散らばったがれきの下でキメれン組の三人が目をクルクルとまわしていた。

 

 タカトは思う。

 ――こいつら……マジで使えん……

 
 第565話 ちゃうちゃうチャウチャウちゃうチャウシーより

令和6年4月2日の昼飯

本日、食したカップラーメンはこちら!

 

エースコック スーパーカップ

カルビーポテトチップス コンソメWパンチ味焼そば」 

 

だぁぁぁぁぁぁ!

早速! いただきます!
 
う~ん……微妙www
不味いという訳ではないのだが……微妙……
 
というのも、カルビーポテトチップス コンソメWパンチ味と書いているから、当然にその味を予想していたのだ。
だが! しかし!
全く違う!
当たらずとも遠からずというより、どこ狙っとんねん! という感じなのだ。
指先についたポテトチップスの粉。子供など指までベロベロと舐めている。いわんや、この私もベロベロ派だ。
そこまでして、舐めたくなるような味。
それが……なんか違うのだ。
確かに粉ソースを開封したときに漂った香りはコンソメパンチの香りがした。
でも、それを焼きそばにかけると、なぜか違う感じになるのだ。
うーんなんでだろう?
やっぱりあれか! 芋か! イモ!
ジャガイモと合わせることによってコンソメパンチの味が活きるのだろうか?
だから、小麦をベースとする焼きそばでは味が変わるのかもしれない。
もし! この仮説が正しいのであれば、こんな方法はいかがだろうか。
そう! 麺をジャガイモ麺に変えるのだ!
ニョッキなどと同じような感じでジャガイモを主材料にするのだ。
これならばコンソメパンチの粉末がドンピシャでヒットするかもしれない。
 
というか、ジャガイモ麺ってよくない?
そう、既製品とは異なった新しいジャンル!
売り方次第では女性ウケしそうな気がするのですがwww
え?オッサン?
オッサンなんかはコンソメパンチの粉末をまぶしとけば喜んで食べるってwww
 
ということで、今日は「パンチ」つながりのお話を。
 

kakuyomu.jp

 

 いつの間にか手術室に戻っていたデスラー副院長が、その様子を見ながら高笑いしていた。

「ウァハハハアハ 本郷田ほんごうだタケシ! 私の施した融合手術は気に入ってくれたかね!」

「俺の体をどうしたというんだ! 全く変身などしてないではないか!」

「変身? 第五世代のように変身か? くだらん! 実にくだらん! 本郷田ほんごうだタケシ! 貴様には、この私の素晴らしい融合加工の技術が分からないのか!」

「全く分からん!」

「ふん! これだから貧乏人は困る! その尾てい骨についたタケコプター! これこそお前が融合加工手術で獲得したスキルそのものなのだ!」

「なんなんだ! そのスキルとは!」

「教えてやろう! そのスキルとは!」

「そのスキルとは……?」 

 

 だが、デスラーは大きく深呼吸をすると声のトーンを少し落とした。

「……本郷田ほんごうだタケシ……貴様は聞いたことはないか? この世界とは別にあるといわれる並行世界。その世界では飛行機という巨大な物体が空を飛んでいるというではないか……」

「⁉」

 まさか! ここでまだ話を引き延ばして焦らそうというのかwww

 いやいや、ちゃんとこれ伏線ですから! 残念!

「そして、その飛行機の中に人が乗り込んで、自由に空を飛べるというのだ……」

「も! もしかして! このタケコプターで空が飛べるのか!」

 よくよく考えてみると手術台って作業がしやすいように術者の腰の高さ以上あるのよね。

 そんな高い所にタケシは助走もなしに飛び乗ったのだ。

 という事は……やはりタケシは空を飛んだのだろうか?

本郷田ほんごうだタケシ! 貴様はバカか! 私の話をしっかりと聞いているのかね? この世界において空を飛びたいのであれば空魔に乗ればよいだけではないか! そんなことに何の意味がある!」

「ならば! 俺のスキルは空を飛ぶわけではないのだな!」

「その通り! そんなものよりも画期的なものだ!」

「うむぅ~! 分からん! ヒントをくれ!」

「ウァハハハアハ 仕方ないなwww そこまで言うのなら、一つヒントをくれてやろうwww 飛行機に乗った人間は何をするのだ?」

「何を……そうだな……息をする!」

「馬鹿かぁぁぁぁぁぁ! そんなこと地上でもするだろうが!」

「うっ! 確かに! ならば! 窓の外から地上を見下ろす! どうだ! これなら飛行機に乗ってないとできないぞ!」

「アホかぁぁぁぁぁあぁ! そんなもの通天閣からでもできるわ!」

「分かった! 気圧の低下によって耳がキーンとなるから鼻をつまんでフンとする!」

「おっ! だんだんと近づいてきたぞ! 本郷田ほんごうだタケシ君!」

「あと少しなのか! クソ! だが……ここからどう攻めればいいのだ!」

「もうwww降参かwwww本郷田ほんごうだタケシ君wwww」

「ああ……降参だ……答えを教えろ!」

「答えを教えてやりたいのだがwwww君は今、自ら答えを述べたのだよwwww」

「何! 俺がか? いつ! どこで! 何時! 何分!」

「ほれ! 今また答えを言ったではないかwwww」

「分からん! まったく分からん!」

 何やら得意げなデスラーは鼻でフンと笑うと、少々間をためてから大きく手を突き出すのだ。

「ならば! おしえてやろう! 正解を!」

 ゴクリ……

 

くそだぁぁぁぁ!」

(別名、フンともいう)

 

 はぁ?

 キョトンとするタケシ。

 おそらく、読者の皆さんもキョトンとしていることだろうwww

 いや、もしかしたら勘のいい読者の方の中には、この答えに既にたどり着いていた人もいるかもしれない。

 だが、それが答えであるならば、当然ながら次の反応はこうである。

 真顔に戻ったタケシがいきなりで大声で叫んだのだ。

「馬鹿かぁぁぁぁぁぁ! そんなこと地上でもするだろうが!」

 そう、先ほどデスラーに馬鹿にされた言葉を、そのまま返したのである。

 だが、デスラーもそんなことは当然予想済み。

 これでもこのデスラーという男はツョッカー病院の副院長と融合加工コンテストの審査員長を兼ねている男なのだ!

 なので!

「馬鹿かぁぁぁぁぁぁ! そんなこと当たり前だろうが!」 

 と、タケシの返しをさらに返したwwww

 

 カウンターパンチを食らったタケシは、もうフラフラ……

 理解が追い付かない……

 意識が混濁していく…… 

 もはや、立っていることがやっとの状態であった。

 だが、タケシは何とか踏ん張った!

 そして、わずかばかりの抵抗をつづけたのである。

デスラー! 貴様は! 確か『飛行機に乗った人間が何をすると』と尋ねたはずだ! それが、ただ単に糞をするというのではおかしいだろうが!」

「ウァハハハアハ! タケシ君! 君はしないのか? 飛行機に乗ってウ〇コを?」

「そもそも! 俺は飛行機なるものに乗ったことがない!」

「ウァハハハアハ! これだから貧乏人はwwww 飛行機に乗ったら必ずトイレでウ〇コをするだろうがwwwwあの『シュコッ』という音とともに排せつ物が消えていく爽快感wwww飛行機に乗っているからこそ味わえる醍醐味だ! だからこそ、作者は必ず飛行機に乗ったらウ〇コをするのだ!」

デスラー! 貴様は馬鹿かぁぁぁぁぁぁ! それは作者一人の行動であって人間全体をさすものではない! 主語が大きすぎる! 大体、飛行機の乗客全員がウ〇コをするわけないだろうが!」 

「え? しないものなのか? 作者から聞いた話だと……私はてっきり皆、飛行機に乗ったらウ〇コをするものだと思っていたのだが……ま……まぁいい……別にウ〇コそのものが融合加工のスキルという訳ではないのだからな……フン……」

「というと! どういうことだ!」

「ウァハハハアハ! 本郷田ほんごうだタケシ! まだ!分からんのかwwwwここで飛行機の話を出してきたのには訳があるのだ! 訳が!」

「また! 訳の分からぬこと言い出しおってからに!」

「では聞こう! 飛行機のトイレになされたウ○コはどうなると思う?」

「水に流れるのではないのか?」

「ウァハハハアハ! 本郷田ほんごうだタケシ! 君ならそう言うと思っていた。実は飛行機では水で流さないのだよwwww」

「なんだと!」

「はるか上空を飛んでいる飛行機は外と中とで大きな気圧差が生じている。その気圧差を使ってウンコを流すのだ! 実にその速度! 時速200キロをゆうに超える!」

「すげぇぇ!」

「そして、そのウンコは機外に放出されるとたちまち低温で凍って、霧状に分解されてしまうのである!」

「も! もしかして! 俺のタケコプターは!」

「やっと気が付いたか! 本郷田ほんごうだタケシ! そう、お尻から出たプウによって回転を生じたタケコプター! その回転によって君が放出したウ○コもまた、飛行機のそれと同様に霧状に分解されるのだ。これで、もう! 君はどこでもウ○コがし放題! トイレの場所を探さなくてもいいのだよ!」

「そ! それはすごい! 画期的だ! ならば!この尻についた甲羅は何なんだ!」

「甲羅だと? いったい何を言っているのだ本郷田ほんごうだタケシ!」

 と、びっくりしているデスラー副院長に鰐川わにがわヒロシが恐る恐る声をかけた。

「あの……そのことで、一つよろしいでしょうか……デスラー副院長……」

「なんだね! 鰐川わにがわ君! 言ってみろ!」

 デスラーは厳しい表情を鰐川わにがわに向けた。その表情はまるでブラック会社に勤める課長が自分よりもできる部下からの提言に嫌そうに答えるかのようである。

 まぁ……仕方ない……ショッカー病院は患者にも従業員にも超厳しいブラック、いわゆる暗黒組織なのだから。

「あの……ですね……タケコプターの回転が逆回転になっているのではないでしょうか?」

「なんだと!」

 デスラー副院長の反応は当然、怒りである。

 そう、ブラック会社において、下の身分の者が上の者へ進言するなどという愚行があってはならないのである。

 上司が「右」といえば、左折しなければならない道も右に曲がらないといけない。

 課長が「白」といえば、オセロだって両面を白色に塗り替えないといけないのだ。

 そして、その失敗した行為を理不尽に問い詰められて責任を取らないといけないのである。

 それがブラック! 暗黒会社といううものなのだ。

 だが、これでも鰐川わにがわヒロシは医者である。物事を客観的に分析することには長けていた。

 しかも、理系オタクの特徴で、空気が読めないときているwww

「そのため……分解されたウ○コがケツへと戻ってきて、その表面にこびりついているように思われるのです」

 この鰐川わにがわの説明にタケシも驚いた!

「なんだと!」

 ――仮面ライダーの装甲だと思っていたものが、実は!ウ〇コ⁉

 そのウ〇コが、たんにケツに引っ付いて、干からび固まっているだけだというのか⁉

 確かに……ウンコが乾燥すると固くなる……

 しかも……その発生する匂いは格段に落ちるのである。

 ――俺は! まさか! うっかりと、その匂いを嗅ぎ落していたのか⁉

 タケシは今一度、ケツについた甲羅を何度も触ると、その手についたはずの臭いをしっかりと確かめた。

 ――うーん! マンダム!

 どうやら、鰐川わにがわヒロシの言っていることで間違いないようだったw

 ――だが、おかしいではないか!

 先ほど手術台に仰向けで横たわっていた際に蓄えられた『ぷうっ! あっ! エネルギー』。その時に発生した黒ナマコ怪人は、今、タケシの足の下でつぶれているのである。

 もし、仮に鰐川わにがわの言っていることが正しいのであれば、黒ナマコ怪人はタケコプターによって粉砕されて、ケツの装甲に変わっていないといけないはずなのだ。

 しかし、ケツを触るタケシはこの時に気づいた。

 デスラーという男の器の大きさに!

 というのも、尾てい骨につけられたタケコプター。この軸の部分がにゴムのような柔らかい素材になっていたのだ。

 そのため、仰向けで寝ていたタケシのケツの下では、タケコプターがお尻に刺さらないように折り曲げられ、肉と手術台とに挟まれていたのである。

 そう! それは愛!

 どこぞの半島の書記長のように、端から見たら全く理解ができない大衆に向ける深い深い愛なのである。

 だから、本来、黒ナマコ怪人はタケコプターの回転によって霧状に粉砕されないといけないにもかかわらず、いまだに手術台の上に残っていたという訳なのだ。

 ――なるほど! 俺のお尻を気遣ってくれたという訳か……やるな! デスラー

 

 そんなタケシの驚きをさておき、ヒロシは言葉をさらに続けていた。

「もう一つ、いいでしょうか……デスラー副院長のおっしゃるウ○コを飛行機外に放出するというのは、はるか昔、1950年代の話で、今は、機内のタンクにためて到着地でちゃんと処理をしているはずです」

「なんだと!」

 この説明にデスラーの表情は、ますます赤くなった!

 今やこの手術室には、発電室の修理を終えた研究員たちも帰ってきている。

 そんな部下たちの前で、鰐川わにがわヒロシはデスラーの失敗を次から次へと晒しまくっていたのである。

 それは、ブラック会社においては禁忌の中の禁忌!

 現実の日本社会においても命に係わる事象なのである。

 だが、調子に乗ったヒロシは止まらないwwww

 そして! とどめの一言!

デスラー副院長wwwwさすがに、その情報は前時代的すぎますよwwww」

 こいつwwwwマジで空気が読めねぇwwww

 確実に死んだなwwww

 

 第633話 本郷田タケシ改造計画(2)  より

令和6年4月1日の昼飯

本日、食したカップラーメンはこちら!

NISSIN

CUP NEEDLE 味噌

カップヌードル みそ」 

 

だぁぁぁぁぁぁ!

早速! いただきます!
 
やっと……ついに……やっと……
爪水虫が治りましたぁぁぁぁぁぁ!!!!!
パチパチパチ!
 
このブログによると治療を始めたのが令和4年8月23日。
ほぼ……1年半……
長かった……
長かったけど、ついにお医者さんから治療終了のお話がありました。
 
当初……毎朝、毎朝、薬を飲めども飲めども爪の様子は全く変わらず……
ホンマにこの薬きいとんやろか?と不信感を抱いたことも多々ございました。
でも、治りました!
奇麗に治りました!
 
今思うと、やっぱり爪水虫は薬を飲むだけじゃダメですね。
というのも、伸びた爪の中に水虫がいるわけです。
しかも、この爪の中には飲んだ薬が届かないときているわけです。
だから、薬が効いてきたかなと思っても、すぐにまたぶり返してしまいます。
 
そこで、有効なのが水虫がいる爪を切ること!
 
切るといっても、他の爪のように伸びた爪をパッチンパッチン切るというレベルではございません。
水虫がいることによって山のように盛り上がった状態の爪を削るわけです。
まず、爪切りで切れるところまで切る。
盛り上がっている山のような爪も無理やり切る!
そのあと、さらに紙やすりで爪の表面をゴシゴシと薄く削っていきます。
ただし、指先の肉を傷つけないようにするのがポイント。
すると、爪の中にいた水虫が戻ってこないので、薬が効きだすと一気に治療が進みます。
 
コレに半年以上たってから気づいたんですよね。
もう少し早く、削っていれば治療期間も短くなったかもしれないのに。
まぁ、治ったのだからいいんですけどねwww
 
ということで、今日は「ポイント」つながりのお話を。
 
 
 

「5分でいいんだね。5分ぐらいなら僕でも何とかなるかな!」

 

 アジャコンダの影でうずくまるタカトを横目にクロトはデスラーへと向きを変えた。

 そして、ポケットから一つの筒状の物を取り出すと、おもむろに親指を押し付けたのである。

「開血解放!」

 親指の先から流れ出す血液がその筒状の中へと流れ込んでいくと……

 ブィーン!

 という起動音とともに筒状の先端から青く光り輝く棒がシュッと伸びた。

 それはまさに、あのスターウォーズに出てくるライトセイバーそのもの。

 だが、クロトはJ大ジェダイの騎士ではない。

 しかも、この時点ではまだ第二の門の騎士にもなっていない。

 いわゆるただの人間なのである。

 そんな人間がフォースの力を宿したのだ!

 って、そんなわけあるかい!

 ドラゴンボールクリリンがどんなに修行をしようともスーパーサイヤ人になることができないようにクロトもまたJ大ジェダイにはなれないのだ。

 そう!何を隠そう彼こそJ大ジェダイ(日大)ではなく神民学校の高等部に在籍している生徒会長さま!

 皆が頼りにしている存在なのである。

 ちなみに、このライトセイバー、クロトが作ったオイルバーン試作機の超推進力エンジンを超小型化したモノ。

 要はロケットエンジンのミニチュアなのである。

 推進力として先端から噴き出す燃焼ガスを細くまとめ棒状にしたものがライトセイバーのように見えているだけなのだ。

 だから、当然にその光の刃は超高温!

 触れたものをたちまち灰にすることだろう。

 ということは……おそらく……

 クロトはこのライトセイバーで降ってくる次元転移ミサイルを切りつけようというのである。

 確かにその刃は燃焼ガスのため固体ではない。

 これなら、ライトセイバーがミサイルの先端に触れたとしても異次元に取り込まれることは決してないだろう。

 しかも! さらに優れた利点があった!

 というのも、降ってくる次元転移ミサイルは、デスラーの砲塔の表皮に一度は接触したものである。

 ちなみに、ここだけの話だが……彼は2週間に一度しか風呂に入らない。

 しかも……その上……昨夜も壁に貼ったお登勢のポスターに向かってデスラー砲を発射しまくっているのだ。

 そんな納豆臭い砲塔の表皮触れたコンドーさんの内面が裏返って表にむき出しになっているのである。

 縦筋たてすじ露里ろり万札まんさつエイの胃袋に触れずとも、そんなコンドーさんに触れようものなら……想像しただけでもオカンが走る。

 ちなみにオカンはオカンでも母ちゃんではなくてヤカンの方である。

 そんな汚物は納豆、いや、熱湯消毒だぁぁぁぁ!

 と言わんばかりに、このライトセイバーは降ってくるコンドーさんを高温で跡形もなく焼却処理してくれるのだ。

 な! 凄いだろ!

 こんなことを思いつくとは!さすがは生徒会長! クロト様!

 そんな彼がライトセイバーを斜めに構えて、頭上から迫りくる次元転移ミサイルを睨み上げているのだ。

 もう、この姿、はたから見ているだけで、きっと何とかしてくれそうな気になってしまう。

 

「仮面ダレダー流奥義! 天翔九頭閃あまかけるクズのひらめき!」

 天翔九頭閃あまかけるクズのひらめき! それは言わずもがな、仮面ダレダー48の必殺技の一つである!

 超神速の剣先が九つの方向から同時に打ち出され斬撃を加えるのだ。

 まあ……明らかに、某るろうに剣士のパクリであるが……そんなことより、そもそもクロトは仮面ダレダーを知らなかったはずなのでは。

 それなのに、仮面ダレダーの必殺技を知っているというのは、一体どういうことなのであろうか?

 それはね……

 クロトが日ごろハイグショップで道具作りをしている最中、その横でタケシが叫んでいるんですよ。

「出たな! ツョッカー!」

 その様子は、まるで幼子が仮面ライダーの真似事をするかのようにポーズを決めているのである。

 おそらく、タケシの脳内イメージでは自身の姿が仮面ダレダーに完全に置き換わっているのだろうが、傍から見る分には全くのお笑い芸人であるwww

 だが、脳内仮面ダレダーのタケシは、剣に見立てたバールを斜めに構えたまま勢いよく段ボールの山に突っ込んでいくのだ。

「くらえ! 仮面ダレダー流奥義! 天翔九頭閃あまかけるクズのひらめき!」

 その瞬間、店内に積みあがった段ボールが辺り一面に吹き飛んだ。

 そう、タケシの持つバールが九つの方向から打ち出されたことによって、段ボールを右に左にとまき散らしたのである。

 その威力! その速度!

 まるで、子供が無茶苦茶に棒を振っているようなものであるwwww

 だが! 次の瞬間!タケシもまた吹っ飛んでいた!

 というのも、某るろうに剣士もこの奥義を放つと、自分の体にかなりの負荷がかかるのだ。

 そして、タケシもまた鼻血をまき散らせながら天をかけていた。

「このクズが! そんなもの店の中で振り回すな!」

 そう、段ボールが吹き飛んだ瞬間、立花どん兵衛の右ストレートがタケシの顔面を直撃していたのである。

 そんな様子を、毎日毎日見ていたクロト。

 覚えたくなくとも、自然に耳にこびりついていた。

 

 そして今! 目の前で次元転移ミサイルによる危機が迫るこの状況で、クロトのひらめきがさえわたる!

 ピキッーーーーーン!

「仮面ダレダー流奥義! 天翔九頭閃あまかけるクズのひらめき!」

 ついにクロトが気合とともに構えたライトセイバーを振りぬいた。

 

 ライトセイバーが作る9つの光の軌道!

 天から舞い降ちてくる次元転移ミサイルめがけて飛んでいく。

 

 皆さん既にご存じの通り、10年後のクロトは第二の門の騎士になっている。

 そう、騎士は王に次ぐ偉い身分なのである。

 当然に、下につく者たちを従わせるために、その能力は文武両道!

 

 だからこそ! このクロトの斬撃は宙を切ったのである!

 

 スカっ!

 スカっ!

 スカっ!

 スカっ!スカっ!スカっ!スカっ!スカっ!スカっ!

 9つも斬撃を放ったにもかかわらず、一つもミサイルにあたりゃしないwww

 

 ――あれ……?

 

 

 クロトの脳内でシュミレートされた天翔九頭閃あまかけるクズのひらめきは百発百中だった。

 その打ち出す角度、斬撃の軌道……どれも問題ないはずだった。

 だが、それでも当たらない! 

 ブン! ブン! ブン!

 スカっ! スカっ! スカっ!

 

 ついに頭にきたクロト君。

「くそおおおおおおお! あたれぇぇぇぇぇぇぇ!」

 かつてタケシがやっていたようにライトセイバーをがむしゃらに振り回し始めた。

 ブン! ブン! ブン!

 スカっ! スカっ! スカっ! 

 というか、ここまでやって一つも当たらないとは……逆にある意味、凄い才能であるwwww

 

 まぁ、彼の場合、仕方ない……

 だって、クロトは騎士になるとはいえ、文武の武には全く才能がないのだ。

 そう、道具オタクである彼は、タカト同様に喧嘩というものに勝ったことがない。

 というか、タカトと違って喧嘩なんか吹っ掛けないのである。

 とはいっても、喧嘩以外のスポーツだってダメダメなのだ。

 要は根っからの道具オタク! インドア派なのである。

 そんな彼が、いくら脳内でシュミレーションしようが、体の動きがついていかないのは当然であった。

 だが、クロトは文武の文には優れている。おそらく、8人いる騎士の中ではトップクラスだろう。

 だからこそ、この文の部分を買われて騎士に抜擢されたのである。

 そして!今! そんな非凡なる文の部分の才能がズレた軌道を瞬時に再計算したのだ!

 ――コンマ2秒、動きが遅い! ならばその分、先に動かせば、必ず!当たる!

 再計算を終えたクロトは落ちてくる次元転移ミサイルに再びにらみを利かした。

 

 先ほどまで空を切っていた光の刃。

「てやっ!」

 気合一閃! 振りぬかれたライトセーバーの光の刃が弧を描く。

 だが、今度は先ほどまでとは違い、確実にライトセーバーの軌道は落ちてくる次元転移ミサイルにタイミングを合わせてロックオンしていた。

 その距離! 50cm!

 このまま一気に振りぬけば、コンドーさんは高熱の炎に身を焦がすことになるだろう。

 そうすれば、コンドーさんが発するイカ臭い匂いもイカ焼きの匂いに変わる間もなく瞬時に昇天するのだ。

 そうこうしているうちに徐々に縮まるコンドーさんとのランデブーポイント!

 その距離‼ あと10cm!

 ――ああ! 待ち遠しい!

 それは初めてのデートの時のようなドキドキとした高揚感をもたらしていた。

 というのも、運動音痴のクロトは野球をしてもバットにボールを当てたことがなかったのだ。

 三球三振!

 バッターボックスの上でクルクルと回るクロトの姿は、まるでフィギュアスケートの選手のようである。

 まあ……天才のクロトが飛んでくるボールの弾道をいかに計算しようとも、投球そのものが乱数ではどうしようもなかったのだ。

 だが、今回の出会いは違った。

 そう、この次元転送ミサイルは自然落下。その落下軌道は読みやすい!

 しかも、ココは室内と来ている。

 ということは!突風などといった想定外のアクシデントは起きようがないのだ。

 ――ならば!これは! 初ランデブーにしてフィニッシュまで確実確定なのでは?

 

 ということで、その距離! ついにあと1cm!

 いまだ二人は接していなくとも、すぐ傍にいる彼女が発する熱量でその体の先からイカ臭いお汁がポタポタと滲み出し始めてくるようであった。

 そう、イメージするなら。

 ラブホテルのエレベーターに乗った不倫のカップルのようなもの。

 早くぅぅぅ! 早くぅぅぅ!

 遅々として登らないエレベータの電光表示を見ながらうずうずとするのだ。

 それはじりじりと焦げるかのような苛立ち。

 ランデブーを今か今かと待ちわびる二人にとって、すぐそこの部屋までの距離が待ちきれないのである……

 そんな様子の彼。

 まさに我慢しきれない男のようなものであるwww

 って、我慢汁じゃないからね! たんにライトセーバーの熱でコンドーさんのゴムの薄い膜が溶け始めてるのを文学的に表現しただけだからねwwwえ?全然分からない? 知らんがなwwwwそんなことwww

 だが、それを見たクロトは確信した!

 ――ついにとらえた!

 そして、コンドーさんがさらけ出す薄い膜に向かって、長いライトセイバーを一気に力強くねじ込んだのである!

 

 シュン⤵

 

 だが、こともあろうか、目的の膜を目の前にしてなぜかライトセイバーは中折れしたのである。

 ってwwwこの腰抜けwwww