本日、食したカップラーメンはこちら!
徳島製粉
「金ちゃん ヌードル」
だぁぁぁぁぁぁ!
「きゃっ♡」
その生々しいダイコンを見るゲル×ググは顔を赤らめた。
先ほどまでバージンだったゲル×ググは、どうやらまだダイコンに抵抗があるようで、まるで照れでも隠すかのように無秩序にナギナタを振りまくりはじめた。
「いやぁぁ♡ 不潔ですぅ~♡ 変態ぃ~ですぅ~♡」
そんな攻撃を苦も無くかわすヨークであったが、可愛らしいゲル×ググの反応が、さらなる養分となって装備されているダイコンをますます大きく成長させていくのであった。
――いかん! もう限界や!
その瞬間……
まるで月下美人の一夜花がしおれるかのように、見る見るうちに限界突破が消えていく……
そう! 限界突破状態をいつまで続けられる奴など、この世には誰一人としていないのである。
(はい! ココで皆さんのためになる「教えてグーグル先生」の豆知識のコーナーwwww ちなみに勃起の持続時間を競う大会がアメリカで行われたそうで、その世界記録が54時間だそうである。この記録は1971年のイタリアのエンリコ・ヴィタリという人によって樹立されたのだが、なんと!映画「名犬ラッシー」を見ながら頑張ったそうなのであるwww だが、さらにこの事実の裏どりをするためにググってみたのだが……追加の情報が出てこないwwwwなので、この情報が本当かどうかはいまいちよく分からないので注意が必要であるwww以上、教えてグーグル先生のコーナーでしたwww)
あっ! ちなみに今、話しているのはダイコンの限界突破の話じゃないからねwww
そう、魔装騎兵の限界突破の話である。
神民スキルである限界突破は腰に巻かれた魔血ユニットによって支えられている。
魔血ユニットに装てんされた魔血タンクから魔血が供給されなくなれば、当然、限界突破も終わるのである。
今やヨークの腰に巻かれている魔血タンクも空になりつつあったのだ。
そんなヨークは、いまや防戦一方。
カリアを片手に迫りくるナギナタを、ただただ避けているだけなのである。
先ほどまでの虎のような威勢はどこに行ったのだろうか?
これでは虎ではなくて、まるで猫?
いや、猫を愛でるオッサンのように不甲斐ないのである。
だが、このまま攻撃ができなければジリ貧……おそらくいつかはゲル×ググのナギナタの餌食になることだろう。
ところがどっこい! なぜかゲル×ググの繰り出すナギナタの攻撃速度も遅いのだ。
一生懸命に長い棒を振っているその姿は、確かに可愛い。
可愛いのであるが、ググ単体の時と比べるとパワーもスピードも格段に落ちているのである。
だからこそ、股間を痛め、限界突破が失われたヨークですら、何とか攻撃をかわせ続けていたのである。
このゲル×ググの様子、これではまるで転生した時に、ステータスを「可愛さ」だけに極振りしたかのようにも思えるほどだ。
だが、このままではゲル×ググもまた、ヨークに勝つことなど無理なような気がするのは作者だけだろうかwww
そうは言っても、ゲル×ググは神民魔人である。
それ相応に知恵が回るのだ。
一向にナギナタの攻撃がヨークにあたらないと分かると作戦を変えたのである。
なぜかゲル×ググは腰を突き出すと、スカートのすそをちらりとまくり上げるのだ。
チラリ♡
その瞬間、ヨークの目がハートに染まり、動きがピタリと止まった!
ドキューン!
そんな鼻息荒いヨークの頭にナギナタが振り下ろされる。
えい♡
ぐはぁ♡
1HIT! 1ダメージ!
チラリ♡
ドキューン!
えい♡
ぐはぁ♡
1HIT! 1ダメージ!
チラリ♡
ドキューン!
えい♡
ぐはぁ♡
1HIT! 1ダメージ!
以下……0072回、繰り返し……
だが、継続は力なり。
いや! まさに! 雨だれ石を穿つ!なのである。
ゲル×ググの単調な攻撃な攻撃が繰り返されていくうちに、ついにヨークのつけている虎の仮面にひびが入ったのだ!
って、この攻撃パターン……どこかで見たことがあるような……
あっ! そうか! ロバだ!ロバ!
いえ! ローバンです!
ガラポンの真ん中のテントでローバンがロリコンおやじどもを駆逐するために取っていた作戦とそっくりなのである。
だが、ローバンのスカートから見えるのはクマさんがプリントされたお子ちゃまパンツ。
これに対してゲル×ググのスカートから見えるものは……何もない……
も……もしかして……これは……ノーガードパンツ?
そう、神民魔人であるゲル×ググにとって、聖人世界の下着という文化はあずかり知らないものなのだ。
だいたい、犬がパンツ履くだろうか? 猫がパンツ履きますか?
まぁ確かに履くやつもいるが、普通は履かないだろ。
だから、魔物もまた、パンツなど履かないのである。
しかし、進化して人間に近づいた魔人ともなれば、聖人世界へのあこがれからなのか、服なるものを身に着けるようになるのだが、その下まではまだ理解が及んでいなかったのだ。
しかし、まあ、あれだ……世の中、下半身を露出していたら不審者、いや不健全図書として扱われる危険がある。
だから、このノーガードパンツは心の清いものにだけ、ちゃんと見えるのだ!
そう、それはまるで裸の王様が身に着けていたパンツのようにハッキリとwwww
そのため、先ほどから心の清いヨークは、そんなノーガードパンツで覆われたゲル×ググのお尻の割れ目がはっきりと見えていたのである。
チラリ♡
ドキューン!
えい♡えい♡えい♡えい♡えい♡えい♡えい♡えい♡えい♡えい♡えい♡えい♡
ぐはぁ♡ぐはぁ♡ぐはぁ♡ぐはぁ♡ぐはぁ♡ぐはぁ♡ぐはぁ♡ぐはぁ♡ぐはぁ♡
999HIT! 999ダメージ!
クリティカルヒット! ウェーイ!
攻撃を受け続けた虎の顔の装甲はついに半分が崩れ落ち、その中の顔をのぞかせていた。
そんな顔をうっすらと開くひとみで見上げるカリア。
――タ……カ……ト……君?
あれ?
カリアはなぜか違和感を感じた。
というのも、10年前に見たタカトの顔はここまで男前ではなかったような気がするのだ。
不細工……いや、ひいき目に言って……いわゆる、面白い顔というやつだった記憶が残っている。
まぁ、男の子の成長というのは目を見張るものがある、オタクでひ弱そうだった子が、東京で働きだすと垢ぬけるということは多々あるのだ。
だが……ここまで、変わるだろうか?
――もしかして、タカト君の偽物?
いや、この容姿からして、タカト本人のほうが偽物でもいいような気がしてきた。
もう、この際、この虎の魔装騎兵が、過去の思い人でいいのではないだろうか。
うん! そんな気もする……
というか、そういうことにしておこう!
ということで、カリアは過去の記憶の中にあるタカトの顔を勝手に書き換えたw
――あぁ……アタイはこの旦那様と結婚する定めなのに違いない
そんなカリアはいつしか旦那様と呼ぶヨークに愛慕の情を抱いていた。
――だって♡だって♡ 旦那様は、緑女であるアタイをしっかりと抱きしめてくれるんだから……アタイだって、しっかりと旦那様のダイコンを抱きしめないと……
――うん⁉ ダイコン??
ふと目を落としたカリアの視界にはいつしか一本の大きなダイコンが育っていた。
――まぁ、なんとおいしそうなダイコンなんでしょう♡
先ほどまで気を失っていたカリアは、状況が分からない。
なぜそこにダイコンが植わっているのか全く記憶がないのである。
だが、カリアは少々お腹がすいたかのように物欲しそうな視線をダイコンに送っていた。
ダイコンは煮つけに限る!
ほくほくのダイコンをお口の中でほおばって、その味を堪能したらゴックン♡と一飲み。
少々えぐみがあるが、それもこのダイコンの味というものなのだろう。
そう思うと、急にお腹がキュンキュンしてくるような気がする。
そして、なぜか腰をモゾモゾと動かしだしたカリアは、おもむろにダイコンに手を伸ばそうとした。
だが、ここでダイコンを煮つけにするわけにはいかないのだ。
そう、ここはキッチンではない!
というか、今はまだ戦闘中なのだ!
――旦那様は、あの男のようなごっつい体をしたググと戦っている……はず……
少しの間の記憶が飛んでいたカリアの思考には、いまだ胸に顔が浮き出ているキモイ姿のググのイメージが残っていた。
だが……
――うん? あれ?
ダイコンから目を離しググを探したカリアは自分の眼を疑った。
てっきり、ヨークの前には男勝りのググがいると思ったら……
そこにはなんと! 鎧スカートをまとった美少女がいるじゃぁないですか!
――これは誰? ま! まさか! このダイコンはあの女への貢ぎ物?
先ほどまでカリアの中に沸き起こっていた愛慕の情が、たちまち激しい嫉妬の炎に置き換わっていくのが分かった。
――アタイがいるというのに! 旦那様! もう浮気かよ! 許さない! 決して許さない!
そんな怒りに満ちたカリアの手が、その怪力をもって大根を思いっきり握りつぶしたのである!
むぎゅ!
ふごっ!
急遽、今夜の献立がダイコンの煮つけから赤い大根おろしに変わった瞬間、ヨークの意識が昇天した。
どうやら立ったまま気を失っているヨーク。
男なら分かる……その痛み……
例えるなら万力でぐりぐりと押しつぶされるようなものである。
中学の青い春。性というあふれんばかりの情熱を友達同士で笑い合ったあの日の思い出。
そう、図工室にあった万力に興味本位で挟んでみたんです……ダイコンを……
むぎゅ!
ふごっ!
はっきり言います! よい子は決してマネしてはいけません!
――もしかしてぇ~♡ 気を失っているとかですかぁ~?
ゲル×ググはダイコンを握りつぶされて気絶をしているヨークを見ると悟った。
――あの変態さんの弱点は、もしかして、あのダイコンなんですかぁ~♡
ならば、自分があのダイコンを切り落としてしまえば、この勝負に勝てるというものなのだ!
――この勝負♡ 私の勝ちです♡