令和5年11月17日の昼飯

本日、食したカップラーメンはこちら!

 

東洋水産
マルちゃん
「ごつ盛り 塩焼そば」
麺130g大盛
バジル入り特製スパイス入り

 

だぁぁぁぁぁぁ!

早速! いただきます!
 
最近、自分の書いた小説を読み直しているのだが……
まぁ、なんとひどいことwwww
 
確かに、今のレベルも大したことはないのだが、それでも、昔の文章はさらにひどいwww
 
だが、3年も書き続けていると駄文も成長するもので、読み比べてみれば自分でもはっきりと違いがわかるものなのだ。
まぁ、これをいい方向に成長しているというのか、ただ単に回りくどくなっただけというのか……知らないが。
 
しかし、文章を書くというのはいかに難しいことなのだろう。
仕事柄、文章は簡潔に箇条書きのように書く癖がついている。
正確に伝えるにはその方が手っ取り早いのだ。
 
だが、小説となると文章にリズムがいる。
まるで、音楽を奏でるかのように、スムーズに頭の中で流れないといけないのである。
これが難しい。
ハッキリ言って難しい。
特に日本語の場合、単語の位置を自由に動かすことができる。
だが、単語を前に持ってくるのか後ろに持ってくるのかによって強調すべき意味が変わってくる。
しかも、リズムまでもが変わってくるのだ。
 
そして、一番厄介なのが文末表現。
仕事の文章などは、全て「~である」調に統一しておけば、大体、片が付く。
というか、その方が読みやすい。
ただ、小説となると、文末を統一すると、なんか野暮ったくなるというか、単調となるというか、要は、読んでいると詰まるのである。
かといって、文末表現など、そんなに種類があるわけでもなく……体言止めなど、いろいろ工夫をしてみるのだが、余計に読みにくくなってくるww
 
おそらく、こういったことを自然にこなせてしまう人が天才なのだろう。
まぁ、こちとら、芥川賞直木賞を狙っているわけではない。
せめて一人でいいから私を推してくれるファンができればいいと思っているだけなのだ。
そのファンのために日々精進……書き続けようと思っているのだが
 
私のファンなんかマジでおるんやろかwww
 
ということで、今日は「ファン」つながりのお話を。
 

kakuyomu.jp

 

「最初はグー!」

「ジャンけんぽん♡」

「あっち向いてホイ♡」

 えい♡

 びしっ!

 1HIT! 1ダメージ!

 

 ――なんだ……この衝撃は……

 

「最初はグー♡」

「ジャンけんぽん!」

「あっち向いてホイ♡」

 えい♡

 びしっ!

 1HIT! 1ダメージ!

 

 ――これが……あっち向いてホイ……というやつなのか……

 

「「最初はグー!♡」」

「「ジャンけんぽん♡!」」

「あっち向いてホイ♡」

 えい♡

 びしっ!

 1HIT! 1ダメージ!

 

 以下、99回ほど繰り返しwwwww

 ――というか……アタイ……さっきからズーッと顔をはたかれてばかりなのだが……これで合っているのか? 本当にこれが『あっち向いてホイ』で合っているかよ?

 ……なんか違うと思う……

 

「ちょっと待て! アタイが知っている『あっち向いてホイ』となんか違うんだが!」

 で、顔を腫らしたカリアはついに声を上げた。

「あっち向いてホイって、指が差した方向に顔が向いたら負けっていうやつだろ! アタイ、漫画でちゃんと読んだんだよ!」

「何言っているんですか♡ それは聖人世界の『あっち向いてホイ』、今やっているのは魔人世界の『あっち向いてホイ』ですよ♡」

「だからと言って、その都度顔を殴るのかよ!」

「そうですよ! シバいた方向に向いたら負けです♡ でも、あなた意外としぶといですね……これだけシバいてもビクともしないとは……はぁはぁ♡」

「そうか、分かったよ……だったら……アタイが勝ったら……当然……お前をシバけるんだな……」

 切れた唇から血をたらしながら不敵のほほ笑むカリアは、またもや指をボキボキと鳴らし始めた。

「ひぃぃいぃいぃ♡」

 ――ワタシ……なんか、選択を誤ったような気がしますぅ~♡ 聖人世界の『あっち向いてホイ』にしておいたほうが良かったかも……でも♡

 そう、なぜかゲル×ググは負ける気がしなかったのである!

 なぜなら、カリアはずっとグーを出しているのだ。

 ――コイツ! きっとジャンケンの素人に違いないですわ♡

 だからこそ、ゲル×ググは常にパーを出し続けていれば勝てていたわけなのである。

 ――このままこの女をシバキ続けていれば♡ いかに怪力といえども、いつかはぶっ倒れるに違いないですわぁ~♡

 この勝負! 私の勝ちですぅ~♡

 

「最初はグー!」

「ジャンけんぽん♡」

 

「なんですとぉぉぉぉぉぉぉぉぉ♡」

 

 緑女のカリアにとって、このジャンケンは初めてするゲームであった。

 そのため、ジャンケンのルールなど知りはしない。

 だが、かつてゴミ捨て場で見た漫画には描いてあったのだ。

 ジャンケンにおいてグーは最強!

 そう! 『俺はこれでジャンケン王になる!』

 石はハサミで切ることはできない!

 そして! 石は紙をも突き破る!

 『ゴムゴムのぉ~ガトリング!』

 『ゴムゴムのぉ~エレファントカシマシ!』

 だからグーを出していれば必ず勝てる! というのだ!

 

 だが、結果は……なぜか負け続けている……

 100回ほどシバかれた時点でカリアはようやく悟ったのだ……

 グーではパーに勝てないのだと……

 だがしかし、その漫画にはグーしか載っていなかったのだ。

 だからこそ、カリアはグー以外の形を知らない……

 いや、目の前のゲル×ググがパーと称して手のひらを広げている。

 おそらくこれがパーという形なのだろう……カリアは、たった今、学習した。

 しかし、パーとパーではアイコなのだ……

 ――これでは勝てない……

 しかし、もう一つあるという伝説のチョキの形が分からないのである……

 ――このままではじり貧か……

 

 ジャンケンのたびにシバかれ続けたカリアの視界は、ダメージの蓄積によってついにかすみ始めた。

 いや、そもそも、すでに転生する前のググとの戦いでわき腹を貫かれているのである。

 その上に、大量の血液を使う『多段開血解放! ガちんこ魂赭たましゃブロー』を発動していたのだ。

 カリアの体内に血などほとんどのこっているわけはなかった。

 まぁ、早い話、こんな状態で立っているだけでも奇跡に近いのである。

「最初はグー!」

 そんなカリアが震える手を振り出す。

 だが、もう力が入らない……

 もう、拳を握りしめることすら……ままならないのである……

 しかし、カリアはあきらめない。

 ――こんなところで……あきらめてたまるか! やっと……あれだけ焦がれていたあっち向いてホイができたのだから!

 

 夕日が沈みゆくかつてのゴミ捨て場

 そんな中にある一つのゴミの山頂で、緑髪の女の子が漫画を手に持ちながら体を揺らしていた。

 だが、その漫画は本というには無理がある。

 すでに破け、うす汚れ……カピカピに固まったページは板のように固くなっていた。

 それでも、その少女は、かろうじて読むことができるいくつかのページを何度も何度も飽きることなく繰り返し読み返すのである。

 そして、今日も一通り読み終えた彼女は、ゴミの山の上に立ち上がると、両手を大きく伸ばすのだ。

「あぁ~! アタイもいつかあっち向いてホイをやってみたいなぁ~!」

 

 そんなカリアは……またもや、愚直にもグーを作ろうと指を曲げる……

 しかし、震える指に脳の指令は伝わらない……

 それでも何とか親指と薬指、そして小指を動かせた……

 だが、それでもう……限界だった……

 

「ジャンけんぽん♡」

 

 しばらくの静寂の後にゲル×ググの悲鳴にも近い叫び声が上がっていた。

 そこにはなぜかチョキとパーが……あったのだ……

 

「なんですとぉぉぉぉぉぉぉぉぉ♡」

 ――なんで♡なんで♡伝説のチョキチョキをしっているんですかぁぁぁぁぁ♡

 そんなゲル×ググの顔が引きつっていた。

 

 そう、ジャンケンで負けたゲル×ググちゃんは、これからカリアにひっぱたかれるのである。

 もし、ココでひっぱたかれた拍子に顔でも動かそうものならゲル×ググちゃんの負けは確定なのだ。

 だが、おそらく、顔を動かす前に、そのカリアの怪力によってその可愛いお顔自体が跡形もなく吹き飛んでしまうことだろうwww

 ――死ぬ♡ ワタシ死んじゃう♡

 

 後ずさるカリアをいくつもの影が取り囲んでいた。

 いくつもの?

 もしかして、カリアさん分身したとか?

 分身して、やられた分を一気にぶちかますつもりですかwww

 

 いやいや、すでに限界を迎えたカリアは、その場に膝をつき、ついに石畳の上に倒れこんでいたのである。

 だが、あっち向いてホイへの強い執念なのだろうか……

 必死にゲル×ググに対して手を伸ばすのだ。

「あっち……」

 

 そう、ゲル×ググを取り囲んでいたのはカリアの分身などではなく、先ほどまで物陰に隠れていた奴隷兵たち。しかも、欲望を丸出しにした男奴隷どもだった。

「コイツ……神民魔人だろう?」

「コイツをやれば、休息奴隷になれるんじゃね?」

「さっきから見てたら、こいつ、なんかめちゃくちゃ弱くなっているみたいだしな」

「ならば、俺達でも勝てるんじゃね?」

 というか……

「「「「「この娘! めちゃくちゃ可愛くね?」」」」」

 いまや無数のダイコンがゲル×ググちゃんを取り囲んでいた。

 もう、ダイコンの大豊作! 刈り放題!

 だが、ゲル×ググはおびえるのだ。

 ――なんで♡なんで♡伝説のチョキチョキをしっているんですかぁぁぁぁぁ♡

 というのも、まわりを取り囲む奴隷兵たちが、アイスダンスショーの控室でビン子が行ったあの伝説のカニ様のようにチョキチョキと指先をハサミのように動かしているのだ。

 まさか、ゲル×ググちゃんの服でも切り裂いて素っ裸にでもしようとしているのであろうか?

 そして、あんなことや!こんなことなど!小説では書けないようなイケない丈二じょうじ君を……

 だが、ゲル×ググちゃんはこう見えても神民魔人! 魔人なのである!

 魔の生気の満ちた魔人の穴の中にダイコンの種でも植えつけようものなら、人魔抑制剤を打っていない人間の体など即!人魔症に感染することだろう。

 だから、普通はそんな馬鹿なことを考えるやつはいやしない。

 いやしない……はずなのだが……

 すでに第六駐屯地は魔物の襲撃を受けて瀕死の状態。

 奴隷兵たちもいつ死ぬか分からぬストレスにさらされ続けていたのである。

 しかも、奴隷兵を統率する班長は先ほど崩れた城壁の下敷きに……

 もはや植えたい、いや餓えた奴隷兵たちを押さえつけるものなどいやしないのである。

 そんな壊れかけた男たちの思考は一つの答えを導き出した。

「どうせ死ぬなら、魔人だろうがヤッてしまおうぜwww」

「あの緑女もヤッちまおう! 俺、一度、アイツを抱いてみたかったんだ!」

「そうだ! 二人とも犯してしまえwww」

「ひゃぁはぁぁぁぁぁ!」

 まさに……世紀末……

 

 そんな目つきの変わった奴隷兵たちを見たゲル×ググちゃん当然、

「なんですとぉぉぉぉぉぉぉぉぉ♡」

 と驚きの声を上げた。

 これでは、どちらが悪者なのかわかりゃしないwww

 ――死ぬ♡ ワタシ死んじゃう♡

 

 そんなゲル×ググに対して地面に崩れ落ちたカリアは懸命に手を伸ばし声をかけるのだ。

「あっち……あっち……に……逃げろ……」

「コイツ! 魔人に対して逃げろって言っているのか?」

 カリアを犯そうと迫ってくる奴隷兵たちは、そんな言葉を聞いて笑いだしていた。

「この女、ついに頭まで狂いやがったwww」

「魔物を逃がそうとするとは、やはり緑女も魔物の仲間だったってことだなwww」

 だが、今やカリアにとって神民魔人であるはずのゲル×ググは、迫ってくる薄汚い奴隷兵たちよりも身近に感じる存在になっていたのである。

 共にあっち向いてホイをした仲。

 それはほんのひと時の事だったかもしれない。

 だが、カリアにとってそれは放課後の図工室で友達と馬鹿をしあって笑いあっていた、あの楽しい時間にも近かったのである。

 ならば、今、救うべき相手は誰なのか!

 万力に挟まったダイコン!

 いや違う!

 カリアは迷わずゲル×ググに逃げるべき方向、すなわち城壁の裂け目とは逆の方向を指さしたのである。

 

 しかし、ゲル×ググはカリアの指し示す方向とは逆! 当然に!城壁の裂け目に向かってすたこらサッサと逃げ出したのだ!

 ――そんな簡単な罠には乗りませんわぁ~♡

 まぁ、神民魔人であるゲル×ググからしたら城壁の裂け目から外に逃げ出す方が賢明なのだ。

 駐屯地の外にさえ逃げ出せば、そこはあたり一面、魔物の群れ!

 奴隷兵たちが何人追いかけてこようが関係ない!

 外に出た瞬間!

 奴らは秒で!肉片に! いや! 肉、骨のひとかけらに至るまで奇麗に残らず食べられてしまうことだろうwww

 それが、逆の駐屯地の建物の中だなんて……

 バカじゃないですかぁ♡

 

 第54話 激闘!第六駐屯地!(25)黒い獅子  より