令和6年4月4日の昼飯

本日、食したカップラーメンはこちら!

 

徳島製粉
「金ちゃん ヌードル」

 

だぁぁぁぁぁぁ!

早速! いただきます!
 
うーん……
なんか最近、カップ麺の戻りが悪いんですよね……
やっぱり、ポットを新しいのに変えたからなのかな。
というのも、新しいポットには自動温度設定がついていて、通常90度になっているわけです。
それを手動で98度まで変えられることができるのですが、毎度毎度これをすると再沸騰までに時間がかかり、とても面倒くさい。
ということで、90度のお湯でカップ麺を作っているわけです。
でも、なんか……麺が硬いような気がするんですよね。
 
というか、保温温度は98度でいいんじゃね?
 
ということで、ハイ! お決まりのグーグル先生~♪
 
象印のホームページでは「90℃保温は98℃保温に比べて、消費電力量が約15%節約になります。」
と書いてある。
ほうほう、省エネになるのねwww
 
また、「電気ポットには保温設定がたくさんあるが、それぞれ何に適しているのですか?」という質問に対しては
98℃:紅茶、コーヒー、カップめんなど
80℃:日本茶(煎茶)
70℃:赤ちゃんのミルク作り
と、答えている。
 
うん? カップめんは98度?
やっぱり! 98度じゃん!
だが、会社のポットはお茶を入れることがメインであって、カップ麺を食べることは想定していない。
おそらくポット自身に保温設定を変える機能もついているのだろうけど、勝手に温度を変えたりしたら……きっとお叱りものだろうwww
 
ということで、今日は「ポット」つながりのお話を。
 

kakuyomu.jp

 

「で、探偵君、犯人がこの悪の首領ではないという証拠は見つかったのかな?」

 タカト達の動きを楽しそうに見ていたセレスティーノは、相変わらず素っ裸の状態で腕を組んで壁にもたれていた。

 

 一方、タカトは同じように腕を組むも歯ぎしりをしてイラついていた。

 というのも、今までの見立てでは、死因は鋭利な刃物によって股間をえぐり取られたことによる失血死という事が分かっている。

 しかも、犯人はそう遠くに行っていない……

 となると、目の前で悪の首領の格好をしながら、血塗られた肉切り包丁を握り締めているコウスケが、どう見ても一番怪しいのだ。

 だが、セレスティーノに、こいつが犯人ではないといった手前、今さら、コウスケが犯人でしたとは言えない。

 ――なら、どうすればいいんだ……

 もうすでに何も言えなくなっていたタカトは、ただただギリギリと歯ぎしりをするのが精いっぱいだったのである。

 

 そんな何もできない様子のタカトを見たセレスティーノは、事はすでに煮詰まったと判断したのか、ポンと勢いをつけて背を壁から離した。

「さて、それでは、この犯人を縛り上げて第八の宿舎へと連行することにしよう……」

 その言葉に悪の首領は涙目になりながら慌てふためく。

「待ってください! セレスティーノ様! 僕です! コウスケです! 神民のコウスケですよ! 本当に逮捕されるんですか?」

 

 マズイ!

 このままでは本当にコウスケが連行されてしまう。

 まぁ、コウスケが死んだところで特に困ることはないのだが、毎朝のお楽しみがなくなるのは少々マズイ……

 ということで、タカトはビン子にアイコンタクトを送った。

 ――ビン子! 5分だけ時間を稼げ!

 だが、ビン子はキョトンとしている?

 再びアイコンタクト! しかもそれと同時に今度はまばたきでモールス信号まで送り始めたのだ。

 ――だ・か・ら! 5分だけ時間を稼げと言っとるだろうが!

 

 そのタカトの必死の様子に、どうやらビン子も気づいた様子で。

 ハイ!

 ティッシュ

 カバンの中から一枚のティッシュをタカトに手渡したのだった。

 

 当然、タカトは大声でツッコんだ!

「違うぅぅぅぅ! ティッシュじゃなーーーーーーい!」

 つき出されるティッシュをすかさず取り上げると大事そうにポケットにしまった。

 これで4枚目ゲットだぜ!

「えっ……ティッシュじゃないの……さっきからアホみたいにまばたきをしているから、てっきり目が痛いものだと……」

「あほか! ティッシュじゃない! 5分だけ時間を稼げって言ってるんだよ!」

「なんだ。それならそれとはっきり言ってよね。目をパチパチしたって分からないわよ!」

「俺の心を読めよ! 俺の心を!」

「タカトの心なんて読めません!」

「お前!神様だろ!」

「あのね、神様だからって何でもできるわけじゃないのよ!」

「ああそうでした! ビン子ちゃんは貧乏神でしたもんねぇ! そうでした! そうでした!」

「何よ! 私が貧乏神だっていうの!」

「そうだろうが! この貧乏神!」

 

 神様⁉

 そんなやり取りをする二人のもとに周囲を取り囲む二十四の瞳が一斉に集まったのである。

ティッシュだけに……紙様?」

 それは当然にこの場にいるセレスティーノにガイヤ、マッシュ、そして、悪の首領の面々のものであった。

 というか……どう数えてみても4人……8の瞳しかないんですけど……

 いや、確かに瞳は24! 数は合っているのだ。

 というのも、泣きミソ先生に扮したガイヤの手には棒に刺さった目玉が16個、いつの間にか握られていたのである。

 これを合わせたら、ちゃんと24個だろ。

 ……というか……この目玉……もしかして……マジもんの目玉とか?

 ……そんなことあるわけないよねwww

 だいたいコイツ……ネクロマンサーじゃあるまいしwwww

 いやいや……今は、ネ黒ネクロマンサーの話ではなくネ申カミサーマのお話……

 ということは、もしかして……この女の子が神様なのか?

 でも、目の色は金色じゃなくて黒色だよね……

 ホンマかいな? チョコ買いな?

 そんな疑問の声があちらこちらで漏れはじめた。

 

 そんな小さき声にタカトとビン子は鋭く反応した。

 ビクンっ!

 ビクンっ!

 固まる二人の額からは汗が滝のように流れ落ちる。

 ――しまった……ビン子が神様だって言う事は内緒だったんだよ……

 ――どうするのよ……タカト……

 だが、タカトは名探偵!

 頭の回転が速いのだ!

 だから、すかさずビン子の素性を誤魔化すのであった。

「いやだなwww神様じゃないですよ! 神様じゃ!」

 だったらなんだって言うんだよ!

 明らかに疑っているような目が二人を襲う。

 

「神様じゃなくてカニ様って言ったんですよ!」

 そんなタカトは、ビン子へとニコニコとした視線を送った。

「なぁ、ビン子www」

 

 ――なんですとぉ!

 そんな無茶ぶりにビン子の顔面は驚きで真っ青になっていた。

 おそらくこのタカトのアイコンタクト……

 俺の話に合わせろと言っているに違いない!

 だが、カニ様……

 カニ様って、なんやねん!

 カニって、あの横に歩くハサミを持ったあのカニか?

 カニ様ってないわ……絶対にないわ……

 だがしかし、ここで話を合わせないと、自分が神様だという事がバレてしまうのだ……

 ――ええい! やけよ! やけ! やってやるわよ! カニ様を!

カニ様で~す♡」

 ビン子ちゃんがニコニコと頭上で両手をハサミにしながら揺らし、がに股でガサガサと控室の中を動き始めたのだwww

 

 それを見たタカトは大笑い!

 ――マジか! マジでビン子の奴、やりよったwww

 テレビに出てくる女お笑い芸人さながら、控室の中に沸き起こる嘲笑の中を右に左に歩き回るビン子の姿。

 もう、そこには乙女の純情などありはしない。

 ――マジで許すまじ! マジでタカトの奴、ってやる!

 

  5分後……

 

「できたぁぁぁぁ!」

 嬉しそうなタカトの声がカニ様の歩き回る控室の中に響きわたった。

 

 

 それを聞いたビン子は目に涙をためながら急いでタカトのもとへと駆け付けた。

「もう! 遅いのよ! 何してたのよ!」

 

 そんなタカトの手には、高らかに掲げられた銀色のこけし

「聞いて驚け! これこそ『パちんこ玉赭ブロー三毛猫HSモード』だぁぁぁぁぁ!」

 それは先ほどガラポン会場で白玉を赤玉に変えるために融合加工したカニ様ではなく、イカさま道具。

 だが、タカトはビン子がカニ様で作ってくれた貴重な5分を使い、このイカさまに搭載されている三毛猫モードを発動、いや、三毛猫HSモードへと改良を施したのである。

 

 だが、三毛猫モードとは一体なんなんだ? というかHSってなんやねんwww

 ということで、当然、ビン子の反応は、

「三毛猫HSって?」

 となる……

 

 HS……

 三毛猫……HS……

 ――あっ! 分かった! 

 ちょっと得意げなビン子ちゃん。

 いつもはタカトの意味不明なネーミングについていけなかったのであるが、今回に限ってはその真意を見抜いたようである。

 ――やっぱりタカトよね♡ これを使ってコウスケの無罪を証明しようとしていたのね♡

 無罪を証明する! そう、これこそミステリーのクライマックス!

 いわゆる、主人公の見せ場の一つなのである!

 そして!ミステリーの代表的な主人公といえば!

 そう!忘れてはいけない、このお方!

「それって、三毛猫HolmeSホームズのことでしょう!」

 コレは簡単よね♪と、ビン子は嬉しそうな表情を浮かべていた。

 

 だが、それを聞くタカトはキョトン……

「ホームズ?」

 ――こいつ……馬鹿なのか?

「三毛猫がシャーロック・ホームズの訳ないだろうが!」

 だいたい……銀のこけし三毛猫ホームズだったら赤川次郎先生に失礼だろう!

 君の弱いスポットをコレで証明しちゃうニャン♡

 ニャン♡ニャン♡ニャン♡

 いニャ~ん♡

 これ……意外と……大人のおもちゃコーナーで売れるかもしれないwww

 

「実はパちんこ玉赭ブローには、裏モードが有ってだな……」

「裏モード?」

「あぁ、これだけは使いたくなかったのだが……この際、仕方ない……」

「一体、どんなモードなのよ?」

「三毛猫モードと言ってな……洗濯物の中から、若い女性の使用済みパンツだけを識別するという、超危険なモードなんだ」

 ビシっ!

 と、タカトが言い終わる前に、ビン子のハリセンがタカトの後頭部にめり込んでいた。

「バカなの! それは変態! もう犯罪よ! 犯罪!」

「だ・か・ら! 俺は使いたくなかったんだよ!」 

 頭をこすりながら、タカトはビン子を睨み付けていた。

 

「だいたい、この控室の中に女の人のパンツがどこに転がっているんだよ! 言ってみろ!」

 ビン子は咄嗟に自分のスカートを押さえつけた。

「……ビン子……お前のパンツなんて見飽きたわ! 大体いつも、俺のベッドの上で太ももむき出しで寝ているだろうが! このバカチンが!」

「だれがチンよ! このバカ! バカ! バカ! バカタカトぉぉぉ!」

 ビシっ! ビシっ! ビシっ!

 顔を真っ赤にしたビン子が、これでもかとタカトの頭を叩きまくっていた。

 

 ほどなくして顔面をブツブツのおはぎのように膨らませたタカトがボソリ……

「俺はこれから……」

「というか、三毛猫HSって、どういうことなのよ!」

 その言葉が気になるのか、いや、よほど悔しかったのだろうwwwビン子ちゃんはタカトに食い下がった。

 

「えっ⁉ 分かんない?」

「ごめん! 全然分かんない!」

「ふっ! ならば、タカト様、この無知なビン子に是非とも教えてくださいませぇぇと頭を下げたら教えてやらんでもないがな!」

「じゃぁ、いい。別に知りたくないから」

「えっ! ちょっと! ビン子ちゃん! せっかくだから聞いてよぉ~聞いて行ってくださいませぇ~」

「まぁ、そこまで言うのなら、聞いてあげないわけでもないわよ」

「ふっ! ならば教えてしんぜよう!」

「やっぱりいい!」

「あ……ごめんなさい……私めが悪うございました……」

「分かればいいのよ! 分かれば! で、どういうこと?」

「あのですね……洗濯物の中には、男物もあれば、おばあちゃんのモノもございますよね……そんな洗濯物の中から美女のパンツだけをより分ける方法はないものかと思案しておりましたら、ひらめいたんですよ。ワタクシ!」

「でっ!」

「匂いですよ! 匂い! 若い女性特有の……」

 

 ビシっ!

 

「もう、それ以上言わんでいい! もう、それだと『スカートまくりま扇』と一緒やないかい!」

「あほか!一緒にするな! 大体!『スカートまくりま扇ジンベエザメモード』は外に干してあるパンツの中から美女のパンツだけを吸い込むモード! すなわちこれ! 洗濯済みのパンツ! そして、今回、さらなる改良くわえた『パちんこ玉赭ブロー三毛猫モード』は洗濯前のカゴの中に入っているパンツの中から美女のものだけを見つけ出すという優れモノなのだぁぁぁぁ!」

 

 ……意味が分からない……

 ……まったくもって意味が分からない……

 ……タカトが、めちゃくちゃ力説をしているようだが

 ……どうにも……やっぱり意味が分からない……

 そのためか、ビン子ちゃん、タカトの頭をハリセンでシバくのも忘れてポカンとしていた。

 ――アホや……こいつ絶対にアホや……こんな奴に少しでも期待した私はもっとアホや……

 

 だいたい、『スカートまくりま扇ジンベエザメモード』であっても洗濯前のカゴから美女のパンツだけ吸い込めば済む話だろうがwwww

 そんな疑問が来ることを想定していたのか、タカトは鼻で笑う。

 フッ! 愚か者どもが!

 よくよく考えてみろ! 洗う前の洗濯物はどこにある!

 そう! 部屋の中にあるはずなのだ!

 大体、美女のパンツだけを選りすぐろうとしているのに、部屋の中には美女がさわったものがいっぱいあるだろうが!

 歯ブラシとか、バキュームカップとか、コンドー〇さんとか!

 欲しいのはパンツ!

 ブラジャーではない! いや……ブラジャーも欲しい……

 だから、それ以外の美女が触ったものなどいらないのである。

 そんなものまで吸い込んでしまえば、それこそ泥棒である!

 うん? パンツを取れば、それも泥棒?

 逮捕だ! ルパーン!

 ま・まぁ……そうともいうが……まだ、実際にはパンツ取ってないから問題はないよなwww

 って、そこじゃない?

 

 そう、今は目の前でコウスケが今にも殺人の罪で逮捕されそうなのである。

 なのに……このタカトきたら……

 コウスケのことなど考えずに、パンツのことばかり考えていたというのだろうか。

 少々悔しさをにじませたビン子の目には、いつしか涙が浮かんでいた。

 ――タカトの……馬鹿……

 

 第30話 激闘?福引会場?(17) パちんこ玉赭ブロー裏モード! 三毛猫HS発動!より