本日、食したカップラーメンはこちら!
東洋水産
マルちゃん
「ごつ盛り コク豚骨ラーメン」
麺90g大盛
だぁぁぁぁぁぁ!
「いやぁぁぁ!」
悲鳴を上げる優子は、傍らに座るアイちゃんに抱き着いた。
「こんなところで死にたくなぁぁぁァァい」
涙がちょちょぎれる優子
一方、アイちゃんは、静かに、ビニール袋のチョコをかじっていた。
観覧車のまわりの観衆から悲鳴が起きる。
皆が上空の観覧車を見上げていた。
落下するゴンドラ。
地上に激突すれば大破! 間違いなしである。
ネズミのモンスターが、すばやく落下地点の人々を回避させる。
もはや、ゴンドラの中の人間は助かるまい。せめて、地上の観衆だけでも守らないと。ゴンドラのまきぞいから回避させるかのようにてきぱきと動く。やはり、ココはネズミ―ランド、スタッフの教育は行き届いている。まさに、軍隊そのものである。
「お前! そこを離れろ!」
ネズミのモンスターが叫んだ。
「うん?」
おそろいのネズミのカチューシャを付けたヤドンとムンネがソフトクリームをなめながら振り向いた。
「お前! ゴンドラが!」
「ゴンドラだと! 俺はドラゴンだ!」
話がまったくかみ合わない。
もうだめだと言わんばかり、ネズミのモンスターは避難した。
その様子を怪訝そうに見つめていたヤドンは、何気に上空を見上げた。
上空から迫りくる一つのゴンドラ。
おおおおお!
ヤドンはとっさにムンネ見た。
ムンネは、ほっぺにクリームをつけながら嬉しそうにソフトクリームを舐めている。
さすがに時間がない。
――ちっ!
ムンネを突き飛ばすと背中の剣を振りかざす。
そう、二刀の性剣セ●クス・カリ・バーである。
てやっぁぁぁ!
「十文字切り!」
ゴンドラがヤドンに直撃する瞬間、二刀の剣撃がクロスした。
ポニョン!
性剣セ●クス・カリ・バーの刀身は、ゴンドラに直撃するとともに、その身を柔らかく折り曲げた。
まるで、優しくゴンドラをさするかのように、その肌をこすっていく。
アァァァ
まるで、無機質なゴンドラから喘ぎ声が聞こえるかのようである。
しかし、ゴンドラの激しい欲情は止まらない。
上空から迫りくるゴンドラは、ヤドンの胸に飛び込んだ。そう、しばらく会っていなかった女が、男の胸へと飛び込むかのように。
ドゴォーーーン!
ヤドンはつぶれた。
まぁ、性剣セ●クス・カリ・バーは、巨大シリコンバ●ブだから当然と言えば当然である。
土煙を立てるゴンドラの横で、尻もちをつくムンネは、何がおこったのか分からなかった。
ムンネはとっさにヤドンによって突き飛ばされたのだ。その勢いでムンネはその場に尻もちをついた。何すんねん! と怒りの表情をヤドンに向けた瞬間。ヤドンが轟音と共につぶれたのである。
ムンネの怒りは、不発に終わる。それどころか、その身を挺して自分を守ってくれたヤドンに対して、ムンネは何を思ったのであろうか。ムンネの中の悲しみが爆発した。
「旦那様ぁぁぁぁぁ!」
ムンネはゴンドラに駆け寄った。必死にゴンドラの下の地面を手で掘り返す。
「いやぁぁ! いやぁぁ!」
飛び散る小石。それと共に赤い飛沫も飛び散った。
懸命に手で掘るムンネの爪が、剥がれ落ち、血をまき散らしていた。
「旦那様……まだ、今日のパンツ、履き替えてないんですよ……」
ムンネは力なくうなだれた。
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【えっ? つぶれたの……ちょっとラーメン食べ終わるまで待って!】
氏名 ヤドン
年齢 902歳
職業 変態勇者
レベル 99(回復中)
体力 200
力 180
魔力 150
知力 8→6
素早 40
耐久 50
器用 40
運 3
固有スキル
死亡回数 0
右手装備 性剣セ●クス・カリ・バー
左手装備 性剣セ●クス・カリ・バー
頭装備 ネズミの耳のカチューシャ(ムンネとおそろい♡)
上半身装備 勇者の鎧(自称)
下半身装備 ブリーフパンツ
靴装備 なし
攻撃力 156
守備力 170→171
所持金 102,999,892
パーティ 優子
婚約 ムンネ