令和5年12月5日の昼飯

本日、食したカップラーメンはこちら!

 

徳島製粉
「金ちゃん ヌードル」

 

だぁぁぁぁぁぁ!

 

早速! いただきます!
 
ハイ! 昨日と同じです!
 
ワビサビの心が分かっている読者の方なら、見るポイントは分かっていますよねwww
見てください! この麺の色つや!
この麺の絡まり具合が実にいい!
いやぁ! 実にいい仕事していますねぇwww
 
って、多分、機械による大量生産だと思うのですがwwww
そんなことはどうでもいいんですw
 
ということで、3個目クリアーwww
明日から、何のネタで攻めようかwww
ネタが……ネタが……もう……ありません……
 
ということで、今日は「大量生産」つながりのお話を。
 
 

 再び吠えるタカト!

「武技! 気・合・一・本! 必殺!イマダッチョアタっーーーーーく!」

 タカト以外に誰もいないトイレという名の相撲部屋。

 土俵際で繰り広げられるのは押しつ押されつの一進一退。

 まるでその様子は力比べの押し相撲である!

 その白熱した試合に、ひときわ響く歓声もその声を大きくしていた。

 ブビブビブビ!

 

 そんな歓声に応えるかのようにタカトは顔を真っ赤にしながら、ここぞとばかりに力を込めた。

「武技! 気・合・一・本! 必殺!イマダッチョアタっーーーーーく!」

 ついに!

 ついに!

 あの動かざること山のごとしを体で表すかのような不動たる劉備玄徳の茶色い石頭が土俵の際を超えたのであった。

 だが、まだそれは頭のみ……

 玄徳の体は土俵の内側に残っているのである。

 奴を土俵から押し出してこそ真の勝利!

 ――ならば! ここで一気に押し切るのみ!

 タカト! 押して参る!

「武技! 気・合・一・本! 必殺!イマダッチョアタっーーーーーく!」

 次の瞬間、ついに観念したのか土俵際から押し出される劉備玄徳の茶色い体。

 ――やっと……出たぁ♡

 そんなタカトは、何とも言えない快楽によって恍惚とした表情を浮かべていたのであったwww

 ドン! ドン! ドン!

「早く出てよ! タカト! まだぁ?」

 そんなトイレの外ではビン子が、激しくドアを叩いていたwww

 

 ドン! ドン! ドン!

 毎朝、道具の配達に通る川の土手上を、大股で歩くタカトの足音が鼻息を荒くしながら歩いていた。

 それはまるで、見たいアニメの放送時間を気にしながら急いで家路についている小学生のようでもある。

 うーん、今の子たちはあまりテレビの放送時間なんて気にしないかなwww

 だって、録画もできるし、仮に見逃してもインターネットで見られるもんね。

 そもそもテレビの時代じゃないかwww

 でもね……ビデオすらなかったオッサンたちの時代は、もう、見逃したらそれで終わり!

 だからこそ! 少しでも早く家に帰りたい!

 一分でも早く家に帰りたい!

 早く帰って、テレビの前に陣取りたい!

 そして、お気に入りの魔法少女のパンチラを堪能するのだと!

 

 で!

 当然、タカトも思うのである。少しでも早く家に帰りたい!

 一分でも早く家に帰りたい!

 早く帰って、机の前に陣取りたい!

 そして、お気に入りの入浴少女のチチチラを堪能するのだと!

 そんな蟹股で歩くズボンの下では、横一杯に引っ張られガチガチに緊張したパンツの赤い布地と、大量生産された白き悪魔によってガチガチに緊張した欲望とがガちんこで小競り合いをしていたのであるwww

 この状況!男にしかわかるまい!

 意外と痛いものなのだ!これwww

 

 ドン! ドン! ドン!

 それにも似た激しいバトルがタカトの股間の奥底で繰り広げられていた。

 夢か現か幻か……それは誰にも分からない……

 分からないが……

 そこはまるで魔女が支配しているかのような暗く重い世界……

 もしかしたら、タカトの精神……いや、タカトですら認識できていない深層心理の世界なのかもしれない。

 そんな世界で、タカトの脳から侵入してきた何十匹もの白い悪魔たちがささやくのだ……

「戦いを止めたいなら、君が魔法少女になればいいんだよ♪」

「さぁ、ボクと契約して、魔法少女になってほしいんだ♪」

 だが、そんなとき、タカトの股間の奥底から赤くドス黒い何かが沸きおこる。

 魔女?

 いや違う! それは小さき少年のようにも見えた。

 そんな少年がさっと手を振ったかと思うと、一瞬のうちに数体の白い悪魔がドン!という音ともに赤い肉片に変わり果てていた……

「だまれ……人の造りし白き悪魔ども……貴様のせいで……我はこんな姿に……」

「そんな……僕は、みんなの幸せのため……現宇宙を存続させるために頑張っているんだけどな」

「どの口がそれを言う! 必ずやこの恨み、お前たちのもとに返してやる! 決してゆめゆめ忘れるなよ! この下種どもが!」

 ドン! ドン! ドン!

「ぎゃぁぁぁぁぁ! アダム! お前は敵だ! 人類の敵だ!」

 ドンドンと離れていく土手上のタカトの姿。

 ビン子は老人に一礼すると、速足でタカトの後を追った。

 そして、タカトの手にあるものを覗き込みながら訊ねるのである。

「タカト、それ偽物よね?」

 

 タカトは、その問いに顔すら向けず、さもどうでもいいようかのように答える。

「そりゃ、当然、偽物だろうwww」

 そんなタカトの右手にあったものは、先ほどヒョウタンと交換した翠玉すいぎょくエメラルド。

 しかも、タカトの偽物という言葉を表すかのようにまるでお手玉のようにポンポンと投げらていたのである。

 

 ビン子は笑いながら答えた。

「普通に考えたらそうだよねwww」

 

 だが! これが本物だったら、どれだけ恐れ多い事か!

 

 ――でもまぁ、でもヒョウタンと交換したんだから、その程度のモノよね!

 と、ビン子もまた翠玉を偽物だと思っていたのだろうか?

 否!

 違う!

 ビン子の目には翠玉など映っていなかったのである!

 ビン子の目に映っていたのはタカトの左手。

 そう、ビン子の問いかけに顔すら向けなかったタカトは、左手で持ったアイナの写真を見ながら速足で歩いていたのである。

 そんなアイナの写真を怨念のこもった眼で睨むビン子は思うのだ。

 ――あんな巨乳はこの世に絶対!存在しない! だから偽物! 偽物に違いないわ!

 ビン子もまた、エメラルドが本物なのか偽物なのかどうでもよかった。

 アイナの巨乳が偽物であればそれで納得できたのである。

 ――所詮、ヒョウタンと交換するぐらいの巨乳ヨ! 絶対に偽乳に違いないわ! うきぃぃいぃい!

 

 というか……いまさらなんだけど……

 このおじいちゃん……なんでタカトの名前を知っているのだ?

 もしかして、知り合い? 今までの原稿の中に出てきたっけ?

 いや……出てきてないよね……うん出てきてない!

 

 当然、タカトもまた目の前のジジイが自分の名前を知っているのだろうかと不審に思っていたに違いない。

 だが、日ごろから後ろめたいことばかりやっているタカト君。

 もしかしたら、どこぞで誰かの恨みを買っている可能性も否定できなかった。

 だから、それを確かめる勇気など持てなかったのである……

 だが、そんな疑念もアイナちゃんの写真を見た瞬間、吹き飛んだwww

 ――どこのどなたでも構いませんwwww Youは神! 神様なのです!

 うん? ビン子?

 ああ……あれも確かに神様だったわwww

 でも、ビン子はうっすい鼻紙一枚しかくれない紙さま!

 で! こちらはすっごい華紙一枚くださる真の神さま!

 ということで、タカトは早々とヒョウタンと写真+翠玉とを交換したのである。

 

 そんな去りゆく二人を見送る老人は、なぜか頭を深々と下げていた。

「また恩ができてしまったな……タカト君……」

 この老人は、そこまでしてこのヒョウタンが欲しかったのだろうか?

 まぁ、確かにそれもある。

 それもあるのだが……どうしても、タカトにやって欲しかったことがあったのだ。

 これはタカト以外には頼めない……そう思うほど重要なこと……

 

 実は、この翠玉すいぎょくは本物! 時価数十億円もする代物だったのである。

 それを、とある人物に返したい……

 この老人が長年思い続けていても実現できなかったその願い……

 というのも、この翠玉を自分では返せない事情というものがあったのである……

 だが、翠玉をもって土手の上を歩いてくれと誰かに頼んだとしても、手に持つのは高価なエメラルド……いつ魔が差してもおかしくはないのだ。

 だが、老人はタカトを信じていた。

 もしかして、タカトにとってエメラルドよりもアイナちゃんの写真のほうが大切なものだと思っていたのだろうかwww

 確かにそれもありうる。

 ありうるのだが、老人がタカトに寄せる信頼は、なぜか絶大なるものであったのだ……

 

 そんなタカトを見送る老人は心の中で思うのだ。

 ――いまだ……私に対して敵意をむき出しにしていないところを見ると……タカト君は、まだ時をさかのぼっていないのか……

 そう……この老人こそ、タカトの目の前でアイナを殺した張本人。

 過去の世界で一体、何が起こったのか……

 それは、悲しく儚い物語……

 だが、今のタカトはまだ時間をさかのぼっていないのだ……

 だからこそ、そのつらい事実を知らないのである。

 それを知っているのは、あの時間を経験した者たちだけ……

 その者たちの胸の中には、いまだに癒えぬ傷が深く深く残っていた……

 そして、この老人も、その一人。

 老人は頭を下げながら強くこぶしを握り締め、小さく……小さく呟やくのだ。

「すまない……タカト君……君にばかりいやな思いを押し付けて……」

 つい先ほどまでひょうひょうとした笑みを浮かべていた老人の目。

 それが、いまや幾千もの戦いを生き抜いてきた戦士のように鋭く研ぎ澄まされた輝きを放っていた。

「この金蔵勤造! 受けた恩は必ず返す! 我が金蔵家の家訓に従って!」

 そう、この男、第七の門の騎士 一之祐の懐刀。

 そして、また、かつて『情報の国』の忍者マスターの座に最も近かった男なのである。

 

 第49話 激闘?福引会場?(28)老人から託された思い  より