令和6年3月1日の昼飯

本日、食したカップラーメンはこちら!

 

徳島製粉
「金ちゃん ヌードル」

 

だぁぁぁぁぁぁ!

 

早速! いただきます!
 
今日は外出予定があったので車通勤。
会社に来る途中、目の前の車が蛇行したので、なんだろうと注視すると……
ネコかイタチがペッしゃんこ。
慌てて私も蛇行して、後ろの車も蛇行する。
 
そこで、ふと思ったのだ。
なんで死体をよけたのだろうかと……
 
可愛そうだから?
踏んづけて血肉で汚れるのが嫌だから?
呪われそう?
もしかして、気持ち悪いとか?
 
今にして思うと、なんでだろう……
別に泥道を走って汚れたら洗えばいい。
血肉が飛び散ったとしても、洗えばおしまいだ。
ならば、やっぱり感情の部分なのだろうか?
 
かといって、目の前の猫かイタチを私が飼っていたわけではないので情などあるわけはない。
だが、可哀そうと思う気持ちは、ないことはない。
おそらく共感性に由来するものなのだろう。
でも、可哀そうと思うのなら、車を止めて弔ってやればいいのだが、誰もそうしようとはしない。
保健所がゴミとして片付けてくれると知っているからだろう。
なら、単にかわいそうと思っている自分が可愛いということなのだろうか?
 
いや、もしかしたら、単に気持ち悪いと思ってよけているだけなのかもしれない。
たしかに、人間の死体などを見ると気分が悪くなる。
おそらく、自分の死を直感的に感じるせいなのだろう。
しかし、これもおかしなもので、食卓に上る刺身や肉を見ても気持ち悪いとは思わないのだ。
それどころか美味しそうとヨダレをたらす始末。
私の好物のホルモンだって飛び散っていた内臓と同じなのに。
 
そう……同じ肉なのに、不思議である。
やはり、そうなると血のせいだろうか……
あの赤い血を目の当たりにすると何か忌避しなければいけないような直感が走るのかもしれない。
 
ということで、今日は「食卓に上る」つながりのお話を。
 

kakuyomu.jp

 

 タカトは一瞬言葉に詰まった。

 確かに人間は牛や豚を食う。

 だが、俺の家は貧乏だ。

 牛や豚などの肉は高級品。

 そうおいそれと、俺の家の食卓に上ることはないのだ。

 だから、俺は、牛や豚の肉をほとんど食っていない。

 と言うことは、俺は、文句を言う資格があるような気がする。

 だが待てよ……お金がなくて買ってくることはできなくても、森で狩った獲物は時折、食卓に上るではないか。

 確かに、それが、イノシシであるか、魔の生気を抜いた魔物であるかを気にしたことはなかった。

 食えれば、全て一緒である。

 だがしかし、あの皿に置かれているのは人間なのだ。自分と同じ人間なのだ。

 

「いや、牛と豚とは違うだろ! あれは人間だぞ!」

 

 女は振り返らない。

 それどころか、面倒くさそうに答えた。

 

「お前……ここをどこだと思っているんだ? 魔の融合国だぞ……魔人たちにとっては、人間など豚と同じだ」

「それでもおかしいだろ! 殺された奴だって、それぞれの人生があったんだぞ!」

 

 いら立つ女。

 

「いい加減にしろ! 牛や豚だって同じことだろうが! お前はそいつらの事を気にしたことがあるのか!」

「くっ! それとこれとは……」

「堂々巡りだな……まぁ、安心しろ、あそこにつるされている人間は、食われるために魔の養殖の国で魔物と交配された養殖用の人間どもだ。生まれ落ちた時から幸せな人生なんてないんだよ。さっさと食われた方が、幸せと言うもの……知らないくせに、ガタガタいうな!」

 

 養殖用の人間とは、魔物と生物のあいだに生まれ半魔である。

 魔の養殖の国から輸出される養殖用の人間は、成長の早い魔物と人間の女を交配して生まれたものである。

 このため1年で10歳程度成長し、2年もたたないうちに出荷が可能となるすぐれものである。

 また、知識の吸収が早く、脳の成長が著しいことも特徴であった。

 人間の脳を食することにより生気と知恵を得る魔人にとっては、安く手に入るいい食材なのだ。

 そのため、この魔の融合国以外の多くの魔人国で流通していた。

 

 まだ、なにかいいたそうなタカトをエメラルダの手が制止した。

 涙目のタカトは、恨めしそうにエメラルダをにらんだ。

 エメラルダは、静かに首を振る。

 エメラルダにも、それが異質なことは分かっている。

 だが、ココは魔の融合国、魔人世界なのだ。

 その世界には、その世界のルールがある。

 ただ、それだけの事なのだ。

 というか、タカト君……確か……キミも確かレッドバナナを赤いバナナと間違えて食べたことがあったよね……もしかしたら、気づいていないかもしれないけれど。

 道の真ん中で言い合うタカトたちを魔人たちが遠巻きに眺めささやいている。

 よほどタカトたちが珍しいのであろう。

 しかし、先ほど戦ったゴリラの魔人と違って襲ってこないのだ。

 

 それもそのはずである。

 街に入ると鈴を持つ女は、服のフックを外し、左胸をあらわにした。

 乳を揺らし、街の往来を闊歩する。

 そして、タカトたちをロープで縛り、それを引く。

 

 当初、それを見たタカトは、魔の融合国最高! と狂喜した。

 行き交う人間の女たちが胸をあらわにして歩き回っているのである。

 ココはヌーディストビーチですか!

 揺れるおっぱいをガン見するタカト君。

 俺も、今日からココに住もうかな。などと、くだらない冗談を言っていたぐらいである。

 

 だが、おかしい。

 来るものがこない……

 えっ? 何がって?

 大体、こういうシチュエーションの時にやってくるものがあるでしょ。

 そう、ビン子のハリセンですよ。ハリセン!